ポケットモンスターSPECIAL
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『ポケットモンスターSPECIAL』(ポケットモンスタースペシャル)は、ゲームソフト『ポケットモンスター』を題材とする漫画作品。通称ポケSP・ポケスペ。原作担当者は日下秀憲。作画担当者は真斗(1 - 9巻)・山本サトシ(10巻 - )。
目次
来歴
1997年4月から小学館の学年別学習雑誌『小学四年生』で連載開始。以降、2009年度までは『小学四年生』 - 『小学六年生』(2005年 - 2008年度までは『小学三年生』 - 『小学五年生』)の3誌で縦断連載され、『小学五年生』・『小学六年生』休刊後の2010年度からは、新たに『コロコロイチバン!』と『ポケモンファン』で連載開始。既存の『小学四年生』も休刊となった2012年度以降は『コロコロイチバン!』と『ポケモンファン』の2誌縦断連載となっている。過去には『ポケモンワンダーランド』に連載されていた時期もあった。
ゲーム本編の新作が発売される度にそれを題材にした新章が連載されており、ポケモンを題材とする漫画の中では、穴久保版『ポケットモンスター』に次ぐ長期連載となっている。2010年には単行本累計発行部数が1000万部を突破した[1]。
当初は原作と同じ『ポケットモンスター』のタイトルで連載開始したが、単行本を発売する際に先行して単行本がリリースされていた穴久保版と書店・取次所に対しての区別をつけるために、判型の異なる『てんとう虫コミックススペシャル』での発売が決まり、同様の理由でタイトルにもブランド名から『SPECIAL』が付いたという経緯がある。
単行本1 - 7巻の初期の版には、帯に田尻智・石原恒和・宮本茂・杉森建・イマクニ?・増田順一らポケモンに関わった人達の推薦文が書かれており、田尻は1巻の帯で「僕の伝えたかった世界に一番近い」との文章を寄せている。
作風
権威ある研究者から「ポケモン図鑑」を託された、ゲーム版に登場する人物を元にした個性豊かな主人公「図鑑所有者」たちが、ポケモンを悪事に使おうとする勢力と戦う中で成長していく物語。章ごとに主人公が交代していく体制であり、同じ主人公が一貫して登場することはなく、登場しない間隔も長期間である[注 1]。ホウエン地方・シンオウ地方・イッシュ地方のシリーズではゲーム本編も過去の地方との繋がりがないため、登場キャラクターが一新されている事が多くなった。ただし、基本的に内容はゲーム版の発売順に進行していくため、次章で連続して同じ主人公が登場する場合もある。
他のポケモンメディアミックス作品に比べるとドラマ性が重視されており、ストーリーはゲーム版をベースにしながらもアレンジが加えられた独自の展開で進んでいく。特に第3章(金・銀・クリスタル編)以前では、一部のジムリーダーや四天王が悪役として登場する場合もあった。
ポケモンの技・特性・姿や形以外に、ゲームではポケモン図鑑の説明文でしか語られていないような細かい設定や、ゲーム内での小ネタなどの設定が何らかの形でストーリーや演出に組み込まれることが多い。また、劇場版アニメやポケモンカードゲームといった、ゲーム以外の設定が反映されることもある。
戦闘シーンでは、戦っている最中に相手が気付かない内に違う技を仕掛けるといった描写や心理戦が多く、他にも複数のポケモンの技を合体させ威力を高める、敵トレーナーを直接攻撃する、モンスターボールの開閉スイッチを破壊し控えポケモンを出せなくするなど、ゲームでは決して出来ない駆け引きも特徴の1つ。
各話のタイトルは、一部[注 2]を除き全て「VS○○○(ポケモンの名前)」となっており、第4章以降は別個にサブタイトルも設定されている。また、「全てのポケモンと技を登場させる」事を方針としており[2]、第9章(ハートゴールド・ソウルシルバー編)完結時点で第四世代(『ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ』『ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー』)までに登場したポケモンと技は全て登場済みである。
連載に関する事項
作画担当者交代
以下、本節の内容は日下・山本両名がTwitterにおいて語った交代経緯[3]を出典とする。
第3章連載途中の2000年後半、作画担当の真斗が体調を崩し休載が増加。最終的に本人の申し出により降板となり、物語上ではそれまでの主人公であるゴールドとシルバーが「行方不明」という形で一旦退場となった。代理原稿として小学六年生2月号では10ページの特集記事が、小学四年生、五年生、六年生の3月号にはお詫びを知らせる1ページの記事が掲載された。編集部の間では心機一転の意もあって、日下と新しい作画担当者の手で「本作とは別の新しいポケモン漫画」を連載する案もあったが、日下の強い希望により『Specialのつづき』を連載することになった。
新しい作画担当者は3組の候補から選考の末、2000年末に山本サトシに決定し、2001年度より新キャラクターのクリスタルへ主人公を交代した『クリスタル編』の連載が開始。連載が軌道にのるにつれて、徐々に2000年度の『金・銀編』の内容や布石に合流させていき、最終的に『金・銀・クリスタル編』という一貫したストーリーになった。
この影響もあって、第3章の単行本化は7巻(第2章完結分)発売から1年以上経過した後に8・9・10巻同時発売という形になり、山本担当分は10巻からの収録とすることで区切りがつけられた。なお、作画交代の直後はクリスタル以外の当時の図鑑所有者の素顔が見えないように描かれていた。
山本担当後も、回想シーンで真斗が担当していた時代のシーンが載ることもある。
単行本化のペース
本作品は単行本の発売が不定期になりやすい。これは、章が変わっても巻数が継続する仕様上、古い章の単行本化が全て完了するまでは新しい章の単行本化が行われないためである。
章ごとに違う雑誌で並行連載が行われている場合、主要な連載誌である月刊誌では新しい章の連載が優先して行われる。一方の古い章は、不定期刊行雑誌で連載される場合もあるが、それさえも新しい章の連載が優先されて、完結しないまま連載停止になってしまうことも少なくない。そのため各章の終盤に差し掛かると刊行ペースが鈍化し、新しい章の単行本化は連載開始から2年近く経った後になることも多い。逆にひとたび単行本化が可能な状態になれば、ストックが膨大に溜まっていることもあって、数ヶ月連続で刊行されることもある。
このことは以下のような事情にも発展した。特に第7 - 9章は掲載誌の休刊や第10章の開始でペースが複雑化している。
- 第6章(エメラルド編)書き下ろしの事情
- 第6章は中盤以降から、連載を学年誌から『ポケモンワンダーランド』に移行したが、同誌は不定期刊行であったため、2007年7月14日のvol.9発売から2008年10月18日のvol.10発売まで、1年3ヵ月の期間を要した。その影響で単行本化が出来ず、『ポケモンワンダーランド』での連載は当初vol.11まで行う予定だったが、それをvol.10で打ち切り、残りの部分は29巻に直接書き下ろされた。そのため28巻が発売されてから29巻が発売されるまで約1年かかることになり、第7章(ダイヤモンド・パール編)の単行本への収録は、連載開始から約2年が経過した2008年12月発売の30巻からとなった。
- 学年誌の休刊に伴う連載雑誌変更および連載停止事情
- 2009年度をもって『小学五年生』と『小学六年生』が休刊となったため、第7章と第8章(プラチナ編)が連載停止。2010年度からは『コロコロイチバン!』と『ポケモンファン』に移行し、既存の『小学四年生』を含めた3誌とも、新たに第9章の連載を開始したが、同年9月より第10章(ブラック・ホワイト編)に順次移行した。そのため第7章・第8章・第9章が停止状態となった。結果、これらの章の終盤は単行本書き下ろしの割合が非常に多くなり、第8章完結分が収録された40巻に至っては全ページ書き下ろしとなった。
