オーシャンズ11

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テンプレート:Infobox Filmオーシャンズ11』(オーシャンズ・イレブン、原題: Ocean's Eleven)は2001年に公開されたアメリカ映画。ダニー・オーシャンと彼が率いる10人の仲間がラスベガスカジノの金庫破りに挑む犯罪アクション。1960年公開の『オーシャンと十一人の仲間』のリメイクである。ハリウッドを代表する豪華な俳優が何名も登場することでも有名。 サスペンス映画でありながら、ハリウッド映画に定番の銃激戦及び銃を使用するシーンや殺戮シーンを本作では一切使わない事が重要視され、銃を使わずにどう話を盛り上げるかという捻りが描かれている。

2005年に続編の『オーシャンズ12』が公開され、2007年にシリーズ3作目の『オーシャンズ13』が公開された。

ストーリー

刑務所に4年服役していた窃盗犯ダニエル・オーシャン(通称ダニー)は仮釈放される。彼は服役中に既に新しい盗みの計画を立てていた。それはラスベガスのあるカジノの地下200フィート、3つの大カジノの金が集まる巨大金庫室から1億6000万ドルという巨額の金を盗み出すという前代未聞の大計画だった。しかし、それを実行するには、仲間が必要。

そうして集められたそれぞれの道のプロ。出来上がった犯罪ドリームチームが無数のセキュリティに囲まれ、地下深く分厚い壁に覆われた金庫室を目指し活動を開始する。しかし、オーシャンには金のほかに、もうひとつ盗もうとしている物があった。

登場人物とキャスト

オーシャンとその仲間

ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー
主人公。今回の強奪計画の立案者兼リーダー。その腕前から裏世界では有名な泥棒、詐欺師として名をはせており、さまざまな人脈のコネクションを広く持つ。「インカの婚礼用仮面」の強奪計画に失敗してニュージャージー州の刑務所に入っていた。その間に妻テスに見切りをつけられ、離婚させられたが、かなり未練がある様子。
ラスティ・ライアン(ブラッド・ピット
オーシャンの右腕であり、計画の直接的な実行役。交友関係が広く、経験豊富で巧みな話術で8人をスカウトしていく。オーシャンが刑務所に入ってからはハリウッドの若手俳優にイカサマポーカーを教えていた。相手の要求が気に入らない時は黙り込み自分の要求へと誘導する術を持つ。常に何かを食べている。
ライナス・コールドウェル(マット・デイモン
黄金の指を持つスリと言われている青年。伝説的な泥棒『ボビー・コールドウェル』の息子。電車でビジネスマンの財布を狙うというつまらない生活を送っていたが、この仕事で父を超えられるというオーシャンの言葉で参加を決める。メンバーの中では若く経験が少ないため、計画では地味な役回りばかり任せられることに苛立ち、計画を何度か危機に陥れる。
フランク・キャットン(バーニー・マック
前科持ちのカジノのディーラー。賭博委員会から実を隠すため『ラモーン・エスカランテ』と偽名で働いており、べネディクトのカジノに潜入する。頭の回転が速くライナスの仕事に一役買う。
バシャー・ター(ドン・チードル
爆発物・兵器の専門家、通称『人間火薬庫』。爆発物で金庫を狙う強盗団を率いていたが部下に恵まれず、捕まりかけた所をラスティに助けられる。
バージル・モロイ(ケイシー・アフレック
双子のモロイ兄弟の兄。弟との仲は悪いが何故かいつも一緒にいて、仕事は基本的に弟と一緒。ラジコンなどの操作に長ける。弟と共に潜入や変装も行う。
ターク・モロイ(スコット・カーン
双子のモロイ兄弟の弟。兄との仲は悪いが何故かいつも一緒にいて、仕事は基本的に兄と一緒。主にドライバーを務めるが、兄と共に潜入や変装も行う。
イエン(シャオボー・チン
中国雑技団の曲芸師。非常に小柄な中国人だが、俊敏な運動神経と柔軟な体を持つ。英語は理解できるが、基本的に中国語しか話さない。
リヴィングストン・デル(エディ・ジェイミソン
電気・通信の専門家。チームに参加する前はFBIの下で電子技師をしていた。いつもどことなく挙動不審でオドオドしている。
ルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド
ホテル経営に精を出す実業家で資産家。ラスベガスの裏に顔が利く一人で、オーシャンの駆け出しの頃の恩師でもある。同業者のベネディクトに個人的な恨みを持ち、計画の金銭面をサポートする。
ソール・ブルーム(カール・ライナー
往年の天才詐欺師。現在は高齢・病弱のため隠居生活を送る。のんきでおっとりとした性格だが、計画の為に武器商人『ライマン・ゼルガ』に化ける際は相手を恐縮させる男へとがらりと豹変する。
当初は乗り気ではなかったが、計画のスケールの大きさに昔の血が騒ぎ参加を決意した。

