三国峠 (長野県・埼玉県)
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三国峠(みくにとうげ)とは、埼玉県秩父市中津川と長野県南佐久郡川上村を結ぶ峠。中津川沿いの道である秩父市道大滝幹線17号線(旧中津川林道)上にあり、三国山から三宝山に続く尾根を超える。標高1,740m。この三国峠が長野県と埼玉県を直接結ぶ唯一の車道である。
また、信濃川水系の川(日本海側河川)と荒川水系の川(太平洋側河川)を分ける中央分水嶺の峠。すぐ北にある三国山(標高1,818m)が、信濃国(長野県、信州)・上野国(群馬県、上州)・武蔵国(埼玉県、武州)三国の境点。
周囲には沢やガケが多い、長野県側の道路は舗装されているが埼玉県側の旧中津川林道は舗装されていない、また両県側とも外灯が配備されていない等の道路事情から通行には細心の注意が必要である。なお旧中津川林道は通年夜間(17:00 - 翌朝8:00)通行止め、また12月1日から翌年4月30日は終日通行止めとなっているので、この間は埼玉県側からの来訪が事実上不可能となっている。
野生のシカが多く生息しており散策中に目にする機会も多い。