大岸駅
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大岸駅(おおきしえき)は、北海道虻田郡豊浦町字大岸にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。駅番号はH43。電報略号はキシ。
駅構造
単式・島式(片側使用)の2面2線を有する地上駅。互いのホームはホーム中央の構内踏切で連絡している。島式ホームの踏切階段付近にパラソル型の上屋を有する[1]。かつては単式・島式複合型の2面3線を有しており(1983年時点ではこの配線[2])、現配線は駅舎側の中線(旧2番線)を撤去した形となる。また1番線(下りホーム・駅舎側)に岩見沢方から分岐した側線を1本有していた[3]。
無人駅となっている。駅舎は線路の北側(陸側・岩見沢方面に向かって左側)に位置し、開業当初の駅舎は改築されている。駅舎内にトイレを有する。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。当地は以前、アイヌ語の「オプケウシペッ」(槍の柄を削るところ)に由来する「小鉾岸」(おふけし)の名で、駅名も同名であったが、1935年(昭和10年)、大字名が音は似ているが漢字が簡単な「大岸」に改称され、駅名も合わせて改称された。
利用状況
駅周辺
海岸に近く、その海岸には海水浴場やキャンプ場などがある。
- 北海道道608号大岸礼文停車場線
- 伊達警察署大岸駐在所
- 大岸郵便局
- 旧豊浦町立大岸中学校
- 豊浦町立大岸小学校
- 旧豊浦町立大岸小学校鉱山分校
- ペタヌ山(標高641メートル)
- 礼文華海岸
- 礼文華峠
- 小鉾岸川 - 駅から東に進むと河口がある。
- 豊浦町営バス「大岸駅前」停留所 - 旧国鉄バス羊蹄線
歴史
- 1928年(昭和3年)9月10日 - 国有鉄道長輪線静狩駅 - 伊達紋別駅間開通に伴い小鉾岸駅(おふけしえき)として開業。一般駅。
- 1931年(昭和6年)4月1日 - 長輪線を室蘭本線に編入、それに伴い同線の駅となる。
- 1935年(昭和10年)4月1日 - 大岸駅(おおきしえき)に改称(豊浦駅と同日)。
- 1980年(昭和55年)5月15日 - 貨物・荷物扱い廃止。無人(簡易委託)化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 時期不詳 - 簡易委託廃止、完全無人化。
隣の駅
- かつて当駅と豊浦駅との間に豊泉駅が存在した(1968年(昭和43年)5月15日廃止、単線時代の旧線上。複線化に伴う線路変更により廃駅)。