ショーン・オブ・ザ・デッド
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テンプレート:Infobox Film 『ショーン・オブ・ザ・デッド』(Shaun of the Dead)は2004年にイギリスで製作されたホラー映画。監督はエドガー・ライト。イギリスでヒットしたが、日本では未公開。
ゾンビ映画の金字塔『ゾンビ』(原題: Dawn of the Dead)をパロディにした作品。ホラー映画だがコメディでもあり、ラブ・ストーリーも絡んでくるので、公開時のコピーは"Rom Zom Com"だった。
あらすじ
ロンドンの家電量販店に勤める冴えないショーンは、その無気力で煮え切らない態度ゆえにガールフレンドのリズから振られてしまう。意気消沈したショーンだが、翌日起きてみると街中にゾンビがあふれていることに気づき、母親とリズを助け出すため居候のエドと共に奮闘する。
登場人物
主要人物
- ショーン
- 演:サイモン・ペグ、吹替え:横島亘
- ロンドンの家電量販店に勤めている冴えない男。29歳。職場では自分よりも年下の部下に完全になめられている。私生活では親友であるエドとピートの3人で共同生活をしている。リズとは恋人関係にあったが、デートにはいつも親友のエドを連れてくる上にデートの場所はいつもパブ「ウィンチェスター」でムードぶち壊しで全く進展せずついに振られてしまう。そんな時に街中にゾンビが溢れだし、遅まきながらも事態の深刻さに気づいたショーンは、元恋人のリズと母親を救うためにエドと共に都合のいいプランを考えて行動を起こす。
- 実父を幼い時に亡くしておりフィリップは義父にあたるが気難しく厳格な性格なため敬遠している。
- 本編には登場しないが妹がいる。
- エド
- 演:ニック・フロスト、吹替え:茶風林
- ショーンとは小学生の時からの親友。デブでニート(ただし、時々近所のガキにマリファナを売りつけて小遣いを稼いでいる)である。昼間からビールを飲み、1日中だらだらとゲームをしたりして堕落した生活を送っている。場の空気を全く読まずに好き勝手なことばかりしてはショーンを困らせている(ゾンビの群れに囲まれているにもかかわらず、呑気に携帯電話で話すなど)。同居人のピートとは非常に仲が悪い。透かしっ屁をしてはショーンにわざと謝って反応を楽しんでいる。猿の物真似が得意。
- リズ
- 演:ケイト・アシュフォード、吹替え:本田貴子
- ショーンの彼女。ショーンとはギリシャへ旅行に行った時に出会った。一向に進展しない関係に嫌気がさし、ついに彼を振ってしまう。街中がゾンビで溢れた時はマンションの部屋にデービッドとダイアンと一緒に立て篭もっていたが助けに来たショーンの誘いでパブ「ウィンチェスター」へ行くことになる…
- デービッド
- 演:ディラン・モーラン、吹替え:てらそままさき
- ダイアンの彼氏。大学で講師をしている。本当はリズのことが好きだったが学生時代に振られている。リズの恋人である冴えないショーンと、その親友のだらしないエドを内心よく思っておらず、みんなを先導しようとするショーンと衝突することになる。優柔不断な面があるが、ショーンに対抗してリーダーシップをとろうと後先考えずに行動し、結果的にゾンビたちを呼び寄せる事となる。ショーン曰く「嫌な奴」(吹き替えでは「カス野郎」)。
- ダイアン
- 演:ルーシー・デイヴィス、吹替え:魏涼子
- デービッドの彼女。売れない女優。リズに振られて傷心のデービッドに近づいて恋人関係になる。デービッドがリズをいまだに忘れられずにいるのを知っているが、それでも彼を愛す一途な一面を持っている。女優らしくゾンビを観察してショーンたちにゾンビの動きをレクチャーする。ショーン曰く「大根役者」(吹き替えでは「売れない女優」)。
- バーバラ
- ショーンの実母。前夫とは死別しており現在の夫はフィリップ。街中がゾンビであふれ返っている深刻な状況もいまいち理解していない様子。
- フィリップ
- 演:ビル・ナイ、吹替え:野沢那智
- バーバラの夫でありショーンの義父。ショーンが12歳の時にバーバラと再婚している。ショーンに対しては立派な大人になってもらいたいとの思いから厳格に接しており、ショーンからは敬遠されている。ゾンビ騒動で家内に入り込もうとしたゾンビに噛まれる。愛車はジャガー。騒音のような騒がしい音楽を嫌う。