ホテル「ベラージオ」

テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア
オーシャンが狙う3つの巨大カジノ「ベラージオ」、「ミラージュ」、「MGMグランド」のオーナー(ちなみにどれも実在するカジノホテルである)。表の顔は語学堪能で自身のカジノホテルの全てを掌握する有能な経営者。しかし裏の顔は、プライドを潰された時は手段を選ばず容赦なく相手を抹殺する、冷酷非道な横暴男。
大富豪だが行動には一分の隙もなく、カジノの職員全員の顔と名前を記憶し、セキュリティなどの内部事情も全て熟知している。ライナス曰く「ロボットのような男」。
テス(ジュリア・ロバーツ
ベネディクトの現恋人でベラージオ美術館の館長。オーシャンの元妻で、彼の仕事を知って絶縁する。ベネディクトの裏の顔は知らない。
ブルーザー(スコット・L・シュワルツ
ベネディクトがオーシャンを痛めつけるために雇った大男。しかしオーシャンとは旧知の仲で計画に協力する。子沢山で奥さんがまた妊娠している。

その他

バシャーの銀行強盗仲間(スティーブン・ソダーバーグ)
序盤でバシャーと銀行強盗する一人、手前で眼鏡からゴーグルに掛け替える姿が彼。
  • ラスティのポーカー教室の生徒役として俳優たちが本人役で出演している。
トファー・グレイスホリー・マリー・コムズジョシュア・ジャクソンバリー・ワトソンシェーン・ウェスト(いずれも本人役)

キャスト

役名 キャスト ソフト版 テレビ版
ダニー・オーシャン ジョージ・クルーニー 小山力也 磯部勉
ラスティ・ライアン ブラッド・ピット 細井治 堀内賢雄
ライナス・コールドウェル マット・デイモン 竹若拓磨 桐本琢也
フランク・キャットン バーニー・マック 茶風林 銀河万丈
バシャー・ター ドン・チードル 大黒和広 檀臣幸
バージル・モロイ ケイシー・アフレック 小森創介 村治学
ターク・モロイ スコット・カーン 木下浩之 古田信幸
イエン シャオボー・チン 小野塚貴志 樫井笙人
リヴィングストン・デル エディ・ジェイミソン 渡辺穣 田原アルノ
ルーベン・ティシュコフ エリオット・グールド 富田耕生 内海賢二
ソール・ブルーム カール・ライナー 大木民夫 富田耕生
テリー・ベネディクト アンディ・ガルシア 内田直哉 大塚芳忠
テス ジュリア・ロバーツ 佐々木優子 勝生真沙子
ブルーザー スコット・L・シュワルツ 木村雅史
ウォルシュ マイケル・デラノ 稲葉実
ビリー 小島敏彦
シャーメイン 石津彩
本人役 トファー・グレイス 奥田啓人
本人役 ホリー・マリー・コムズ 斎藤恵理
本人役 ジョシュア・ジャクソン
本人役 バリー・ワトソン
本人役 シェーン・ウェスト
見張り 宝亀克寿
谷昌樹
技師 仲野裕
遠藤純一
バーテンダー 青山穣
ディーラー 榎本智恵子
監視員 竹田雅則

