中日本
中日本(なかにっぽん、なかにほん)とは、日本を大きく分ける時に使用される用語で、日本の中央部を指す。
範囲
一般的に、中部地方のうち新潟県と山梨県を除いた地域と三重県を示す。
中部地方(新潟・山梨両県を除く)と近畿地方を中日本と扱う場合、
北陸地方(新潟県を除く)・東海地方(静岡県を含む)・近畿地方を中日本と扱う場合、 北陸地方(新潟県を除く)・中京地方・近畿地方を中日本と扱う場合、
福井県と中京・近畿地方を中日本と扱う場合 も存在する。
日本を「東日本」と「西日本」で二分する場合、三重県を除く全てが東日本になる。一部、新潟県を除く北陸地方(特に福井県)を西日本扱いする事もある。
しかし、中部地方(特に太平洋側と内陸側、その中でも三重県を含む中京圏)を、意図的に東日本や西日本、特に南関東や畿内と区別する必要を有する場合に、「中日本」を用いることが多い。ただし、法令などで定められている正式なものではない。
中日本の方言区画
テンプレート:Main 中日本では、岐阜・滋賀県を境に、東部方言と西部方言に分かれるものの、中日本では、主に東海東山地方(伊豆諸島を含み、西関東方言使用地域である山梨県郡内地域を除く)及び新潟県(阿賀北地域及び東蒲原郡阿賀町を除く旧越後国)では「東海東山方言」の使用地域であるのに対し、北陸地方(新潟県は旧佐渡国に限り、福井県は嶺南地域を除く)では北陸方言の使用地域となっている。中日本の方言区画の出典は、東京外国語大学語学研究所編『世界の言語ガイドブック 2 アジア・アフリカ地域』(三省堂、1998年3月発行)の「日本語」(早津恵美子執筆)の「1 使用人口・分布地域」の204ページに掲載されている地図(『日本方言学』(1953)による(言語学大事典 第2巻, pp.1758, 三省堂))による。
- 東海東山方言
- 北陸方言:富山県及び石川県の全域並びに新潟県の佐渡島及び福井県嶺北地域
中日本を冠した主な企業・団体名
東海地方または中京圏を営業範囲(または拠点)とする企業が、「中日本」を称する事が多い。中日本高速道路の営業範囲には、中部地方(新潟県全域及び長野県の北信地域・東信地域を通る上信越自動車道(碓氷軽井沢IC-妙高高原IC間)を除く)及び神奈川県のほか、東京都や滋賀県の各一部が含まれる。
- 中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)
- 中日本エクシス株式会社
- 中日本航空株式会社
- 中日本興業株式会社
- 中日本鋳工株式会社
- 中日本エアラインサービス(後のエアーセントラル)
- 中日本氷糖株式会社
- 中日本技研株式会社
- 中日本フード株式会社
- 中日本航空専門学校 - 岐阜県関市にある専門学校
- 中日本自動車短期大学 - 岐阜県坂祝町にある短期大学
中日本を冠した団体
- 中日本ボクシング協会 - 中部地区のボクシングジムの統括団体
脚注及び参照