機動戦士ガンダム ガンダムvs.Ζガンダム
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox 『機動戦士ガンダム ガンダムvs.Ζガンダム』(きどうせんしガンダム ガンダムバーサスゼータガンダム)は、2004年12月9日にニンテンドーゲームキューブとPlayStation 2で発売された、カプコン製作、バンダイ発売のゲームソフト。『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズDX』の家庭用という位置づけであり、ゲームシステムも同じである。
PlayStation 2版はマルチマッチングBB対応ソフトであり、同回線を介して2対2の通信対戦が可能。一方、ニンテンドーゲームキューブ版では画面を4分割して4人同時プレイが可能(PlayStation 2版では2分割による2人プレイまで)であり、ローディング時間も短縮されている。ちなみに、vs.シリーズ最初で最後のニンテンドーゲームキューブ版でもある。
ゲームモード
- アーケードモード
- アーケード版『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズDX』と同様のルールのプレイ。
- 対戦モード
- モビルスーツやステージなどを自由に選んで対戦が可能。また、対戦終了後にリプレイを保存し後で見ることも可能になった。しかし二人でプレイをすると画質が悪くなる。
- 宇宙世紀モード
- 過去作品のミッションモードに相当する。詳細は後述する。
- サバイバルモード
- 一般の対戦格闘ゲームの同名モードと同様、1本の戦力ゲージで連戦を行うモード。発売直後の約1ヶ月間、インターネットランキングで上位の者に賞品が当たるキャンペーンが行われていたが、ランキングデータのパスワード関係で正規のスコアが無効とされるトラブルが多かった。
- トレーニングモード
- ゲーム中の操作などを練習できるモード。また、プレイヤーが与えたダメージなども表示される。
- コレクションモード
- 歴代シリーズ作品に登場するモビルスーツや戦艦のモデルや、登場人物の説明などを見ることができる。詳細は後述。
宇宙世紀モード
本作にはシリーズ過去作品のミッションモードに相当するモードとして"宇宙世紀モード"がある。ただし、本作ではそれまでの作品と異なり、一年戦争やグリプス戦役の著名パイロットの視点でプレイする内容となった。
戦争の歴史に沿った内容のミッションが出現し、クリアすることで歴史が進行していく。ただし、ミッションによっては特定の条件を満たすことでパラレルストーリーが出現する。このための条件には以下のような物が存在する。
- ミッションをクリアする
- 本来途中で戦死する者について、その戦死するはずの時点のミッションをクリアすることで、そのキャラが生きていた場合にどのようにその先を戦っていくかというストーリーが出現する。
- 特定のキャラが乗ったMSを撃破する
- そのキャラの撃破により戦局が大きく変化し、その上でどうなるかという形のストーリーが出現する。この条件は同じミッションを通る複数のキャラでフラグを共有している(誰か1名がその条件を満たしてクリアすればよい)という物が多い。
- 特定のキャラが生き残った状態でクリアする
- 本来撃墜され戦死するはずの者が生き残ることによる変化が発生する。これも先述の「特定キャラ撃破」同様、同じミッションを通る複数のキャラでフラグを共有しているケースがある。
- 特定の他のミッションをクリアする
各キャラにはそれぞれ使用可能なモビルスーツが設定されており、シナリオの進行により追加されていく。また、戦闘終了後に加算される戦果ポイントを消費することでモビルスーツを強化することができるが、強化すると以後の戦闘の際に戦果ポイントを獲得する際の倍率が下がっていく。機体の強化に必要なポイントはその機体のコストと強化の度合いに比例して増える。 なお、本作のミッションは同じミッションを複数回プレイすることが可能なため、繰り返しプレイにより戦果ポイントを集めて機体を強化し難易度の高いミッションに備えることも可能。
1つのセーブデータに3勢力すべての進行状況を保存でき、セーブデータには各キャラクターがクリアした作戦のほか、以下の項目の3勢力の合計が保存されている。
- 作戦のプレイ回数と成功率
- 3勢力合計の命中率・回避率・ニュータイプ評価獲得回数の累計
- 戦果ポイントの累計獲得量および使用した戦果ポイントの累計
- メニュー画面には残量が表示されるが、この残量はどの勢力でも使用することができる。
コレクションモード
本作には『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』や『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』(及び各DX)に登場するモビルスーツや戦艦のモデルや登場人物の説明などを鑑賞できるコレクションモードも存在する。