- さらに2011年度をもって『小学三年生』と『小学四年生』も休刊になったため、3誌縦断連載というスタイルが維持できなくなり、2012年度からは『コロコロイチバン!』と『ポケモンファン』の2誌のみでの縦断連載へ変更。加えて『ポケモンファン』は不定期発売のため、連載ペースは過去に比べると大幅に低下している。
- 第12章(X・Y編)の“先行”単行本化(2ライン化)[4]
- 以上のような事例を重ねた結果、第12章は単行本1冊分のストックがたまり次第、『ポケットモンスターSPECIAL X・Y』として、従来とは別の通し番号で単行本を発売するようになった。
- ただし、これはあくまで「『コロコロイチバン!』の読者をメインターゲットにした先行単行本化」という形であり、これまでの巻数がリセットされたわけではない。従来の販売フォーマットも「通巻版」として継続する。第12章の通巻版は、従来通り第11章(ブラック2・ホワイト2編)の単行本化が全て完了した後のリリースを予定している。今後もこのような2ライン体制を採用していくとしている。
- なお、この先行版は『コロコロイチバン!』連載分のみ収録しており、『ポケモンファン』連載分は通巻版のみの収録となる。レーベルや判型も、通巻版が「てんとう虫コミックススペシャル」(B6サイズ)であるのに対し、先行版は「てんとう虫コロコロコミックス」(一般的な新書判サイズ)となっており、区別がつけられている。
- 以下、本記事における『○巻』という表記は全て通巻版のものである。先行版の場合は『X・Y○巻』のように、その都度特記する。
翻訳版
公式に翻訳版が発売されているのは、北アメリカなどの英語圏のほか、シンガポール・タイ・中国・台湾・香港・韓国といったアジア、またイタリア・フランス・ドイツ・スペインなどの欧州を含め、20か国以上である。
ちなみに海外版では、モチーフになったゲームソフトが、日本では初代版の『ポケットモンスター 赤』・『ポケットモンスター 緑』が発売した後に『ポケットモンスター青』が発売したのに対して、日本版の『緑』にあたるものが『Blue(青)』として発売され、『Green(緑)』という名前のバージョンは発売されなかった(ただしリメイク版は海外版も『ファイアレッド(FireRed)』・『リーフグリーン(LeafGreen)』として発売されている)ため、日本版のグリーンは海外版ではブルーに、日本版のブルーは海外版ではグリーンという名前になっている[5]。。
中国語版では『神奇寶貝特別篇(台青文版)/寵物小精靈特別篇(港青文版)/精灵宝可梦特别篇(吉林版)』というタイトルで図鑑所有者の名前はそれぞれ種類が異なり(青文版)、レッドとグリーンは中国語では「小智」・「小茂」というデフォルト名であり、ブルー・ゴールド・シルバーは「小藍」・「阿金」・「阿銀」という外来語の中国語読み、イエロー・クリスタル・ルビー・サファイア・エメラルド・ダイヤモンド・パール・プラチナ・エックス・ワイは「小洛」・「克麗絲塔兒」・「路比」・「莎菲雅」・「米拉特」・「戴亞蒙德」・「帕爾」・「普蘭汀娜」・「艾克斯」・「華依」という外来語の当て字読みである。
日本の漫画が大人気の欧米では、ゲーム版の人気がピークの内に漫画版を販売したかった為、第10章(ブラック・ホワイト編)が英語とフランス語に翻訳されて、日本に先駆けて単行本が発売された。このため、海外では章によっては別の巻数で発売されている。アメリカ版は、ニコロデオンマガジンまんが賞の「Favorite Manga Series」(1番好きな漫画賞)を受賞した。
補足
過去に2度、限定版が出版されている。2007年8月に発売された27巻限定版(10万部限定)には、連載10周年記念として特製アートボードが付属。2014年3月に発売された50巻限定版には、節目となる50巻目を迎えたことを記念して、64ページのカラーイラスト集が付属した。いずれも値段は通常版よりやや高め。
教育出版から発行されている小学5年生向けの国語の教科書(2002年度版以降)の漫画の表現方法について解説している単元に、本作の1巻の一部が掲載されている[6]。
東京書籍から発行されている中学2年生向けの英語の教科書の異文化交流を行う設定の単元に、日本の漫画文化の代表例の一つとして本作の1巻の表紙が載っていたが、2009年度版以降の版では別の漫画に差し換わっている。
アニメ化を求める声は多く、ダ・ヴィンチが2012年に調査した「アニメ化してほしい小説・コミック」では3位にランクインしたが[7]、作者や小学館編集部は「アニメ化の予定はない」としている[8]。
各章の概要・あらすじ
各章は、第1章→第2章→第3章→第4章→第5章→第6章→第9章→第7章→第8章→第10章→第11章、第12章でそれぞれ世界観が共有扱いとなっている。
第1章/赤・緑・青編
(学年誌1997・1998年度連載)(単行本1巻 - 3巻収録)
- ポケットモンスターSPECIALの最初の物語。ゲーム『ポケットモンスター 赤・緑・青』をモチーフにした章。主な舞台はカントー地方。
- あらすじ
- カントー地方の小さな町・マサラタウンにいるニョロゾを持つ少年レッドが本作の主人公となる少年で彼はマサラタウンでは有名な腕利きのポケモントレーナーである。
- ある日レッドは、森で何かを捜索している様子の黒ずくめの男たちと遭遇する。そこで「西の森に幻のポケモンがいる」という情報を入手した彼は、単身、西の森へ向かう。レッドがそこで見たのは、自分と同じくらいの年の少年・グリーンが、光り輝く謎のポケモンと戦闘している様子だった。レッドはグリーンに加勢し、ニョロゾを戦闘に参加させるが、その謎のポケモンの一撃を受けて倒されてしまう。
- 落胆した彼は、「強いポケモントレーナーになる方法」を聞くためにオーキド博士の元へ向かう。そこで彼はオーキド博士に「フシギダネ」というポケモンと、ポケモンの生態を記録する装置「ポケモン図鑑」を譲り受け、“究極のポケモントレーナー”を目指し長い旅に出る。
- 謎の少女・ブルーやジムリーダーたちとの出会いを通じトレーナーとして成長を続けるレッドは、やがてカントー地方全土で暗躍するロケット団の陰謀に立ち向かっていく。
第2章/イエロー編
(学年誌1998・1999年度連載)(単行本4巻 - 7巻収録)
- 『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』をモチーフにした第1章の続編となる章。主な舞台はカントー地方とスオウ島。
- あらすじ
- ロケット団とのシルフカンパニーの戦いから、2年の歳月が流れた。レッドはポケモンリーグの優勝者として挑戦者の相手を続け、ブルー・グリーンもそれぞれの目標に向かいマサラタウンを離れていた。ある時マサラタウンへと帰郷したレッドは新たな挑戦状を受け取り、その挑戦を受けにマサラタウンを後にする。
- その後レッドからの音沙汰はなく1ヵ月後、オーキド博士の元にやってきたのは傷つき瀕死の状態になったピカであった。ただならぬ雰囲気を感じた博士の前に現れたのはドードーに乗った麦わら帽子を被った謎の少年(?)・イエローであった。
- 「レッドの知り合い」だというその子供に、戸惑い・不審を感じるオーキド博士。しかし、イエローの持つポケモンへの並外れた優しさと、気難しい筈のピカが主人(おや)ではないイエローに懐く様子を見た博士は、イエローにレッドの捜索を依頼し、レッドのポケモン図鑑とピカを託す。
- こうしてイエローは、レッドを探すため旅に出るが、レッドの情報を知るカントー四天王との戦いに巻き込まれる中、イエローはレッド行方不明の真相に少しずつ近づいていくのであった。
第3章/金・銀・クリスタル編
