浦河駅
浦河駅(うらかわえき)は、北海道(日高振興局)浦河郡浦河町昌平町駅通にある北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線の駅である。電報略号はウカ。
1986年(昭和61年)10月まで運行されていた急行「えりも」の停車駅であった。
日高振興局の所在地で浦河町の代表駅でもある。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の北西側(様似方面に向かって左手側)に存在する[1]。そのほか本線の苫小牧方から分岐し構内外側への行き止りの側線(旧3番線の一部)を1線、及びその側線から分岐し苫小牧方に戻る形で車庫を有す行き止りの側線を1線有している[1]。かつては単式ホーム・島式ホーム複合型2面3線を有する列車交換可能な交換駅であった[2]。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と島式ホーム中央部分を結んだ跨線橋で連絡した[2]。1983年(昭和58年)時点では、駅舎側(西側)が下りの1番線、島式ホーム駅舎側が上りの2番線、外側が側線扱いの副本線である3番線となっていた[2]。3番線の外側に側線を1線、そこから分岐した行き止りの側線を1線有し、そのほか1番線の様似方から分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[2]。交換設備運用廃止後は2、3番線をはじめ一部の側線を除き1993年(平成5年)3月までには撤去されたが、様似方のホーム先の線路は転轍機の名残で湾曲している[1]。
社員配置駅となっており、駅舎は構内の北西側に位置しホーム中央部分に接している[2]。国鉄時代からの建物であるが、国鉄最後のダイヤ改正で縮小された。みどりの窓口を設置(窓口営業時間は8時15分から16時20分までだが、改札業務は行われていない)。自動券売機は設置されていないため、近距離きっぷもみどりの窓口での購入となる。
「サラブレッド観光と乗馬の街」と記載された「わたしの旅スタンプ」が設置されている[3]。また以前の文面は「サラブレッドの馬像がある街」であった[1][2]。かつては「DISCOVER JAPANスタンプ」が設置されていた[4]。
跨線橋は駅の反対側の国道への自由通路となっている。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「ウラル・ペッ」(もやの深い川)に由来する[5]。今の元浦河のことだと言う[5]。
利用状況
駅周辺
駅の海側は埋立地で、山側が旧国道(通称シベリア街道)。現国道との間に、防波堤が20mほど残っている。
- 国道235号・国道236号
- 日高振興局庁舎
- 浦河町役場
- 浦河警察署
- 浦河簡易裁判所
- 浦河郵便局
- 日高信用金庫本店
- 北洋銀行浦河支店
- ひだか東農業協同組合(JAひだか東)本所
- 日高中央漁業協同組合本所
- 浦河町立浦河第一中学校
- 浦河町立堺町小学校
- 浦河ダム
- 浦河港
- 浦河神社
- 汐見ヶ丘公園
- 向別川
- ジェイ・アール北海道バス・道南バス「浦河駅通」・「役場前」停留所(国道235号線沿い)
歴史
- 1935年(昭和10年)10月24日 - 国有鉄道日高線日高三石駅 - 当駅間延伸開通に伴い開業。一般駅。
- 1937年(昭和12年)8月10日 - 当駅 - 様似駅間延伸開通(日高線全通)に伴い中間駅となる。
- 1943年(昭和18年)11月1日 - 線路名を日高本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
- 1982年(昭和57年)12月15日 - 貨物扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
隣の駅
脚注
関連項目
テンプレート:日高本線- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)104ページより。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)104ページより。
- ↑ 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)390ページより。
- ↑ 書籍『国鉄監修 スタンプノート 改訂6版』(弘済出版社、1979年7月発行)8ページより。
- ↑ 5.0 5.1 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、(2004年2月発行))102ページより。