建部駅
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建部駅(たけべえき)は、岡山県岡山市北区建部町中田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)津山線の駅である。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持ち、行違い設備を有する地上駅。開業以来の木造駅舎が残り、2005年(平成17年)11月には登録有形文化財に指定されている。映画監督の今村昌平がこの駅舎を気に入り、映画「カンゾー先生」(1998年公開)のロケ地ともなった。
交換設備は国鉄末期に撤去されたが、津山線高速化事業により復活した。駅舎反対側のホーム(1番のりば)には待合室が置かれる。駅舎側の2番線を上下本線、1番線を上下副本線とした一線スルーとなっている。男女共用の水洗式便所がある。
岡山駅管理の無人駅。2010年(平成22年)7月末までは簡易委託駅で、出札窓口で携帯車発機による乗車券を発券していた。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | テンプレート:Color津山線 | 上り | 福渡・津山方面 |
下り | 岡山方面 |
- 全ての通過列車と、行違いのない停車列車は、上下線問わず2番のりばに発着あるいは通過する。
- 反対方向からの通過列車と行違いを行う停車列車は、上下線問わず1番のりばに発着する(但し、現時点では津山方面行きのみ設定)。
- 停車列車同士の行違いの場合は、津山方面行き(上り)が1番のりば、岡山方面行き(下り)が2番のりばに入る。
- 2007年度のダイヤでは、1番のりばに発着する岡山方面行き(下り)の営業列車は設定されていない。
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである[1]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 301 |
2000 | 279 |
2001 | 265 |
2002 | 263 |
2003 | 285 |
2004 | 289 |
2005 | 277 |
2006 | 252 |
2007 | 259 |
2008 | 271 |
2009 | 257 |
2010 | 223 |
2011 | 213 |
駅周辺
- 岡山北警察署建部駐在所
- 建部郵便局
- 岡山県道211号建部停車場線
歴史
- 1900年(明治33年)4月14日 - 中国鉄道本線(現在の津山線)の福渡駅 - 金川駅間に新設開業。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 中国鉄道の鉄道部門が国有化され、国有鉄道津山線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color津山線
- テンプレート:Color快速「ことぶき」(1往復のみ停車)・テンプレート:Color普通
特記事項
駅舎保存整備工事
2007年(平成19年)12月5日より、駅舎の長期的な保存を目的として、傷みの激しい瓦や外壁などの個所を補修する工事が行われ、2008年(平成20年)3月27日に完成した[2]。 工事中は駅舎に仮囲いが施され入場不可能となり、利用者は駅舎と便所の間に設けられた仮改札口を通行してホームに入っていた。また、出札窓口も便所の前に仮設のものが設けられていた。
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:津山線- ↑ 出典:岡山県統計年報
- ↑ テンプレート:PDFlink