ソフト化

日本ではワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりDVD、ブルーレイが発売。

  • オーシャンズ11 特別版(DVD1枚組、2002年8月9日発売)
    • 映像特典
      • メイキング
      • メイキング“オーシャンズ11のファッション”
      • オリジナル版劇場予告編
    • 音声特典
      • オーディオコメンタリー1(ブラッド・ピット×マット・デイモン×アンディ・ガルシア)
      • オーディオコメンタリー2(監督:スティーブン・ソダーバーグ×脚本:テッド・グリフィン)
  • オーシャンズ11 ブルーレイ版(1枚組、2008年6月11日発売)
    • 映像特典
      • メイキング
      • メイキング“オーシャンズ11のファッション”
      • オリジナル版特報・オリジナル版劇場予告編
    • 音声特典
      • オーディオコメンタリー1(ブラッド・ピット×マット・デイモン×アンディ・ガルシア)
      • オーディオコメンタリー2(監督:スティーブン・ソダーバーグ×脚本:テッド・グリフィン)

舞台

宝塚歌劇団での上演記録

2011年 - 星組公演(初演)
*脚本・演出は、小池修一郎が担当。以降の再演も担当している。
2013年 - 花組公演
*2012年に再演。[1]
専科に所属の北翔海莉が特別出演をした。
本公演キャスト
  2011年星組  2013年花組
ダニー・オーシャン 柚希礼音 蘭寿とむ
テス・オーシャン 夢咲ねね 蘭乃はな
ラスティー・ライアン 涼紫央 北翔海莉
フランク・カットン 夢乃聖夏 瀬戸かずや
テリー・ベネディクト 紅ゆずる 望海風斗
ライナス・コールドウェル 真風涼帆 芹香斗亜
バシャー・ター 壱城あずさ 春風弥里
バージル・モロイ 如月蓮 水美舞斗
ターク・モロイ 天寿光希 柚香光
イエン 鶴美舞夕 華形ひかる
リビングストン・デル 美弥るりか 鳳真由
ルーベン・ティシュコフ 美城れん 紫峰七海
ソール・ブルーム 未沙のえる 悠真倫
クイーン・ダイアナ 白華れみ 桜一花
新人公演キャスト
  2011年星組  2013年花組
ダニー・オーシャン 真風涼帆 芹香斗亜
テス・オーシャン 音波みのり 桜咲彩花
ラスティー・ライアン 芹香斗亜 水美舞斗
フランク・カットン 十碧れいや 和海しょう
テリー・ベネディクト 天寿光希 柚香光
ライナス・コールドウェル 礼真琴 優波慧
バシャー・ター 紫藤りゅう 大河凜
バージル・モロイ 漣レイラ 蘭舞ゆう
ターク・モロイ 音咲いつき 矢吹世奈
イエン 瀬稀ゆりと 真輝いづみ
リビングストン・デル 麻央侑希 舞月なぎさ
ルーベン・ティシュコフ 真月咲 冴華りおな
ソール・ブルーム 大輝真琴 天真みちる
クイーン・ダイアナ 稀鳥まりや 仙名彩世

その他の日本公演

2014年
香取慎吾の主演で、東急シアターオーブ梅田芸術劇場で上演予定。宝塚版と同じく、脚本・演出は小池修一郎が担当。[2]
キャスト
  2014年
ダニー・オーシャン 香取慎吾
テス・オーシャン 観月ありさ
ラスティー・ライアン 山本耕史
テリー・ベネディクト 橋本さとし
クイーン・ダイアナ 霧矢大夢
ライナス・コールドウェル 真田佑馬
イエン 坂元健児(東京公演)
平間壮一(大阪公演)
リビングストン・デル 水田航生
バージル・モロイ 安井謙太郎
ターク・モロイ 萩谷慧悟
ルーベン・ティシュコフ 芋洗坂係長
ソール・ブルーム 斉藤暁(東京公演)
治田敦(大阪公演)
フランク・カットン 角川裕明
バシャー・ター ラッキィ池田

その他

  • 前述のようにハリウッドを代表する多くの俳優たちが出演しているが、スタッフや主演のジョージ・クルーニーの説得などで出演料はその人物の一般的な額の半額などでOKしたため、出演料の総額が低く抑えられている。

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:スティーブン・ソダーバーグ監督作品
  1. 蘭寿とむ&蘭乃はなら宝塚歌劇団花組が『オーシャンズ11』を上演(シアターガイド、2012/8/24)
  2. 香取慎吾主演×小池修一郎脚本・演出 ミュージカル『オーシャンズ11』が上演決定(シアターガイド、2014年3月6日)