平和のための結集決議
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平和のための結集決議(へいわのためのけっしゅうけつぎ)とは、国際連合安全保障理事会の運営が拒否権の乱発により麻痺した場合に、要請があってから24時間以内に国際連合総会の特別緊急会を招集して議決を行うことができる制度。
特別緊急総会において出席者(加盟国代表)の3分の2以上の賛成があれば、平和と安全のために措置を勧告することができる。
この決議は朝鮮戦争を機に立案されたアチソン・プラン(テンプレート:Lang-en-short)として知られる計画を、ジョン・フォスター・ダレスが最終日1950年11月3日の総会で提案し、テンプレート:仮リンク(テンプレート:Lang-en-short)として採択された(当時、北朝鮮を後押しするソ連が繰り返し拒否権を行使していた)。
決議
- 1956年の第二次中東戦争(紛争当事者の英・仏の拒否権行使に対して)及びハンガリー動乱(紛争当事者のソ連の拒否権行使に対して)
- 1958年の中東問題(レバノン反乱、イラク革命、アメリカ・イギリスのレバノン・ヨルダン進駐に対して提案された「アラブ10ヶ国決議」が可決される)
- 1967年の第三次中東戦争
- 1980年のアフガニスタン問題(紛争当事者のソ連の拒否権行使に対して)