阪急オアシス

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ファイル:Hankyu OASIS.JPG
2008年(平成20年)導入の新CI看板(服部緑地店)
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阪急オアシス茨木駅前店
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阪急オアシス千里丘店
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阪急オアシス豊中店(阪食本社)
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旧CIの店舗(宝塚店・2007年1月10日撮影)
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2009年(平成21年)導入の「阪急百貨店スーパーマーケットグループ」のCI(阪急オアシス茨木駅前店)」

阪急オアシス(はんきゅうオアシス)は、エイチ・ツー・オー リテイリンググループ(阪急阪神東宝グループ)の株式会社阪食が、近畿地方阪急電鉄沿線を中心に展開するスーパーマーケットである。

本稿では、2008年(平成20年)9月30日まで存在していた、株式会社阪急オアシスについても説明する。

歴史・概要

創業からフェルタまで

阪急百貨店の関連会社として1960年(昭和35年)10月に[1]株式会社オアシスとして設立され、1961年(昭和36年)6月に第1号店となる高槻店が開店した。1974年(昭和49年)6月には株式会社阪急オアシスへと社名が変更された。

1991年(平成3年)7月に高槻店を高質食品スーパー「フェルタ」に業態転換したのを皮切りに1995年(平成7年)12月に小野原店[2]1997年(平成9年)2月14日に桃山台店[3]1999年(平成11年)11月に尼崎潮江店と「フェルタ」に業態での出店を進め[4]、揚げたての天ぷらやフライなどの揚げ物や大皿に盛ったバイキング形式の惣菜などを売場内に設けたオープンキッチンで調理して展開する新たな総菜売場の導入など[4]品質や品揃えを訴求した[3]新たな売場作りに取り組み始め[4]2002年(平成14年)3月期決算で三年ぶりに黒字に転換した[5]

当時は阪急共栄ストア(後の阪急ファミリーストア)と業態などが重複していたが、2002年(平成14年)5月に阪急百貨店グループのスーパーマーケット事業の整備の一環として郊外に展開する方向で棲み分けを図ることを当時の阪急百貨店の社長が表明していた[5]

阪食による統合と出店エリアや出店形式の拡大へ

2006年(平成18年)9月1日付で食品事業グループを統括する中間持ち株会社として株式会社阪食が設立されて同社の子会社となった[6]

その後も株式会社阪急オアシスが運営していたが、2008年(平成20年)10月1日付けで当時同じく阪食の設立した当時から子会社であった阪急ファミリーストア阪急ニッショーストア阪急フレッシュエールとともに計4社が阪食に吸収合併[7]された[8]ため、現在は阪食が運営する食品スーパーの店舗ブランドとして存続している。

2009年(平成21年)から「阪急百貨店スーパーマーケットグループ」として展開している。

2006年(平成18年)8月10日に京阪電鉄沿線では初出店となる枚方出口店を開店させ[9]2008年(平成20年)3月に滋賀県初の店舗となる草津店を開店する[10]など出店エリアも徐々に拡大した。

また、2005年(平成17年)9月15日には兵庫県三田市のJR三田駅前に親会社の食品スーパー阪急百貨店と共に三田駅間の再開発ビルのキッピーモールに食品売場を担当する三田駅前店を開業した[11]のを皮切りに、ダイエー2005年(平成17年)11月30日に神戸ハーバーランドから撤退した[12]ことを受けて2006年(平成18年)2月1日に神戸阪急に出店し[13]、御影クラッセの核テナントとして出店した阪神百貨店御影店[14]はデパ地下形式の食品売場を持っていたが売上が低迷したため2009年(平成21年)8月5日に不振だった食品売り場の75%にあたる2,080m²を引き受けて御影店として出店する[15]などグループの百貨店との共同出店形式の店舗展開も行っている。

高質食品専門館の展開

2007年(平成19年)11月27日に旧店舗隣接地にガーデンモール清和台の核店舗として新店舗を開店した清和台店で「高質食品専門館」という業態を目指し[16]始めた。

2008年(平成20年)6月にプロジェクトを立ち上げて国内外の有力スーパーマーケットを視察して研究を重ね、「専門性」・「ライブ感」・「情報発信」の3つをコンセプトにした「高質食品専門館」のプロトタイプとして2009年(平成21年)7月に千里中央店、同年8月に御影店を開店させた[17]