(学年誌2000 - 2002年度連載)(単行本8巻 - 15巻収録)
ゲーム『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』をモチーフにした章。主な舞台はジョウト地方。
前述の作画交代から連載時には一時期「ポケットモンスター☆SPECIAL クリスタル(crystal)」というタイトルになっていたことがある。
名目上の主人公はゴールドとなっているが、他の章と違い、各話でスポットが当てられる人物が目まぐるしく変わるのが特徴で(特に後半)、半数近くの話は主人公が登場していない。2011年に行われたキャラクター公式人気投票で1位に輝いたレッドとピカ(ピカチュウ)の読み切りが本章の後日談として2013年に『ポケモンザコミック』に掲載された。
- あらすじ
- カントー四天王事件から1年後、舞台はジョウト地方へと移る。ワカバタウンに住む少年・ゴールドは、近所では有名な「ポケモン屋敷の坊」であり、近所の人気者でもあった。
- ある夜、ゴールドはひょんなことからたんぱんこぞうのゴロウと出会う。オーキド博士から言い付かってウツギ博士に荷物を届けに行く途中だというゴロウの話を聞いたゴールドは、オーキド博士とラジオで共演している憧れのアイドル・クルミちゃんのサイン目当てに、ゴロウが荷物を届けオーキド博士の所に戻るまでの道中に強引に同行することを決める。
- ところが、道中でゴールドのリュックと、中に入っていたポケモンが何者かに盗まれてしまう。犯人はウツギ博士へ届ける荷物と間違えてゴールドのリュックを盗んだのではないかと推測したゴールド達は、犯人が次にウツギ博士のところに向かうと予想し、ウツギ博士の研究所へと向かう。研究所に到着したゴールドが遭遇したのは、赤色の髪をしたゴールドと同年代の少年だった。その少年がウツギ博士が研究中の3匹のポケモンの中の1匹・ワニノコを盗み出した事を知ったゴールドは、ワニノコとリュックを取り返すために、3匹の中のもう1匹・ヒノアラシと共に少年と戦うも、少年には逃げられ、リュックを取り返すことも出来なかった。この事件は警察には任せておけないと感じたゴールドは、自分の手で少年を捕まえることを決める。
- その夜、ゴールドはオーキド博士と出会う。オーキド博士が偶然見つけてくれた自身のリュックに喜ぶゴールド。しかし、あの赤髪の少年が“ポケモン図鑑”を盗んだことを知ると、少年に対抗するために自分もポケモン図鑑が欲しい、とオーキド博士に頼み込む。最初は断られたものの、ゴールドの熱意がオーキド博士の心を動かし、ポケモン図鑑を譲り受ける。ゴールドはリュックのポケモンをゴロウに任せ、新たな相棒・ヒノアラシの「バクたろう」とともに、赤髪の少年・シルバーに再び出会うために、冒険へと出発する。
- シルバーとの共闘や捕獲の専門家クリスタルとの出会いを経たゴールドは、復活したロケット団残党を影から操る「仮面の男」に挑む。
第4章/ルビー・サファイア編
(学年誌2003 - 2006年度連載)(単行本15巻 - 22巻収録)
ゲーム『ポケットモンスター ルビー・サファイア』をモチーフにした章。主な舞台はホウエン地方。
連載時に「ルビー・サファイア・エメラルド編」と書かれていた時期があったが正式には、ルビー・サファイア編。従来の「人とポケモンとの交流」よりも人間同士のドラマが主体となって描かれている(以降この主体が強く現れてくる)。
4年間に渡って連載され、2013年現在、第7章に次いで長い章。ゲーム『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』・『ポケットモンスター エメラルド』はおろか、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』発売直前まで連載が続いていたため、後の第5章・第6章・第7章の連載や単行本化に大きく影響を与えた。
また、本章の後半から山本独自の絵柄に変化していった。
- あらすじ
- ジョウト地方の「仮面の男」事件から1年半後、ホウエン地方にジョウト地方・コガネシティから1人の少年・ルビーが母親と共に引っ越してきた。彼の父親はトウカジムジムリーダーで、別名「強さを追い求める男」センリ。バトルが大嫌いなルビーはこの父親に反感を持ち、自分を認めさせるため、ホウエン地方で開催されている全てのポケモンコンテストで優勝する事を決意し、引っ越して来たその日に家出をする。しかし彼はひょんな事から父親の友人・オダマキ博士の娘・サファイアと出会う。彼女はポケモンコンテストを軟弱と嫌い。2人は言い争いの末「80日以内にルビーはポケモンコンテストを、サファイアはポケモンジムをそれぞれ全て制覇する」という賭けをする事になる。
- それぞれの目標を果たす旅に出た2人だが、その道中でルビーは赤い装束、サファイアは青い装束の一味と遭遇し、彼らの起こす事件に巻き込まれていく。2つの組織の名前はマグマ団とアクア団。これらの組織は、伝説の超古代ポケモングラードンとカイオーガを狙っていた。旅の中で様々な人とのふれ合いや挫折を経験して、ルビーとサファイアはホウエン地方を巻き込む大災害を止めるべく、2つの組織との戦いに挑む。
第5章/ファイアレッド・リーフグリーン編
(学年誌2004 - 2006年度連載)(単行本22巻 - 26巻収録)
ゲーム『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』をモチーフにした章。主な舞台はカントー地方とナナシマ。
リメイク作品が原作ということもあり、初めて新主人公が登場しない章。またこの章は終始デオキシスを追うストーリーのためか、単行本では「VS○○」という副題が使われていない。他にも、ミュウツーの拘束具や登場時の台詞・2体存在するデオキシスとその分身体の登場など、劇場版ポケモンと同様の設定が多く登場するのも特徴。
初代図鑑所有者達の作画は第3章では真斗の絵柄に近かったが、本章では山本独自の絵柄となる。
- あらすじ
- ホウエン地方のカイオーガとグラードンの激突から約半年後。レッドとグリーンはオーキド博士に呼び出され、マサラタウンのオーキド研修所を訪れるも、当のオーキド博士はおらず、机の上には手紙とボイスチェッカーが置かれていた。ボイスチェッカーには「ポケモン図鑑を取り上げる!」というオーキド博士の言葉が吹き込まれており、何かあると感じた2人はオーキド研究所の転送装置でポケモン図鑑をオーキド博士の元に送り、手紙に同封されていたトライパスの使用出来るクチバシティの港を目指す。
- その頃クチバシティの港では、長い間離れ離れだった両親と連絡のついたブルーが、両親との再会のために船を待っていた。やがて船が到着し、3人はそれぞれ「シーギャロップ号」に乗り込む。だが、ブルーは船の中の見えない敵の存在に気づく。シルフスコープを装着し正体を確かめようとするブルーの目に映ったのは、正体不明の怪物だった。
- やがて船は目的地・1の島に到着。身体を押さえつけられ、身動きの取れないブルーの元へブルーの両親が走り寄ってくるが、2人は突如足もとに発生した闇に飲み込まれてしまう。またも両親と引き裂かれたショックで、ブルーはその場で意識を失ってしまう。駆けつけたグリーンが見えない敵に向かって攻撃するも、敵はすでに去った後だった。
- やがて全ての元凶が再結成したロケット団にあることを知ったレッド達は、ブルーの両親と攫われていたオーキド博士を助け出すため、2の島の老女・キワメが守ってきた3つの究極技を授かり、ロケット団首領のサカキと新幹部・三獣士との戦いに身を投じる。
第6章/エメラルド編
(学年誌2005・2006年度+ポケモンワンダ-ランドvol.9・vol.10連載+書き下ろし)(単行本26巻 - 29巻収録)
ゲーム『ポケットモンスター エメラルド』の主にバトルフロンティアをモチーフにした章。主な舞台はホウエン地方・バトルフロンティア。
