野中ともよ
野中 ともよ(のなか ともよ、1954年6月18日 - )は、東京都出身のテレビキャスター、ジャーナリスト。そのルックス(靨)から「ペコちゃん」と呼ばれたことがある。
略歴
都立富士高校卒。上智大学文学部新聞学科卒業後、アメリカ合衆国のミズーリ大学コロンビア校大学院に留学。帰国後フォトジャーナリストとしての活動を開始。
1979年からNHK総合テレビの報道、スポーツニュース番組でキャスターに就任。主な番組は、小林和男と共にキャスターを務めた海外ウィークリー、スポーツとニュース、サンデースポーツスペシャル等。1993年から1997年にはテレビ東京・ワールドビジネスサテライトの2代目キャスターを担当した。1987年には中京女子大学(現・至学館大学)の客員教授に就任。1994年、上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2001年には経済界大賞「フラワー賞」を受賞。ジャーナリスト活動のほか、各種社会団体の委員、アサヒビール、ニッポン放送等企業の社外取締役や日興フィナンシャル・インテリジェンス理事長、NTTドコモ、日興コーディアル証券経営アドバイザーなどとして活躍。
2002年三洋電機の社外取締役に就任。会長就任直後、「Think GAIA」という環境コーポレートビジョンを掲げ、三洋電機の主要ビジネスの改革に着手、コンシューマー向けでは現在主力商品となっているeneloopブランドやAQUAなどを当時強力に推進した。しかし2年目の2007年度連結決算は純利益マイナス500億円の見込みとなる。2007年2月経営改革半ばの不振の中、2004年度決算の不適切処理が指摘され、第三者委員会の早期設置を主張するも、主要株主の金融機関から強い反対を受け、経営の意見対立が激化。2007年3月19日三洋電機代表取締役会長を辞任する。
地球環境問題解決を三洋電機という一企業を通じてというのではなく、幅広いステークホルダー(企業、市民、政府、NPO)によびかけ、より大きな貢献を実現するため「GAIA INITIATIVE(ガイア・イニシアティブ)」というNPOを2007年に立上げ、活動を始める。さらに、地球のためになにか一つできることをしようという+1運動を提唱し、より多くの人達が参加する活動を推進している。
2008年5月には、国連IPCC議長であり、2007年度ノーベル平和賞受賞者であるパチャウリとの間で、パチャウリが代表を勤めるインドTeriとガイアイニシアティブとの活動協力を続ける。
社会的活動
- 宇宙航空研究開発機構(JAXA)経営諮問委員
- 産業総合研究所 経営諮問委員
- 文部科学省中央教育審議会委員(第2期~第3期)
- NPO法人ガイア・イニシアティブ代表理事
- NPO法人ポイントグリーン]理事 (POINT GREEN は、鴨下一郎元環境大臣が2002年からすすめるエンターテインメントや文化の発信力を活用して「多くの人々に環境意識を発生させる」ための活動)
- アースデイ いのちの森 実行委員長
著書
- 『私たち「地球人」』(1992年、集英社)ISBN 978-4087801637
- 『ガンバレ、自分!―もっと自分を持って生きてみよう』(1996年、三笠書房)ISBN 978-4837916512
- 『心をつなぐ生き方』(2004年、サンマーク出版)ISBN 978-4763194916
- 『手ごたえのある女(わたし)の人生が始まる本―“夢中になれる何か”がある女(ひと)はラッキーです!』(2005年、三笠書房・知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)ISBN 978-4837974970
- 共著
翻訳
- リヴ・ウルマン『チェンジング リブ・ウルマン自伝』(1990年、徳間書店)ISBN 978-4195544211
- ロバート・ブライ『アイアン・ジョンの魂』(1996年、集英社)ISBN 978-4087732481
- ドリス・ドラッカー『あなたにめぐり逢うまで ドラッカー博士を支えた妻の物語』(1997年、清流出版)ISBN 978-4916028358
- エバン・インバー=ブラック『ひとりでは重すぎる「秘密」 大切な人を傷つけない打ち明け方』(1999年、講談社)ISBN 978-4062097505
- ロバート・ブライ『グリム童話の正しい読み方 『鉄のハンス』が教える生き方の処方箋』(1999年、集英社文庫)ISBN 978-4087603620
- ケイト・ホワイト『「したたかな女」でいいじゃない! 女性が最高の人生を手に入れるための9つの秘訣』(2001年、監訳、露久保由美子訳、PHPエディターズ・グループ) ISBN 978-4569617718