- ピート
- 演:ピーター・セラフィノイス
- ショーンとエドと一緒に暮らしているルームメイト。企業に勤めておりマイカーを持っている。ショーンには一定の理解を示しているが、一向に働かずただ家を散らかすだけのエドとは非常に仲が悪い。事件の前晩、帰宅中にゾンビに噛まれており自宅のバスルームで全裸のままゾンビ化してしまう。
- イヴォンヌ
- 演:ジェシカ・スティーヴンソン
- ショーンの友人。最近家を買った。ショーンと同様、生き延びるために彼氏のデクランと友人のマーク、マギー、更に母と従兄のトムを引き連れてゴルフクラブを手に行動を起こす。
- マリー
- オープニングに登場した女性でショーンが最初に遭遇したゾンビ。ショーンの自宅の庭でショーンに襲い掛かるが、彼に突き飛ばされて庭にむき出しになっている鉄パイプに腹部を突き刺さりショーンは彼女を殺してしまった思ったがすぐに起き上がりショーン達に街で起きている深刻な事態を気づかせた。
- サッカー少年
- ショーンの自宅で側でサッカーをしている少年。ショーンが出かけるといつも彼にボールを当ててしまっている。なおその際、ショーンに「お前はすでに死んでいる」と言われゾンビ騒動時に文字通りゾンビとなり、ショーンにボールを当ててきた(どうやって投げたかは不明)。
- ホームレス
- ショーンの自宅の通りで金を恵んで貰うために毎日うろついている犬を連れた不労者の男性。ショーンが勤務先に行く前に彼に金を恵んだが、ゾンビ騒動時、ゾンビ化して通りを徘徊しておりショーンはゾンビと気づかずにいつも通り接していた。
- ネルソン
- ショーンが行きつけの店の店主でショーンと顔なじみの初老男性。ゾンビ騒動時はゾンビ化しておりショーンが店に来た時は店の奥から登場したが、ショーンは気づかずに少ない代金で店を出ていくが、ショーンが事の重大さに気づいた時に金が足りないというようなポーズで再び登場した。
- 紳士
- ショーンの自宅近くにあるネルソンの店(おそらく常連だと思われる)にいる長身で髭を生やした英国紳士。ゾンビ騒動時は左腕のないゾンビと化してショーンの自宅に侵入しショーンやエドに襲い掛かるが、テレビのキャスターの助言でエドによって灰皿で頭を殴られて止めを刺される。
- マラソンマン
- ショーンの自宅の通りでいつもジョギングしている眼鏡をかけた男性。ゾンビ騒動時は通りにいた住人の中で彼のみ生きて残っており、得意の足の早さでゾンビから逃げていた。なおショーンがイヴォンヌと再開する前の一列で「ウィンチェスター」に向かう一同の後ろで彼と思わしき人物が逃げていた。
パブ「ウィンチェスター」の常連客
- 人物設定はあくまでエドの想像である
- ジョン
- パブ「ウィンチェスター」のマスター。
- イギリス北部をしきるマフィア。見た目からは想像もつかないがナイフさばきや粗暴な態度であることから相当の悪だと思われる。今の女房は若い時の戦利品である。店の名前が「ウィンチェスター」で実銃のウィンチェスターも展示してあるのは"その筋"の人間だかららしい。得意料理はホットサンド。
- スネークヒップス
- 「ウィンチェスター」の常連客の老人。重婚者。最初の妻をセロテープで窒息死させている。移動ディスコを発明し儲けたらしい。
- 老婆
- 「ウィンチェスター」の常連客の老婆。元ポルノ女優。ペニス中毒でセックス狂。何でもやっていて世界初の異人種のハードコアにも出演した。本番モノの草分けの一人として知られているらしい。
メモ
- 監督のエドガー・ライトと主演のサイモン・ペグはジョージ・A・ロメロの『ランド・オブ・ザ・デッド』に出演しているが、ゾンビ役なので確認するのは難しい。ちなみに、出演シーンは序盤の鎖で繋がれたPHOTOZOMBIE。
- ショーンの同居人ピートを演じたピーター・セラフィノイスは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でダース・モールの声を当てている。
参考文献
関連項目
- Don't Stop Me Now(劇中挿入歌として使用)
- You're My Best Friend(エンディングテーマとして使用)
- If You Leave Me Now 邦題:愛ある別れ(劇中挿入歌として使用)