エメラルド・ゴールド・クリスタル・ルビー・サファイアが石化から復活したレッド・グリーン・ブルー・イエロー・シルバーと合流し、カントー地方・ジョウト地方・ホウエン地方10人の歴代図鑑所有者達が集結する。ちなみに『ポケットモンスター エメラルド』ではホウエン地方とカントー地方・ジョウト地方の主人公達の関わりは一切ない。
当初は「バトルフロンティア編」と呼ばれていたが、単行本化の際、「エメラルド編」に変更された。先述の第4章の連載長期化やポケモンワンダーランドの発売状況などにより、連載が大幅に遅れたため、終盤部分は連載されず初めて直接単行本に書下ろされた。
- あらすじ
- ナナシマの騒動から約3ヵ月後、バトルフロンティアと呼ばれるポケモンバトルの専門エリアが完成し、オープニングセレモニーが行われようとしていた。そこへむげんポケモン・ラティアスとラティオスに連れられ、1人の少年が降り立った。名はエメラルドといい、ポケモンを1匹も所持せずに「ポケモンバトル」が好きでバトルフロンティアを「制覇」しに来たという。挑戦の申し込みにバトルタワーへ向かったエメラルドだが、そのハチャメチャな行動でオープニングセレモニーを台無しにしてしまう。当然フロンティアブレーンたちに絞られるエメラルドだが、マスコミからはセレモニーの一部だと思われてしまい、混乱を避けるべくフロンティアブレーン達はエメラルドに、マスコミに対しての施設公開の7日間(7月1日 - 7日)、バトルフロンティアの挑戦の権利を与え、エメラルドの戦いが始まった。
- 時を同じくしてバトルフロンティアで目覚めた「願い星」と呼ばれる存在、そしてその力を手に入れんとする魔の手が忍び寄りつつあった。エメラルドとフロンティアブレーン達は、願い星・ジラーチを甲冑を着た謎の男・鎧流(ガイル・ハイダウト)から守るため、そしてバトルフロンティアを無事にオープンするため、ジラーチを巡るガイルとの攻防を繰り広げる。
第7章/ダイヤモンド・パール編
(学年誌2006年度 - 2009年度連載+書き下ろし)(単行本30巻 - 38巻収録)
ゲーム『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』をモチーフにした章。主な舞台はシンオウ地方。
ダイヤモンドとパールの2人は物語の始まる前、ポケモンと無関係の夢を持っていたり、プラチナの本名が34巻まで明かされないなど、歴代のシリーズの中でも異色と言える章。連載雑誌である小学五年生・小学六年生の休刊に伴い、37巻・38巻で書下ろしが行われた。
当初は他の章との繋がりはあるものの、時間間隔がストーリー中に一切語られておらず、物語全体の世界観のいつ頃の時期なのかがハッキリしていなかったが、43巻及び第9章の終盤にこの章に繋がる出来事やその冒頭が描かれ、時系列が第6章→第9章→第7章→第8章であった事が明らかとなった。ただし、第9章からどれくらい月日が流れているかは不明。
- あらすじ
- ある日、 シンオウ地方の名家「ベルリッツ家」の令嬢・プラチナは、旅立ちの日を迎えていた。ベルリッツ家には、家を継ぐ者は「家紋を刻んだアクセサリーを作る為に、自分でその材料をテンガン山の山頂まで取りに行かねばならない」という伝統がある。彼女は父に頼みこみ、12歳ながら2人のボディガードをつけるという条件で、伝統への挑戦を許可された。
- その頃コトブキシティでは、ダイヤモンドとパールという2人の少年がお笑いコンテストに出場していた。本番では失敗したものの特別賞をもらった2人は、先に渡された景品の旅行券を手に表彰式へ向かう途中、2人の男性と衝突。その後2人は賞品の旅行券を確認すると、そこには「旅の任務:護衛 旅の目的地:テンガン山山頂 待ち合せ場所:コトブキマンション前」と書かれていた。奇妙な内容に首をかしげながら2人が待ち合わせ場所に向かうと、そこにはボディーガードを待つプラチナがいた。
- 実は2人が衝突のはプラチナの父・ベルリッツ氏と、べルリッツ親子が助手を務めるナナカマド博士であり、4人が衝突した際に、ダイヤモンドが持っていた「旅行券」が、ナナカマド博士の持っていたボディーガードへの「依頼書」と入れ替わっていたのだ。ダイヤモンドとパールはプラチナのことを「旅行のツアーガイド」と、プラチナは2人を「同年代の旅行と見せかけるためのカモフラージュをしたボディガード」と勘違いし、お互いに納得してしまう。
- こうして広大なシンオウ地方を舞台に、すれ違ったままの3人、ダイヤモンド・パール・プラチナのテンガン山の山頂を目指す、冒険の旅が始まる。しかし、その裏では新宇宙の創造を目論む謎の組織・ギンガ団の計画が進行していた。
第8章/プラチナ編
(学年誌2009年度+ポケモンファン第13号(vol.13)+書き下ろし)(単行本38巻 - 40巻収録)
ゲーム『ポケットモンスター プラチナ』をモチーフとした章。主な舞台はシンオウ地方・バトルゾーンとこの世の裏側と呼ばれるやぶれた世界。
第7章とは舞台・主人公・時期はほぼ変わっておらず、第7章第2部とも言える章。連載雑誌である小学五年生・小学六年生の休刊に伴い、39巻・40巻で書下ろしが行われ、40巻にいたっては全ページ書下ろしとなった。
- あらすじ
- ギンガ団との戦いは続く…。
- やりの柱での決戦後、ダイヤモンドとパールはプルートから奪ったメモに記載された伝説のポケモンを調査する旅に出発する事となった。その一方で本来のボディガードだった、行方不明のパカとウージを見つけ出すべく、新たな決意を胸にひめるプラチナは母であるヤナセ教授から「やぶれた世界」を調査するように言われ、プラチナは調査の拠点となるリゾートエリアの別荘を購入する。調査方法は、シンオウ地方のバトルフロンティアに挑戦し、各施設のフロンティアブレーンやフロンティアブレーンに挑戦するトレーナー達から「やぶれた世界」の情報を得る方針に固めた。同時にヤナセより連絡を受けた国際警察のハンサムと出会い、バトルゾーンに潜伏しているというギンガ団の追跡にも協力する事に。
- 四天王オーバの弟バクの一方的なハードマウンテンでの調査も相まって、いよいよプラチナのバトルフロンティアへの挑戦が本格的に始まった。そして同時に、"この世の裏側"と言われる、未知の世界を見つけ出すという挑戦の火蓋が切られたのだった。
第9章/ハートゴールド・ソウルシルバー編
(学年誌2010年度+コロコロイチバン!新4号 - 新7号+ポケモンファン第12号(vol.12)+書き下ろし)(単行本41巻 - 43巻収録)
ゲーム『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』をモチーフにした章。主な舞台はジョウト地方とシント遺跡。
小学五年生・小学六年生が休刊になったため連載開始当初から学年誌以外での連載が行われていたが、第10章の連載開始のために僅か半年間で連載休止。終盤単行本に書下ろしで補完はされたものの、歴代最短章となった。
小学館ホームページの単行本案内(42巻)では本章が「ゴールドとシルバーの最後の戦い」とある。
- あらすじ
- バトルフロンティアでのジラーチを巡る騒動から3年後、ジョウト地方各地にてロケット団が再び活動を再開し始めていた。
- オーキド博士からの依頼を受けたゴールドは、ワタルから復活したロケット団が狙う幻のポケモン・アルセウスの情報を得るため、ジョウト地方の新施設ポケスロンに向かい、スポーツ競技に挑んでいた。そこへ突如、我を失ったワタルのカイリューが出現する。カイリューの暴走を沈め、ワタルが何者かの襲撃にあったことを掴んだゴールドはエンジュシティに向かう。
- 同じ頃サカキの関与の可能性を考えながらも独自にロケット団の動きを調べ続けていたシルバーは、うずまき島のワタルの隠れ家に赴く。だがそこにワタルの姿はなく、同じくワタルを探すイブキからワタルが残した「サファリゾーン」・「プレート」・「アルセウス」という謎のメッセージを掴み動き出すのだった。
