白浜町 (千葉県)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox 白浜町(しらはままち)とは、かつて千葉県安房郡に存在していた町。平成の大合併に伴い2006年3月20日に、同じ安房郡内の富浦町、富山町、三芳村、丸山町、和田町、千倉町と新設合併し、現在は南房総市となったため消滅した。
地理
房総半島の最南端に位置する。温暖な気候であり無霜地帯とも言われる。水平線上には伊豆諸島が見渡せる。本町の沿岸は、海の難所として知られる。東京湾に入る船舶のために、当町南端には野島埼灯台が設置されている。
合併前隣接していた自治体
- 館山市
- 安房郡:千倉町
「朝夷地区」(あさいちく)は、和田町・丸山町・千倉町・白浜町の計4町一帯の通称名である。
歴史
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により白浜村、乙浜村が合併して朝夷郡白浜村が発足。
- 1897年(明治30年)4月1日 - 朝夷郡が安房郡に編入。
- 1933年(昭和8年)4月1日 - 町制を施行し白浜町(初代)となる。
- 1954年(昭和29年)3月3日 - 長尾村と合併し、白浜町(2代目)を新設。
- 2006年(平成18年)3月20日 - 富浦町、富山町、千倉町、丸山町、和田町、三芳村と合併し南房総市を新設。同日白浜町廃止。
白浜の海女
- 海女の大半が農業との兼業で現在50才から60才代約400人が活躍している。5月1日から9月10日の解禁日には海に潜り、サザエ・アワビ・伊勢えび・天草などを採っている。漁具はまげ樽(醤油樽のような形で直径30cm、深さ25cmの浮樽で下部に15から20cmの錨網といわれる5mmの丸のロープをつけてある)に、すかし(獲物を入れる網袋)をつけて使用。1日の出漁時間は春には1時間から1時間30分位、夏には2時間から3時間位。潜水は体力により異なるが、大体1回1分から1分30秒ぐらいである。
- 海に潜る時期は、5月から9月までとなっている。
- 以前は、全員、白の磯シャツ(白木綿の上着の長袖)に白の磯ナカネ(短めのタイトスカート)または白の磯パンツ(ハーパン状のスパッツのようなもの)。白の足袋、白の手袋(軍手)、頭に白の磯頭巾をきちっとかぶり、磯メガネで目と鼻を覆い隠す様に装着した姿で海に潜る着衣水泳の格好で冷たい海に入り、全身びしょ濡れになりながら潜って作業を行なっていた。
- 海女まつり(7月)には、松明を持つ100人の海女の遊泳、花火大会、子供たちのまつりばやし、白浜音頭の総踊りなどが行われている。その中で海女の恰好に扮して海女らしさで競う海女コンテストがあり、現役の海女だけでなく地元の女性や一般観光客も飛び入り参加できるイベントでもある。参加者全員、白の磯シャツ(白木綿の上着の長袖)に白の磯ナカネ(短めのタイトスカート)または白の磯パンツ(ハーパン状のスパッツのようなもの)。白の足袋、白の手袋(軍手)、頭に白の磯頭巾をきちっとかぶり、磯メガネ(またはスイムマスク)で額にあてて装着した恰好に扮して海女らしさを競いあっていた。
- 現在は、ウエットスーツ着用で作業を行う海女さんが多いが、乱獲防止のために数などを制限される場合が多い。 2007年(平成19年)7月1日放送の「にっぽん菜発見 そうだ、自然に帰ろう」(テレビ朝日系)の中で、海女の町、千葉県白浜町へ海女漁に挑戦するものがあり、地元の女性は黄色のウエットスーツにオレンジ色の長袖、水中メガネをして海に潜っていた。なかにはウエットスーツの長ズボンの上から濃紺無地のブルマーを着用していた女性もいた。
産業
農業
漁業
- 乙浜漁港
- 名倉漁港
- 小戸漁港
- 野島漁港
- 川下漁港
- 白浜西部漁港
学校
小学校
- 白浜町立白浜小学校
- 白浜町立長尾小学校
中学校
- 白浜町立白浜中学校
観光
交通
- 路線バス
- 「南房州本線」 館山駅 - 安房神戸 - 安房白浜駅(JRバス関東)
- 「洲の崎線「フラワー号」」 館山駅 - 坂田 - 洲の崎灯台前 - 伊戸 - 南房パラダイス - 安房自然村 - フラワーパーク - 野島埼灯台 - 安房白浜駅(JRバス関東)※土曜・休日のみ運行
- 「豊房経由白浜線」 館山駅 - 豊房 - 下神余 - 安房白浜駅(館山日東バス)
- 「白浜 - 千倉線」 安房白浜駅 - 白間津 - 安房平磯 - 本千倉 - 千倉駅(館山日東バス)
- 「急行バスくろしお号」 安房白浜駅 - 本千倉 - 南三原駅前 - 南三原郵便局 - 和田浦駅入口 - お花畑 - 江見駅入口 - 安房鴨川駅西口 - 鴨川シーワールド - 亀田病院(館山日東バス)
- 高速バス