この「高質食品専門館」では、オープンキッチンでお好み焼き[17]やピザ、丼物[18]、揚げ物などの総菜や焼きたてパンが来店客の目の前で出来上がって香ばしい匂いが店内に広がり[19]視覚と嗅覚に訴え[17]、本マグロ[20]や生け締めの国産ブリなどの切り売りをする解体の実演[19]、漁港からの直送近海魚を目玉商品とする水産物や専用牧場で肥育した和牛を売り物にした食肉[17]などを顧客の要望に応じた切り身や焼き物に加工したり[19]、野菜や果物売り場でも販売員が常駐して量り売りや試食[18]、ジュース販売も行うなど生鮮3品と総菜で対面販売によるライブ感を演出する[19]と共に、米売場に産地別の少量パックを並べて様々な米を楽しめるようにしつつ[19]、のりなどの乾物や鍋といった調理器具[19]、更にはレシピ本も置くなど関連商品も一緒に販売する工夫を凝らし[19]、電子看板でお奨め商品とそのポイントなど[17]売り場の見どころを店員が話す映像を流すなどサービスを重視した[19]こだわりや専門性を強めた売場作りをしている[17]

また、店内に料理教室など料理に関連するセミナーを毎週定期的に開催するキッチンスタジオを設置して情報発信に力を入れ[17]、ワインセラーの設置や105円均一の焼きたてパンコーナーなど他社にない加工食品を充実させて独自性を出し[18]、大理石の床[18]や関西で定着している阪急百貨店の高級イメージも活用して高級感を演出している[20]

こうした高品質路線を支えるため産地直送の生鮮品や直輸入のグローサリーの取り扱いの拡大や3温度帯での配送を可能にする総合物流センター建設などを進めている[21]ほか、2012年(平成24年)8月1日に肉や魚介類など処理やレジなどの技術研修だけでなく、実際の店頭と同じ什器を使って商品の陳列やポップなどの配置を含むビジュアルマーチャダイジング技術を学べる実習室を備えた阪食研修センターを大阪府豊中市の服部西店2階に開設して高いサービスレベルを実現する人材育成を目指している[22]

プロトタイプとして出店した店舗が軌道に乗って[23]新店はいずれも計画数値に対して2桁増で推移した[24]

そのため、2010年(平成22年)5月20日の宝塚山手台店[25]や同年4月1日の山科店[26]など新店舗として開店させると共に、同年7月1日に南千里店[27]、同年8月5日に武庫之荘店[28]、同年10月1日に本山南店[29]、同年10月9日に日生中央店[30]など既存店の改装による出店を含めて「高質食品専門館」の水平展開を図った[31]

また、2010年(平成22年)11月2日に開店した淡路店[32]2011年(平成23年)1月13日に改装の宝塚店で「高質食品専門館」の小型店舗プロト化を図った[33]

2011年(平成23年)4月からの新年度入り後も同月9日に尼崎潮江店[34]、同月23日にえるむプラザ店[35]、同年7月1日に豊中駅前店[36]、同年12月1日に服部西店[37]と「高質食品専門館」の水平展開として大型改装を進められ[38]2012年(平成24年)2月1日の平野西店の開店で新店7店舗と既存店舗の改装18店舗の計25店舗が「高質食品専門館」業態となった[39]

2012年(平成24年)3月1日に開店した野中北店や先述した平野西店などの競争の激しい大阪市内などに出店する都市型「高質食品専門館」[40]の出店は、同年6月7日の昭和町店[41]や同年7月7日の同心店[42]、野江店[39]、あべの店[39]など阪急ファミリーストアを改装して開店したものを含めて大阪市内でのドミナントを磐石にする戦略の一環として展開が進められている[42]

プライベートブランド

2008年(平成20年)1月にプライベートブランドに関してバローと阪食が業務提携し[43]、グループ会社の阪急フーズなどとも連携して[44]価格訴求型のプライベートブランドハートフルデイズを同年9月27日から店頭に展開し始め[45]、その後高価格帯のプライベートブランドプライムタイムの展開も始めて価格帯の異なる2ブランド[45]を展開している[44]

