カズー
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カズー(Kazoo)は膜鳴楽器の一種。バズーカとも言う。元はアフリカの楽器で、黒人奴隷によってアメリカにもたらされた。
真鍮(あるいはプラスチック)製の管の一部に羊皮紙(現在はビニールで代用している)を張り、口に咥えながら声を発し、振動させて演奏する。発声によって音の高低を付ける事ができる。 ラッパ型や潜水艦型(クジラ型と呼ぶものもいる)などの形があり、約500円程度の安価で買えるなど、非常に玩具的要素の強い楽器である。日本の駄菓子屋や野球場などでも、より簡易なものが「ブーテキ」の名前で販売されている。
他の楽器に比べ非常に安価で、練習をほぼ必要としない手軽な楽器であり、特にジャグ・バンドやフォークの楽曲で使用される事が多い。またギターの弾き語りの際に、ハーモニカ用のホルダーによって口元に取り付け演奏する場合もある。
日本のメジャーシーンにおいてはRCサクセション(「ぼくの好きな先生」他)、東京事変、ゆず、山崎まさよし等が度々使用している他、スキマスイッチも3rdシングルの「instrumental」で、声優である國府田マリ子も6thシングル「風がとまらない」のカップリング曲「そばにいるから」で、いきものがかりも5thアルバムNEWTRALの「センチメンタル・ボーイフレンド」で使用している。
クラシック音楽においては、フランスの作曲家メユールがカズーとピアノのための『おどけた序曲』(Overture Burlesque)という曲を残している。
アメリカの小説家トマス・ピンチョンの作品には、正統的なものを茶化す意味合いでしばしばカズーが登場する(ヴィヴァルディが作曲したとされる幻の「カズー協奏曲」など。もちろんヴィヴァルディの時代のヨーロッパにカズーは存在しない)。