クメール語

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テンプレート:Infobox Language クメール語(クメールご)は、オーストロアジア語族モン・クメール語派に属する言語カンボジア語とも呼ばれる。カンボジアでは、全人口の約9割を占めるクメール人(約1400万人)が話し、カンボジアの国語および公用語となっている。さらに、隣国タイベトナムラオスのカンボジアとの国境に近い地域にも母語とする人々(約200万人)が住む。ISO 639による言語コードは ISO 639-1: km、ISO 639-2: khm。

音韻

本来は声調の存在しない言語である[1]が、最近のプノンペン地方の方言には声調が見られる。

文法

孤立語であり、活用曲用格変化といった語形変化は全くせず、文法関係は語順によって示される。

  • 主語 - 動詞 - 目的語
  • 被修飾語 - 修飾語

痕跡的な接頭辞接中辞があるが、造語力はもはやない。

語彙

単語は、単音節語または二音節語。クメール文化はインドの文化から大きな影響を受けているため、サンスクリットパーリ語からの借用語が非常に多い。また、日常語においては、中国語タイ語ラーオ語からの借用語も多い。

文字

記述には、南インドから伝わった文字を改良したクメール文字表音文字)を使用する。横書きで、左から右へ書き、各単語間の分かち書きをしない。

脚注

  1. 『カンボジア語実用会話集』10頁参照

参考文献

  • ラオ・キム・リァン、ラオ・えりか共著『カンボジア語実用会話集』(連合出版、1993年)
  • ラオ・キム・リァン、ラオ・えりか共著『カンボジア旅行ポケット会話集 改訂版』(1994年)
  • 上田広美著『CDエクスプレス カンボジア語』(白水社、2002年)
  • 上田広美著『ニューエクスプレス カンボジア語』(白水社、2008年)
  • ペン・セタリン著『クメール語入門』(連合出版、2008年)
  • 坂本恭章著『カンボジア語辞典』(大学書林、1988年)
  • 峰岸真琴、ペン・セタリン共著『日本語カンボジア語辞典』(めこん、1991年)

関連項目

外部リンク

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