日本物理学会

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テンプレート:基礎情報 非営利団体 一般社団法人日本物理学会(いっぱんしゃだんほうじんにほんぶつりがっかい)は、1877年(明治10年)に創立された学会である。

概要

自然科学の学会として、日本で最初に創立された。創立当初は、東京数学会社といい、のちに東京数学物理学会(さらに日本数学物理学会)に改組、1946年日本数学会と組織を分け、日本物理学会設立総会が開催された。ホームページでは、学会の創立時期を1877年までさかのぼって言及している。

英語名は The Physical Society of Japan であり、略称は JPS を使う。PSJ としていないのは、アメリカ物理学会 American Physical Society の略称 APS を真似ているからである。なお、論文誌 Journal of the Physical Society of Japan の略称 JPSJ においては、PSJ の順番である。両方のスペリングを併用している学会は、世界的にも珍しい。

活動

会員数は約18000名[1]。国内の大学を会場として、春と秋に年次大会と春季(秋季)大会を開いており、おのおの 3000 人から 5000 人くらいの参加者が集まる。各国の物理学会と相互協定を結び、互いの会員が同等の資格で活動に参加できるようにしている。


沿革

組織

日本物理学会には、総会・理事会・各委員会・支部からなる組織がある。以下は概要を記載する。

総会

春季大会開催時に、日本物理学会会員による総会を実施。総会では、会員各位からの提案や議案によって、会の運営や規則、さらには代議員等の選出を行う。代議員による推薦・投票によって、会長・副会長・理事・監事を選出する。規則関連に関しては、日本物理学会誌などに添付。基本的には、各学術研究機関、各企業、各教育組織の規則が優先される。各機関内の会員から推薦を受けた場合のみ、入会を承認することになっている。

理事・監事

社団法人の運営形態をとるため、会の運営を行う理事及び監事を設けている。両方とも、代議員による推薦及び投票によって、議決が行われ選出される。任期は1年。再選も可である(最長2年)。

理事及び監事の仕事は、各領域毎の論文の審査や年次総会の準備などを行う。また、文部科学省及び日本学術会議への報告等を行う。各領域毎に委員会を設置しているため、理事は各領域の委員長を兼務する。理事は、基本的には日本学術会議における物理領域の代表者としての業務を行う。

委員会

物理刊行事業、公募紹介を初めとする、各事業を行うにあたり、総会及び物理学会事務局直属の委員会を設けている。各委員会は、支部からの推薦によって決まる。

支部

定款により、北から順に北海道支部、東北支部、新潟支部、北陸支部、名古屋支部、京都支部、大阪支部、中国支部、四国支部、九州支部の10支部を置いている。

支部委員は、会員からの推薦によって決まる。

会員

基本的に正会員及び学生会員のみである。どちらの会員でも、正会員2名の推薦が必要である。賛助会員は、会の活動を支援する会員のため、特に推薦は必要ない。

入会申込書は、春季大会もしくは秋季大会前の、発表論文募集の号に添付。もしくは、日本物理学会ホームページより入手可能である。

主な事業

  • 各大会は、各領域毎の研究発表を実施。
  • 物理学に関する一般向けの公開シンポジウムなども企画し行い、この成果を公刊。
  • 物理学会誌は、基本的に査読論文の掲載が主であるが、ポスター発表資料等も掲載を実施。
  • 物理教育学会及び応用物理学会との共催によって、物理学オリンピックへの参加支援なども実施。
  • 各国の物理学会に習い、現在では公募人事案件などの紹介も実施。

  • 論文賞を設け、優秀論文を表彰。
  • 研究奨励賞を設け、若手研究者への資金支援を行っている。

出版物

  • 日本物理学会誌(機関誌)…査読付きの原著論文を扱う論文誌ではなく、物理学の動向や社会との関わりなどの報告・解説を扱う日本語の会誌[1]。刊行後2年までの記事は有料で閲覧可能。
  • Journal of the Physical Society of Japan(英文論文誌)…査読がある[2]
  • Progress of Theoretical Physics(略称:PTP)(英文論文誌)
  • 大学の物理教育

その他

  • 日本物理学会編で、一般向けの解説書、大学学部以上向け教科書などが刊行されている。

相互協定

脚注

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関連項目

外部リンク

  • 日本物理学会誌投稿規定
  • Editorial Policy, Journal of the Physical Society of Japan (JPSJ)