- 一方ロケット団では首領の地位を得んと企むかつての三獣士チャクラを退け、「サカキの意志を継ぐ4将軍」を自称するアポロ・アテナ・ラムダ・ランスの面々が新たにロケット団のトップに君臨した。
- 4将軍らロケット団の野望を阻止し、人間に絶望した幻のポケモン・アルセウスの心を取り戻すべく、ゴールド・シルバー・クリスタルが奮闘する。
第10章/ブラック・ホワイト編
(学年誌2010 - 2012年度+コロコロイチバン!新8号 - 新37号+ポケモンファン第14号 - 第30号〈vol.14 - 30 〉)(単行本43巻 - 51巻収録)
ゲーム『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』をモチーフにした章。主な舞台はイッシュ地方。
モチーフになったゲームソフトと最初に連載された雑誌の発売が同日になったのはこの章が初めてである。また、2011年度をもって小学三年生・小学四年生が休刊になったため、学年誌で連載された最後の章となった。
本章が初めて単行本で発売された頃の一方、連載誌では物語の展開は終盤に突入していた。2014年現在、と第7章同じ歴代最長章。
- あらすじ
- イッシュ地方のカノコタウンに、「ポケモンリーグ優勝」という夢をもつ少年ブラックがいた。9年がかりで旅の準備を進めてきたブラックは、アララギ博士からやや強引にポケモン図鑑とポカブを受け取り、1年後の開かれるポケモンリーグ会場を目指し旅立つ。
- 旅立ちから間もない日、ブラックは野生ポケモンとのバトルで、近くで行われていたCM撮影を台無しにしてしまう。困り果てたブラックであったが、そこに居合わせていたポケモン芸能事務所「BWエージェンシー」の女社長ホワイトの助け船で難を逃れる。ホワイトから撮影費用の弁償の肩代わりをする代わりに旅の同行を依頼されたブラックは、社員としてホワイトと共に旅立つ。
- ポケモンリーグ優勝と一流のポケモンタレント育成というそれぞれの夢をかなえるため冒険を続ける二人だが、旅の行き先でポケモンの解放を目的とする集団プラズマ団やプラズマ団の王・Nと遭遇し、プラズマ団の数々の陰謀に立ち向かう。
第11章/ブラック2・ホワイト2編
(コロコロイチバン!新38号 - 新40号 +ポケモンファン第25号+第31号 - 第32号〈vol.31 - 32 〉)(単行本52巻 - )
ゲーム『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』をモチーフにした章。主な舞台はイッシュ地方。主人公はラクツとファイツ。
時系列は第10章の出来事から2年後であり、主人公は歴代の中でも異色なキャラ設定がなされている。
第12章の連載開始のために、殆ど連載出来ないまま連載休止。
第12章/X・Y編
(コロコロイチバン!新41号 ‐ +ポケモンファン第33号 ‐ 〈vol.33 - 〉)(通巻版未収録)(X・Y1巻 - )
ゲーム『ポケットモンスター X・Y』をモチーフにした章。主な舞台はカロス地方。
前述のように、今章では今までの単行本とは別に先行版が発売された。先行版では、話数を『エピソード○』と表記。タイトルは「(ポケモンの名前)、【動詞】」という方式になっている。
『コロコロイチバン!』公式サイトにて、期間限定で1話の試し読みがなされた。
- あらすじ
- アサメタウンに住んでいるポケモントレーナーの少年・エックスはポケモンバトルのジュニア大会で優勝し、次期四天王候補等と持て囃され、一目置かれていたがマスコミや取材陣が原因で家に引きこもるようになってしまう。元サイホーンレーサーで、スカイトレーナーを目指すエックスの幼馴染の少女・ワイを始めとする友人たちは、なんとか彼を家から出そうとするが、それは叶わずにいた。
- ある日、ワイ達がいつものようにエックスを説得している途中、ゼルネアスとイベルタルの伝説ポケモン2体が戦いを始め、アサメタウンは壊滅的な被害を受けてしまう。さらに混乱の中でエックスは「フレア団」と名乗る組織に彼の持つリングが目的で襲われ、自宅も燃やされてしまう。
- 一連の事件によって大切なものを失ったエックスたち5人は、壊滅したアサメタウンから出発することになる。
登場人物
以下の人物、集団は個別項目を参照。
- レッド
- グリーン
- ブルー
- イエロー
- ゴールド
- シルバー
- クリスタル
- ルビー
- サファイア
- エメラルド
- ダイヤモンド
- パール
- プラチナ
- ブラック
- ホワイト
- ラクツ
- ファイツ
- エックス
- ワイ
- 伝説のポケモン・幻のポケモン
- 敵役
- ジムリーダー
- 四天王
- フロンティアブレーン
用語
ここでは本作オリジナルや独自色の強いものについて記述する。キャラクターに近い物は登場人物の項目を参照。
第1章
- ポケモン図鑑
- ポケットモンスター(ポケモン)の分布(生息地)・足跡・鳴き声などの生態などを記録する電子機器。
- カントー地方・ジョウト地方・ホウエン地方に滞在する図鑑所有者が所持するポケモン図鑑は全てオーキド博士が単独で製作しており、シンオウ地方に滞在する図鑑所有者が所持するポケモン図鑑はオーキド博士とナナカマド博士の共同開発で製作された。
- 本作のポケモン図鑑は入手出来る人物が限られており、所有者は作中では「図鑑所有者」と呼ばれる。
- ゲーム版のようにポケモンの生態を調べる機能以外にも野生のポケモン・トレーナーが所持するポケモン問わずレベルや能力・習得技を調べることが可能。ポケモンの進化キャンセルも図鑑所有者の特権で、ポケモン図鑑から発信する波動がポケモンの進化を止める。地方ごとの3機のポケモン図鑑が初回に名前と指紋を認証した「所有者」の手にあり、近くに集まると共鳴音が鳴る。これらの基本機能は第9章までに登場するポケモン図鑑全てに備わっている。
- レッドのポケモン図鑑は特別に手持ちのピカ(ピカチュウ)の機嫌や状態を示す機能が搭載されている。第3章で登場する2代目図鑑以降は更にポケモン追尾システム・通信交換機能をはじめとした大幅な機能追加がされている。
- 第10章でアララギ博士が製作したポケモン図鑑は、現在のところ原作と同じポケモン生態表示の機能しか使われておらず、以前までの章のポケモン図鑑と同じ機能があるかは不明。
- モンスターボール
- 野生のポケモンの捕獲、携帯のために作られた道具。内部には鳥ポケモンの羽根や虫ポケモンの糸を加工して作る「キャプチャーネット」という目に見えない程細かく、伸縮性と強度に優れる捕獲網が仕込まれていて、これが捕獲時にポケモンをボール内に引き込む。職人が「ぼんぐり」という木の実で作るボールは工場で製造される市販の物より高い性能を持っているが、誰でも使えるわけではないという。
- 大きさは常に同じで、アニメ版で見られる縮小・拡大機能は無い。アニメ版では(視聴者側から)ボールの中のポケモンを確認できる描写はない(実際、初期の頃は中に何が入っているか分からず、空のボールを間違えて投げたり、他のと混ざった時に自分のボールを見分けられるように印を付けるトレーナーもいた)が、本作ではボールの上半分が透けていて、中にポケモンを入れたまま様子を確認したり、中にいるポケモンが外部の様子を見ることも可能。また、手持ちのポケモンが六体いる状態で新たにポケモンを捕まえた場合、アニメ版ではトレーナーのポケモンを管理している博士の所に送られ、ゲーム版ではパソコンの「預かりシステム」のボックス内に転送されるが、本作では一人のトレーナーが所持できるポケモンの数に上限はなく、手持ち六体というのは育成の際に均等な愛情を注ぐことのできるぎりぎりの数としてポケモン協会が定めたものとなっている。
