父島
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テンプレート:Mboxテンプレート:Pathnav テンプレート:Coord テンプレート:Infobox 父島(ちちじま)は、東京都・小笠原諸島の島。
概要
小笠原諸島最大の島であり、周囲の兄島、弟島などの島とともに父島列島を形成する。一度も大陸と陸続きになったことがない海洋島で、多くの固有種が存在する。島全体が小笠原国立公園に指定されている。東京都小笠原村の中心的機能を担う島であり、小笠原村役場はこの島に所在する。集落は島の北西部の大村地区が中心。島の西側に西に開けた二見湾があり、湾の北部に二見港がある。
1920年代から陸軍によって砲台などの軍施設が建設され、太平洋戦争の頃には更に増強が進み父島要塞となった。現在でも夜明山や衝立山などには軍施設・塹壕・砲台の跡、高射砲などの残骸が残っている。現在では、海上自衛隊の父島基地や宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小笠原追跡基地、国土地理院のVLBI観測局などが設置されている。
- 面積:23.80km²
- 人口:約2,000人
歴史
- 1830年(天保元年) - ナサニエル・セイヴァリーら白人5人とハワイ人25人がハワイのオアフ島から父島に入植し、初めての移住民となる。
- 1876年(明治9年)3月 - 小笠原島の日本統治を各国に通告し、日本の領有確定。小笠原諸島が内務省の管轄となる。日本人37名が父島に定住。内務省出張所設置。
- 1880年(明治13年)10月28日 - 東京府小笠原出張所を設置。
- 1920年(大正9年)8月 - 陸軍築城部が父島支部を設置。
- 1927年(昭和2年) - 昭和天皇が戦艦「山城」で父島・母島を行幸し、母島の御幸之浜で海洋生物の調査実施。
- 1972年(昭和47年) - 東京電力が小笠原父島内燃力発電所の操業開始。
- 1976年(昭和51年) - 父島ケーブルテレビ開局。
- 2011年(平成23年) - 小笠原諸島がユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録される。
- 2013年(平成25年)4月14日 - 現職総理では初めて安倍総理が訪島した[1]。
設置機関
交通
- 二見港
- 父島から母島へ
- 島内交通
- 村営バス
- 有限会社父島タクシー
- Ogasawara Maru JAPAN.jpg
おがさわら丸 - 父島二見港
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ははじま丸 - 母島沖港
- Kyosyo-Maru No28 JAPAN.jpg
共勝丸 - 東京港月島ふ頭
名産
動植物
画像集
- Pillow Lava in Bonin Islands.jpg
小港海岸・枕状溶岩の露頭。
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初寝浦海岸。
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初寝浦海岸南部の海食岸。
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コペペ海岸。
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大根山。欧米系住民の墓所。
- St. George's Church in Ogasawara.jpg
大村地区の聖ジョージ教会。
- Bunker in Japan Bonin Islands.jpg
大根山墓地公園に残る旧日本軍のトーチカ。
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境浦海岸。旧日本軍の輸送船「濱江丸」の残骸。
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小笠原村で唯一の峠「中山峠」。
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:伊豆・小笠原諸島の島々テンプレート:Asbox- ↑ 首相が硫黄島と父島訪問…遺骨収容加速の考え読売新聞2013年4月14日