下ノ江駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:駅情報 下ノ江駅(したのええき)は、大分県臼杵市大字田井字門田にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である。
駅構造
島式ホーム1面2線と保線用の側線1本を有する地上駅である。木造の駅舎を有する無人駅である。
駅周辺
- 下ノ江郵便局
- 古くから造船の町として発展し駅付近から川沿いに小規模の入り江から湾岸沿いに大中規模の造船所が建ち並ぶ。(南日本造船など)
- 駅構内に鉄道の安全を祈願した鳥越稲荷神社がある。
- 駅の北側、国道217号下ノ江跨線橋は映画『なごり雪』のロケ地で、跨線橋上から見た佐志生方向の線路が映画に登場する。
利用状況
- 2011年度の1日平均乗車人員は69人(前年度比+7人)である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 | 112 |
2001 | 114 |
2002 | 108 |
2003 | 88 |
2004 | 84 |
2005 | 83 |
2006 | 81 |
2007 | 74 |
2008 | 79 |
2009 | 72 |
2010 | 62 |
2011 | 69 |
歴史
- 開業後、駅やその周辺に自殺や轢死事故などの災厄が次々と発生するようになったため、駅長や職員が安心して眠れない日々が続いた。これを村人達が「狐のたたりだ」と言い出したため、当時の駅長が 別府市の霊媒者に相談したところ、「駅建設時に狐の巣を破壊したために狐が怒っている。稲荷神社を建立して祀るべき」と託宣された。それを駅長が大分保線事務所に確認したところ、下ノ江駅建設の際に基盤の土を得る為に、駅から北側0.5kmにあった鳥越山を切り崩し山に住む狐の巣を破壊してしまったということが判明し、携わった工事業者が交通安全祈願として1930年(昭和5年)11月3日に稲荷神社を建立して供養したところ災厄は起こらなくなった。この駅長は無宗教信者であったがこの出来事を機に日蓮宗に入信したという。然し、次代の駅長が繁忙の余り例祭を怠ったところ、駅構内で貨物列車が脱線、機関助士が即死し車掌が重傷を負う大事故が発生してしまった。それ以来、代々の駅長はこの神社の建立日である11月3日を例祭日とし、その時期には例祭を行うこととされている。
隣の駅
参考文献
- p269~p272にかけて当駅にまつわる記述がある。