- ポケモンを出す時、アニメ版は光に包まれて出た後に実体が現れるが、本作では実体のままで飛び出し、戻す時はアニメ版では手に持ったボールから飛ばした赤外線の様な光線を当てて戻すが、本作では再度ボールをポケモンに当てて納めた後に手元に返ってくる。また、作中では開閉スイッチを破壊することによってポケモンの交代を封じるという戦術がよく使われている。
- ポケモンにはそれぞれ「当て所」という場所があり、その場所にボールを命中させると、通常より非常に高い捕獲効果を発揮する。伝説や幻のポケモンにも存在する。ポケモンの気の流れが集まるということだが、ポケモンバトルにおける「急所」との関係は不明。
- 作中ではモンスターボールを独自に加工することで、それぞれの特技に応じた戦術を使うトレーナーがいる(シバのヌンチャクやキョウ・アンズの手裏剣、エリカの弓矢、ハヤトのブーメラン、イブキの鞭、イエローの釣竿、ゴールドのキューなど)。
- 原作で呼ばれる「モンスターボール」は図鑑所有者やフロンティアブレーンを含めた一般トレーナーしか使っていなく、ジムリーダーは「スーパーボール」、四天王は「ハイパーボール」をメインで使用しており、階級などによって使い分けられている模様。ミュウツーは「マスターボール」で捕獲されていた。
- トレーナーバッジ
- 本作では特殊なエネルギーがあり、他の機械と組み合わせることで新たなポケモンを生み出したり(呼び出したり)、ポケモンを操る効果も持つ。悪の組織・勢力に悪用される事も少なくはない。
- 第3章で判明したが、ジムバッジはジム戦などで一般トレーナーに配られる簡易版と、ジムリーダー自身が身分証明として所持する純正ジムバッジが存在する。
- カントー地方以外の地方のジムバッジに同じエネルギーがあるかは不明。
- 絶縁グローブ
- ロケット団が開発した電気の耐久力を備えたグローブ。シルフカンパニーでマチスが着用していたアンダースーツの一部であり、マチスは「ゴム製」と言っていたが実際はロケット団の科学技術で作られた独自の素材で出来ている。その後はレッドがマチスから奪い取って、常時自分の手にはめている。指の部分はアンダースーツと同様に透明色。第2章で理科系の男・アキヒトが切れ端を拾い、アンダースーツを再現した。第3章終了後はピチュ(ピチュー)を鍛えるゴールドに貸している。
- エネルギー増幅機
- ジムバッジのエネルギーを増幅させるための道具。ジムバッジをはめ込む穴が7つあり、グリーンバッジを除いた7種類のカントー地方のジムバッジをはめ込むことで融合されたエネルギーが発動する。ブルーの知識によれば新たなるポケモンを手に入れる事が出来るらしいが、実際はファイヤー・サンダー・フリーザーの融合体である、サ・ファイ・ザーを完成させるものだった。なお、はめ込むジムバッジは先述の配布用か純正ジムバッジかは問わない。
- 第2章では、8つめのジムバッジをはめ込む部分が中央にあった事が判明。
- ポケモンリーグ
- ポケモントレーナーの頂点を決める、ポケモン協会主催の大会試合。ゲーム版では四天王、及びチャンピオンと戦える場所だが、作中では一般トレーナー達によるトーナメント戦で、物語によってはその優勝者が新チャンピオンとなり、四天王や現チャンピオンと戦える、というアニメ版に近い設定になっている。
- この大会におけるバトルのルールでは、使用ポケモンの入れ替えは自由、その内一体でも戦闘不能になれば敗北の一本勝負である。
第2章
- 特別な進化の石
- 何度使用しても進化の石としての力を失わない、一部のポケモンを進化させる石。
- この種類にはそれぞれほのおのいし、みずのいし、リーフのいし、かみなりのいしの計4種類がある。
- クチバ湾の海底の中に存在し、かつてレッドのニョロがニョロゾからニョロボンに進化したのもそのためだとカントー地方のポケモンだいすきクラブ会長は語る。
- イエローが辿りついた時はほのおのいし・みずのいし・かみなりのいしの3つは既に無く、リーフのいしだけが存在する状態になっていた。
- 実は3つの石はサカキが入手し、レッドに手渡していた。
- スオウ島
- 第2章で登場。カントー四天王の根城となる島。
- 地図には載っておらず野生ポケモンも生息していない。スオウ島の中は鍾乳洞となっており、一部には腐食性のある水性粘液の溜り場もある。スオウ島の頂上は火山となっていて溶岩がある。
- 島には7つの石柱があり、スオウ島そのものがバッジのエネルギーを増幅するものである。
- 運命のスプーン
- ナツメが用意したスプーンであり、使用者の心を読み取り曲がる。第2章ではスオウ島の戦いでの各々が組むパートナーを決め、第3章ではレッドをシロガネ山の秘湯の源泉とウバメの森に導いた。
- トキワの森の不思議な力
- イエロー・デ・トキワグローブとワタルが持つポケモンの回復・読心・強化が可能な力。トキワの森に伝わる不思議な力であり、この力を持った者が10年に1人生まれると言う言い伝えがある。
第3章
- ポケモン協会
- 各地方のポケモンリーグ・四天王・ジムリーダーを統率する組織。カントー地方とジョウト地方は同一の協会が管理しており、本部はコガネシティに存在する。ホウエン地方やシンオウ地方にはそれぞれ別の協会がある。
- ジムリーダー就任資格試験
- ポケモン協会がジムリーダー選出のために課す実戦形式の試験であり、ポケモンバトルの技術や知識、人格などが厳しくチェックされる。まず受験資格を得なければならないが、そこまでの詳しい形式は不明。
- シロガネ山の秘湯
- ジョウト地方・シロガネ山に湧いている温泉で、傷を治癒する高い効果を持つ。四天王カンナのルージュラの能力である「氷の輪」の後遺症を治療するためにナツメやレッドが訪れた。完治には1年近くかかるが、奥地には源泉もあり即効性がある。常に発火性の高いガスを纏っていて炎(ファイヤー)温泉と呼ばれている。
- ジムリーダー対抗戦
- カントー・ジョウト第10回ポケモンリーグのセレモニーとして企画された、カントー地方・ジョウト地方のジムリーダー計16人がそれぞれ1対1で対戦するエキシビジョンマッチ。最終的に勝数の多い方が勝利する。ジョウト地方側の主将はヤナギが務め、カントー地方側の主将はエリカが務めた。
- バトルのルールは入れ替え戦、使用ポケモンの内一体でも戦闘不能になれば敗北の公式リーグと同じもの。
- 本当の目的はジムリーダーの1人である「仮面の男」の正体を突き止めるためである。
- 仮面の子供(マスクド・チルドレン)
- 第3章の9年前より「仮面の男」の手足として働いていた子供達。シャム・カーツ・イツキ・カリン・ブルー・シルバーの6名。ポケモンについての専門分野をそれぞれ教え込まれた。(ブルーとシルバーは進化と交換)
- 仮面を被せられ、簡単には外せない。ブルーとシルバーは「仮面の男」が操る伝説のポケモン・ホウオウに誘拐される形で無理やり連れ去られてきたが、イツキとカリンは自ら志願し弟子入りしたという。
- 年齢は3歳刻みで、当初の年齢は上から順にカーツ(17歳)・シャム(14歳)・カリン(11歳)・イツキ(8歳)・ブルー(5歳)・シルバー(2歳)となっている。
- 「仮面の男」については、悪の組織・勢力の項目を参照。
- 時間のはざま(ときのはざま)
- 時を渡る通り道となる異空間。幻のポケモン・セレビィがウバメの森の祠に舞い戻るとき、その入り口が開かれる。そのままの状態で入るとうねりに押しつぶされ命を落としてしまうため、入り込むにはホウオウの「にじいろのはね」とルギアの「ぎんいろのはね」が必要。エンテイ・ライコウ・スイクンもこの空間に9年間封印されていた。
- GSボール
- 「時間をとらえるモンスターボール」と呼ばれ、ガンテツのモンスターボール作成秘伝の所に記されている伝説のボール。
- ゲーム版ではセレビィを出現させるアイテムだったが、本作ではそのままセレビィを捕獲するボールとして使用される。「にじいろのはね」と「ぎんいろのはね」が捕獲網として使われている。時間のはざまの入り口を直接開くこともできる。
第4章
- 紅色の宝珠・藍色の宝珠(べにいろのたま・あいいろのたま)
