天草飛行場
テンプレート:Infobox 空港 天草飛行場(あまくさひこうじょう Amakusa Airfield)は熊本県天草市にある飛行場。天草空港(あまくさくうこう)とも呼ばれる。
概要
天草空港は天草地方の行政、商業、交通の中心地である旧本渡市の市街地より、約6kmの天草下島の北部にある高尾山の山頂付近(旧天草郡五和町と旧本渡市の境)に位置し、主に天草地方の空運を担っている。
日本の空港は空港法において、それぞれの役割に応じ「拠点空港」「地方管理空港」等と分類されるが、天草空港はそれらの分類に属さない「その他の空港」に区分されている。航空機安全運航支援センターが運用業務を受託する。
13/31方向に1000mの滑走路を持つ。滑走路に平行誘導路はない。着陸帯の幅は120mであり、計器着陸に対応している。ILSは未設置である。
空港ターミナルビルは滑走路の南東側にある。ボーディングブリッジは設置されておらず旅客はタラップより飛行機に搭乗する。ターミナルビルに隣接するエプロンはコミューター機用2バースを設置している。貨物取扱及び給油設備は設置されていない。
年間利用客数は、近年は8万人前後を推移している[1]。2013年度は、国内61,741人[2]。
歴史
- 1982年9月6日 熊本県知事が定例記者会見で天草地方への小型空港構想を表明
- 1990年12月26日 運輸大臣が天草空港の設置を許可
- 1992年 空港建設工事が開始
- 1999年11月19日 天草エアラインのDHC-8が初着陸
- 2000年3月23日 供用開始
- 2005年12月1日 運用時間延長(8:00~19:00→7:40~20:30)
- 2013年3月7日 同年9月にかけて、旅行会社ジェイティービーの東京発周遊ツアー「五島列島と長崎・天草4日間~世界遺産候補地長崎の教会群とキリスト教関連遺産の地を訪ねて」として、オリエンタルエアブリッジが長崎県の五島福江空港から、天草飛行場まで合計9便のチャーター便を運航[3]。
施設
空港ターミナルビル
ターミナルビルは熊本県天草空港管理事務所が運営・管理している。地上2階建てで内装は木材を多用している。空港の造成時に地中から発見された約200万年前の埋れ木を、ターミナルビル内に展示してある。
駐車場
ターミナルビル前に無料駐車場(収容台数64台)がある。利用可能時間は7:10 - 20:45。
- Amakusaairport.jpg
ターミナルビル前のタクシー乗り場(2006年撮影)
- Amakusa Airport Interior.JPG
ターミナルビル内の受付カウンターと待合所(2008年撮影)
- Amakusa-airline-Dash 8-100.JPG
当空港に唯一乗り入れる天草エアライン(2008年撮影)
- Amakusa Airport Runway.JPG
滑走路に着陸した天草エアラインのDHC-8(2008年撮影)
- Amakusa-airline-Dash 8-100 -newcolor.jpg
2013年2月より運用されている新塗装(2013年撮影)
就航路線
アクセス
本数・所要時間・料金等の詳細は、該当項目や公式サイトで最新情報を確認されたい。
バス
道路
- 熊本県道334号天草空港線及び熊本県道47号本渡五和線により国道324号と接続している。
その他
- 滑走路の南側に公園があり、造成された小高い丘からは空港の構内とともに島原湾を望むことができる。
- 2010年8月6日午前10時10分ごろ、滑走路わきの緑地帯に、航空自衛隊春日基地(春日ヘリコプター空輸隊:福岡県春日市)所属の大型ヘリコプター「CH-47型輸送機」1機が緊急着陸した。機長の話によると、午前9時24分に福岡空港を離陸し鹿児島県下甑島のレーダーサイトに向かっていたところ、午前9時55分ごろに機体後部の補助エンジンから煙が出て発火したため、緊急着陸したいと天草飛行場事務所に連絡した。出火した補助エンジンは、間もなく自然鎮火したという。緊急着陸後、機体から炎は見えず、乗員5名が乗っていたが負傷者はなかった。この事故の影響で、天草飛行場は閉鎖され、天草エアラインの福岡空港発の便と熊本空港行きの便の計2便が欠航した。