ナミブ砂漠
テンプレート:Infobox ナミブ砂漠(テンプレート:Lang-en)はナミビア大西洋側に位置する砂漠[1]。北はアンゴラとの国境付近から南は南アフリカ共和国北端にまで及ぶ[1]。南北は1,288km、東西は幅48kmから161km[1]。面積は約50,000km²にわたる。約8000万年前に生まれた世界で最も古い砂漠と考えられている。「ナミブ」は主要民族であるサン人の言葉で、「何もない」という意味である。
大西洋を北上する寒流・ベンゲラ海流の影響で生じた典型的な西岸砂漠である。ドラケンスバーグ山脈からオレンジ川を通して流れ出た砂が海岸で強風によって内陸に押し返されて形成され、最終的には砂岩を形成する。その過程で鉄分が付着し酸化するため、酸化鉄の色によって砂は白から赤く変色する。中央部にはクイセブ川が流れ、この川を境に北部では岩石砂漠、南部では移動性の強い砂丘列が連なり、その間に岩石丘陵が存在する[1]。年間降水量は120mm以下であり、一部では25mmに満たないが2、3日に1度程度の割合で海上から海霧(移流霧)が流れ込む。朝方には風に乗って100km以上内陸部にまで霧が進入し、砂漠内に自生する植物や生物の貴重な水分供給源となっている。沿岸の海上はかなりの暴風が吹き荒れており、海岸には沖合で濃霧のため難破した船舶や鯨などが打ち上げられスケルトンコースト(骸骨海岸)と呼ばれている。
1904年に南部の数ヶ所でダイヤモンド鉱脈が発見され、1963年には2,300万ポンドの生産量をあげた[1]。
砂漠の中央部にはゴバベップ・トレーニング&リサーチセンター(テンプレート:Lang-en)[2]があり、ナミブ砂漠を中心に各種の研究を行う研究者が世界各地から集まり、調査研究活動を行っている。
このナミブ砂漠に、大きな緑のオアシス・ブランドバーグ(テンプレート:Lang-en、炎の山)が存在する。4500万年前の琥珀の中に閉じ込められた化石として知られていた昆虫・グラディエーター(テンプレート:Lang-en)が、この地で生存しているのが近年発見された。
世界遺産
2013年の第37回世界遺産委員会でUNESCOの世界遺産リストに加えられた。ナミビアではトゥウェイフルフォンテーンに続く2件目の世界遺産であり、自然遺産としては初である。
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。テンプレート:世界遺産基準/coreテンプレート:世界遺産基準/coreテンプレート:世界遺産基準/coreテンプレート:世界遺産基準/core
参考文献