- ゲーム版ではグラードン・カイオーガをそれぞれ目覚めさせるアイテムとして登場するが、本作では独自の設定が大幅に追加されている。宝珠に念を送ることでグラードンとカイオーガを操る力を持っているが、次第に操る者の精神の方が宝珠に取り込まれ、更に宝珠そのものが体内に入り込まれて逆に支配されるようになる。この時、グラードンとカイオーガの模様が体表面に浮かび上がる。入り込まれた宝珠を取り出すには非常に強い精神力を要する。ゲーム版で、すてられぶねで拾える探知機は本作ではこの2つの宝珠の探知機ということになっている。事件の収束時に役目を終えた宝珠は砕け散った。
- 隕石グラン・メテオ
- 宇宙より降ってきた隕石。本作ではエネルギーを抑え込む力を秘めており、アクア団がその力に着目し、手に入れたソライシ教授を騙してフエンの火山活動を停止させた。その際欠片をサファイアが拾い、後にマツブサ・アオギリの体内に取り込まれた宝珠に打ち込んで取り出させた。
- 第5章で後にデオキシスとなる生命体が付着されていたことが明らかにされた。
第5章
- 究極技伝承の輪
- 2の島の老婆・キワメがトレーナーに授けている草の究極技"ハードプラント"・炎の究極技"ブラストバーン"・水の究極技"ハイドロカノン"の技が封じ込まれている輪。技マシンや秘伝マシンの原型になったと言われている。技を習得するには輪を腕に付け、ある程度の「鍛え」が必要。習得の難度はトレーナーの素質に大きく左右される傾向があり、シルバーやルビー・サファイア・エメラルドは短時間で習得でき、殆どの図鑑所有者達は長くても半日で取得できているが、実際はそのようなトレーナーは極少数なようで、ゴールド程度の素質では2か月かかっている。また第5章時での習得者は22年ぶりらしく、ブルーの習得速度の時点でキワメ自身「みらくる」と驚いている。
- 跳ノ道・拾ノ道・戦ノ道
- 上記の究極技伝承のためにキワメが2の島・きわの岬に作り出した修練場。3つとも動く廊下上で修練を行い、跳ノ道・拾ノ道は原作ゲームのミニゲームを基としている。戦ノ道は修練者同士が廊下を走りながらポケモンバトルを行い、戦況によって廊下が動く仕組みとなっている。
- ルビー・サファイア
- ゲーム版ではネットワークマシンを完成させるための部品となる宝石だったが、本作では上述の紅色の宝珠・藍色の宝珠の欠片である。ホウエン地方の風土を再現する力があり、風土によってフォルムチェンジするデオキシスの能力を補うためにロケット団が使用した。
第6章
- ジラーチ報告書(ファイル)
- 幻のポケモン・ジラーチについての記録が記された報告書。表紙には「R」のマークが書かれている。キワメからオーキド博士に渡され解読していたところを、甲冑の男(ガイル・ハイダウト)にその内容のディスクを奪われる。最終ページにはジラーチに願いを伝える方法(腹部の「第3の目」を開かせる)が記されており、その後はフロンティアブレーンの1人であるダツラに渡され全文を読み解かれた。
- 翠色の宝珠(みどりいろのたま)
- 紅色の宝珠・藍色の宝珠のようにレックウザを操るための媒介としてポケモン協会が人工的に作り出そうとしていたもの。結局計画は失敗し、核となる宝石が川に捨てられたところをエメラルドが拾い、額に装着している。
第7章
- ベルリッツ家
- プラチナの家で、200年以上続くシンオウ地方一の大財閥であり、地方中に超高級ホテルなどの様々な物件を所有している。学者の家系であり、現在はナナカマド博士の研究に父娘揃って力を借している。上述のあらすじの通り、家を継ぐ者はその証である家紋を刻んだアクセサリーを作るため、その材料を得るためにテンガン山まで旅をするという伝統がある。
- タウリナーΩ(オメガ)
- ダイヤモンドが夢中になっている人気ロボットアニメ。
- レッドの手持ちポケモン達が登場キャラクターのモデルとなっている。(フッシー指令・ピカ隊員など)各隊員が乗り込むタウリプレーンなどの5種類の乗り物が合体ロボットとなり、悪の組織と戦う物語。
- 第9章でジョウト地方のラジオディレクター・ヒロオが企画した番組である。
- 前番組は「ブロムヘキサーΣ(シグマ)」であり、タウリナーΩの企画書を見て、興味を持ったシルバーがこの作品の時点でゴールド宅に入り浸っている。
- トバリシティの装置
- ギンガ団が「負の産物」と呼び作成途中で未完成のまま封印された装置。特殊な光線を放出し、受けた者は現在の空間から切り離され、この世の裏側と呼ばれる「やぶれた世界」へと飛ばされる。
第8章
- インターナショナルポリス・アームズ
- 国際警察捜査官ハンサムが使用する道具。ハンサムのコートの中に納められているが、ほとんど不良品。口癖でもあるため、プラチナにバトルレコーダーを渡す時にも全く関係ないのにハンサムは、「№6」と大声で言ってしまった。
- №1 エクセレントスコープ
- 目に付けて使う眼鏡。売れ残りの特売品らしく、しょうぶどころで使ったがすぐに壊れてしまった。
- 第10章では「エクセレントスコープ改」が登場。
- №2 インビジブルクロース
- 体を覆って身を隠す布。しょうぶどころに潜入するため使ったが、バクにすぐ見破られた。
- №3 バリアブルロープ
- フックがついたロープ。対象に投げつけて引っかけ、滑車を使って移動する。
- №4 プロテクトロック
- 岩に見せかけた一人用のシェルター。プラチナのミミロップの"きあいだま"を防いだ。
- 実は幾つもあり、ハードマウンテンではプルートとギンガ団のSHITAPPAの足止めに使った。
- №5 ギャラクチカジェット
- 背中に背負って使う小型のロケット。空を飛ぶことができるがどこか欠陥があるようで変な音がしたり、爆発したりする。
- №6 バトルレコーダー
- バトルフロンティアの挑戦者が誰でも持っている、施設制覇の記念プリントをストックする道具。他の道具とは全く関係がない。
- №7 ハイパーコンパクトワンタッチテント
- 一人分の小型テント。大人のハンサムの下半身ぎりぎりしかなく、使った翌朝には足が突き破って穴が開いていた。
- №8 グレイトフル・アンブレラ
- バトルルーレットの「あられ」状態を防ぐため出した傘。しかし、そのあられを防ぎきれず、一コマでぼろぼろになってしまった。
- №9 ラウドフルスピーカー
- 拡声器。ハードマウンテンでバクに呼び掛ける為使った。
- №10 スーパーハードタイトテープ
- 目覚めたヒードランに命令するプルートの口封じと拘束に使ったテープ。
- 第10章では七賢人のヴィオと、彼の手持ちのフリージオの逮捕に使った。
- №11 名称不明
- ロープ付きの手錠。
- №12 インターナショナルスマートサテライトフォン
- 見た目はスマートフォン。着メロはおそらく某アニメのテーマソング。国際警察長官からの新しい指令がかかって来た。
- №13 アンビリーバボーメタモルフォーゼセット
- 単なる鼻メガネであり、イッシュ地方のポケモンリーグ会場に潜入するための変装に使った。
- №14 ミミックバルーンタイプF
- フワライドの形を模した気球。レシラムを扱いきれていなかったブラックに助言することを考えていたアララギ博士(父)のために出した。
第10章
- BWエージェンシー
- ホワイトが経営しているポケモン専門の芸能事務所。自身のぶぶちゃんを始め、トレーナーからポケモンを募集しタレントポケモンに仕立て上げている。ブラックと出会うまで社員のいなかった極めて小規模の会社だが仕事の依頼はとても多く、一目置かれている。ゲームで登場するポケモンミュージカルも本作では彼女によって作られたものである。
Webコミック
ゲーム『ポケモンレンジャーシリーズ』を題材にしたWebコミックが、かつてポケモンだいすきクラブに掲載されていた。本作と同じく日下がシナリオを、山本が作画を担当し、世界観も本作と同一である[9]。