各ゲームモードのプレイ後(宇宙世紀モードにおいてはデータセーブ時)に、獲得した得点(宇宙世紀モードでは戦果ポイントとして計算される際に機体による倍率をかける前の値)がポイントとして加算され、各種アイテムはこのポイントと交換で購入するという形となっている。登場するアイテムは以下の通りで、宇宙世紀モードの進行など様々な条件で追加されていく。
- モビルスーツ
- モビルアーマー
- モビルアーマーのモデルを鑑賞できる。両サイドのカテゴリ分けがない点がモビルスーツと異なるが、モビルスーツ同様鹵獲カラーはシークレットコンテナ限定となっている。
- 戦艦
- 戦艦のモデルを鑑賞できる。なお、戦艦は全て通常のポイント交換で入手できる。
- その他
- モビルスーツ・モビルアーマー・戦艦以外の各種兵器等のモデルを見ることができる。その中にはゲーム中に登場しない物も含まれている。
- BGM
- 歴代作品で使用された曲を聴くことができる。機動戦士ガンダム・機動戦士Ζガンダム・機動戦士ガンダムΖΖのサウンドトラック、さらに『哀戦士』『ビギニング』『めぐりあい』『アニメじゃない』『サイレント・ヴォイス』などの主題歌・挿入歌などもある。
- しかし、機動戦士Ζガンダムの主題歌『Ζ・刻をこえて』『水の星へ愛をこめて』『星空のBelieve』、挿入歌『銀色ドレス』は収録されていない。また、映画『機動戦士Ζガンダム A New Translation』制作前に発売されたため、『Metamorphoze 〜メタモルフォーゼ〜』を始めとする主題歌も収録されていない。
- キャラクター
- 歴代シリーズ作品の登場人物の説明を見ることができ、台詞を聞くこともできる。また、特定の組み合わせで覚醒を使うと聞ける掛け合いも聞くことができる。
- イラスト
- 各シリーズ作品のイメージイラストや販促CG、ローディング中に表示されるモビルスーツのCG画像を見ることができる。
- デモ
- ゲームのオープニングデモやエンディングのスタッフロール、宇宙世紀モードの各勢力のプロローグとエンディング(各勢力の主人公における真のエンディングのみ)を見ることができる。
- 特典
- 特定の条件で、アーケードモードの追加ルートや『機動戦士ガンダムΖΖ』のモビルスーツ使用可能フラグなどを購入することができる。中にはコレクションモードに項目を追加する物も存在する。
これらのアイテムの入手手段には、通常のポイント交換の他に特定のカテゴリからランダムでアイテムを獲得する「シークレットコンテナ」という物もある。中にはシークレットコンテナでしか手に入れられない物(鹵獲モビルスーツなど)も存在する。
- モビルスーツ - 連邦・エゥーゴ・ジオン・ティターンズを問わずモビルスーツのモデルを獲得できる。鹵獲カラーが出現する場合もある。
- モビルアーマー/戦艦 - モビルアーマーや戦艦のモデルを獲得できる。鹵獲カラーのモビルアーマーが出現する場合もある。
- バラエティー - "その他"に分類されているモデルやBGM、キャラクターの説明、イラストの中から1つを手に入れることができる。
また、入手したモビルスーツとキャラクターの組み合わせにより、ゲーム開始時の出撃デモを鑑賞することもできる。
モビルスーツ
以下に記述のないモビルスーツについては『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズDX』の「登場モビルスーツ」を参照の事。また、下記モビルスーツは全てコスト375。
- ΖΖガンダム
- メイン射撃をダブルビームライフルとダブルキャノンから選択、サブ射撃はハイメガキャノン。格闘武器はビームサーベルだが、主兵装によりモーションに違いがある。「復活」が2回発動するとサブ射撃が使用不可になるほか、ダブルキャノンを構成する2本のキャノンのうち一方が1回目の「復活」で失われるため、以下の制限が発生する。
- ダブルビームライフルを使用している場合は、ビームサーベルの二刀流(シールドが破壊された後のステップ特殊格闘)が不可能になる。
- ダブルキャノンを使用している場合、メイン射撃が単発になる。
- キュベレイMk-II
- 兵装は『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』のキュベレイ同様、メイン射撃がビームガン、サブ射撃がファンネル(3種類の使用が可能)、格闘がビームサーベル。キュベレイとはファンネル配置と格闘の仕様が異なる(ファンネルがその場にとどまる)。
- カラーリングは連邦・エゥーゴ側がプル機のような青のカラーリングで、ジオン・ティターンズ側がプルツー機のような赤のカラーリングになる。
- サイコガンダムMk-II
- メイン射撃は拡散ビーム砲、周囲にリフレクタービットが多数浮遊しており、これに敵味方を問わずビームがヒットすると自分がロックオンしている相手に向けて跳ね返す。サブ射撃はこれを利用して攻撃(両射撃とも変形中も使用可能)。格闘攻撃はビームソードやロケットパンチ(変形中は拡散ビーム砲を撃つ)。「復活」が発動しても一切の制限を受けない(変形も可能)。なお、iフィールドは手動(特殊格闘)で張る仕様となっており、この時はビットのうち1つが正面に配置される。