どちらも単行本化はされていないが、日下は「いつかは単行本化をやりたい」と語っている[10]。また、第8章のラストでは『Wミッションストーリー ポケモンレンジャー the Comic』の登場人物について、わずかながら触れられている。
- Wミッションストーリー ポケモンレンジャー the Comic
- 舞台はフィオレ地方。
- 『ポケモンレンジャー』(第1作)のうち、映画『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』の特別前売券特典でプレイできた極秘ミッション(Wミッション)を基にしたストーリー。
- 全5話。2006年掲載。
- Wミッションはゲームではエンディング後の設定だが、本作品ではゴーゴー4兄弟が出るなどストーリーの変更がある。
- ポケモンレンジャーバトナージ the Comic
- 舞台はアルミア地方。
- 『ポケモンレンジャー バトナージ』を基にしたストーリー。全4話。2008年掲載。
- 舞台はアルミア地方。頭に膨大なデータが詰まっているマニアックな少年・「ハジメ」と機械いじりが大好きでドジな少女・「ヒトミ」が主人公となり、トップレンジャーとして活躍する。2人ともB型の16歳。
単行本
通巻版
『ポケットモンスターSPECIAL』小学館〈てんとう虫コミックススペシャル〉、既刊51巻(2014年7月現在)
- ISBN 978-4-09-149331-6 1997年8月8日発売
- ISBN 978-4-09-149332-3 1997年12月16日発売
- ISBN 978-4-09-149333-0 1998年5月28日発売
- ISBN 978-4-09-149334-7 1998年12月16日発売
- ISBN 978-4-09-149335-4 1999年4月26日発売
- ISBN 978-4-09-149336-1 1999年11月26日発売
- ISBN 978-4-09-149337-8 2000年4月26日発売
- ISBN 978-4-09-149338-5 2001年8月8日発売
- ISBN 978-4-09-149339-2 2001年8月8日発売
- ISBN 978-4-09-149340-8 2001年8月8日発売
- ISBN 978-4-09-149711-6 2001年12月25日発売
- ISBN 978-4-09-149712-3 2002年4月26日発売
- ISBN 978-4-09-149713-0 2002年8月8日発売
- ISBN 978-4-09-149714-7 2003年1月28日発売
- ISBN 978-4-09-149715-4 2003年7月28日発売
- ISBN 978-4-09-149716-1 2003年10月28日発売
- ISBN 978-4-09-149717-8 2004年2月28日発売
- ISBN 978-4-09-149718-5 2004年6月19日発売
- ISBN 978-4-09-149719-2 2004年10月28日発売
- ISBN 978-4-09-149720-8 2005年4月26日発売
- ISBN 978-4-09-140096-3 2005年12月24日発売
- ISBN 978-4-09-140228-8 2006年8月28日発売
- ISBN 978-4-09-140254-7 2006年10月27日発売
- ISBN 978-4-09-140318-6 2007年1月26日発売
- ISBN 978-4-09-140329-2 2007年3月28日発売
- ISBN 978-4-09-140366-7 2007年6月23日発売
- ISBN 978-4-09-140398-8 2007年8月28日発売
- 限定版 ISBN 978-4-09-159050-3
- ISBN 978-4-09-140456-5 2007年12月25日発売
- ISBN 978-4-09-140743-6 2008年11月27日発売
- ISBN 978-4-09-140770-2 2008年12月25日発売
- ISBN 978-4-09-140799-3 2009年3月27日発売
- ISBN 978-4-09-140839-6 2009年6月20日発売
- ISBN 978-4-09-140868-6 2009年10月28日発売
- ISBN 978-4-09-140887-7 2010年2月26日発売
- ISBN 978-4-09-141057-3 2010年5月28日発売
- ISBN 978-4-09-141118-1 2010年8月27日発売
- ISBN 978-4-09-141207-2 2010年11月26日発売
- ISBN 978-4-09-141208-9 2011年2月28日発売
- ISBN 978-4-09-141314-7 2011年7月28日発売
- ISBN 978-4-09-141468-7 2012年5月28日発売
- ISBN 978-4-09-141497-7 2012年6月28日発売
- ISBN 978-4-09-141537-0 2012年10月26日発売
- ISBN 978-4-09-141583-7 2013年1月25日発売
- ISBN 978-4-09-141644-5 2013年3月28日発売
- ISBN 978-4-09-141684-1 2013年6月28日発売
- ISBN 978-4-09-141688-9 2013年7月26日発売
- ISBN 978-4-09-141587-5 2013年8月24日発売
- ISBN 978-4-09-141625-4 2013年11月28日発売
- ISBN 978-4-09-141699-5 2014年1月25日発売
- ISBN 978-4-09-141708-4 2014年3月25日発売
- 限定版 ISBN 978-4-09-159185-2
- ISBN 978-4-09-141809-8 2014年7月25日発売
X・Y先行版
『ポケットモンスターSPECIAL X・Y』小学館〈てんとう虫コロコロコミックス〉、既刊1巻(2014年7月現在)
- ISBN 978-4-09-141779-4 2014年4月28日発売
My First WIDE版
前述のコミックスの累計発行部数が1000万部を突破したことを記念した企画の第一弾として、2011年にMy First WIDE版を発売。収録内容は第4章。価格は620円である。第2巻は4月27日・第3巻は5月27日に発売する予定であったが、東日本大震災の影響により発売が延期になった(地震や津波などの災害描写がある為)。
- ISBN 978-4-09-162675-2 2011年3月26日発売
脚注
注釈
出典
- ↑ 日下秀憲のツイートより
- ↑ 公式サイト「とうこう広場」Question No.71参照
- ↑ Togetter - 「ポケットモンスターSPECIAL、作画交代の裏話」
- ↑ 以下の内容は、公式サイト内の『X・Y編コミックス化に際して』を出典とする。
- ↑ 公式サイト「とうこう広場」Question No.25参照
- ↑ 公式サイト「とうこう広場」Question No.20参照
- ↑ アニメ化してほしい小説・コミック 1位に西尾維新「戯言シリーズ」 | ダ・ヴィンチ電子ナビ
- ↑ 公式サイト「とうこう広場」Question No.100参照
- ↑ 公式サイト「とうこう広場」Question No.626参照
- ↑ 公式サイト「とうこう広場」Question No.780参照
- ↑ 小学館コミック(通巻版:1-20巻、21-40巻、41巻以降)(X・Y先行版:1巻-)
外部リンク
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