電子マネーへの対応

2008年(平成20年)4月22日からedyiDQUICPayの3種類の電子マネーによる支払が可能になった[46]

展開店舗

大阪府

  • 天六店 - 阪急共栄ストア→阪急ファミリーストアとして天六阪急ビル内に入居していたが、再開発計画に伴い2010年に取り壊された。仮店舗での営業を経て、2013年(平成25年)3月7日、取り壊された天六阪急ビル跡地に建設されたジオタワー天六の1階に開店[47]
  • 淡路店 - 区画整理に伴い閉店した阪急ファミリーストア淡路店を移転させる形で2010年(平成22年)11月2日に開店[32]
  • 野中北店 - 2012年(平成24年)3月1日に開店[40]
  • 平野西店 - 2012年(平成24年)2月1日に開店[39]
  • 高殿店 - 2013年(平成25年)11月6日に開店
  • くまた店 - 2013年(平成25年)12月3日に開店
  • 昭和町店 - 2012年(平成24年)6月7日に阪急ニッショーストアから業態転換[41]
  • 同心店 - 2012年(平成24年)7月7日に阪急ファミリーストアから業態転換[48]
  • 野江店 - 2011年(平成23年)9月8日に阪急ニッショーストアから業態転換[39]
  • あべの店 - 阪急ニッショーストアから業態転換[39]
  • 東加賀屋店 - 2011年(平成23年)12月10日に阪急ファミリーストアから業態転換
  • 千里中央店 - 2009年(平成21年)7月に「高質食品専門館」のプロトタイプとして開店[17]
  • 南千里店(ガーデンモール南千里内、旧・南センター店) - 2010年(平成22年)7月1日に「高質食品専門館」に改装[27]
  • 北千里店
  • 千里丘店(フォルテ摂津内) - 2009年(平成21年)3月13日に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 千里山竹園店 - 2011年(平成23年)11月12日に阪急ニッショーストアから業態転換
  • ときわ台店
  • 服部緑地店 - 2012年(平成24年)8月1日に「高質食品専門館」に改装[49]
  • 服部西店 - 2009年(平成21年)に阪急ニッショーストアから業態転換、2011年(平成23年)12月1日に「高質食品専門館」に改装[37]2012年(平成24年)8月1日に2階に阪食研修センターを開設[22]
  • 桃山台店(アザール桃山台内) - 1997年(平成9年)2月14日にフエルタ・クレオの2業態をあわせた店舗として開店[3]
  • 夕日丘店
  • 豊中店 - 2008年(平成20年)10月1日に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 豊中駅前店 - 2008年(平成20年)10月1日に阪急ニッショーストアから業態転換、2011年(平成23年)7月1日に「高質食品専門館」に改装[36]
  • 豊中少路店
  • 石橋店 - 2009年(平成21年)2月27日に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 高槻川西店 - 2003年(平成15年)12月12日に開店[50]
  • 富田店
  • 池田店 - 2008年(平成20年)4月26日に阪急ニッショーストアから譲渡(合併前)
  • 箕面店 - 2001年(平成13年)1月25日に開店し[51]2008年(平成20年)9月27日に阪急ニッショーストアから譲渡(合併前)
  • 蛍ヶ池店 - 2008年(平成20年)11月14日に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 南茨木店 - 2008年(平成20年)10月1日に阪急ファミリーストアから業態転換
  • 茨木駅前店 - 2008年(平成20年)10月1日に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 茨木東奈良店 - 2011年(平成23年)2月15日に阪急ニッショーストア南茨木店から業態転換
  • 小曽根店 - 2008年(平成20年)10月24日に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 守口店(ジャガータウン内) - 2009年(平成21年)2月18日に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 枚方出口店 - 2006年(平成18年)8月10日に京阪電鉄沿線初の店舗として開店[9]
  • 総持寺店 - 2009年(平成21年)11月21日に「パワープライス 阪急ニッショーストア」から業態転換

兵庫県

  • 宝塚店 - 2002年(平成14年)3月29日に開店し[52]2011年(平成23年)1月13日に「高質食品専門館」に改装[33]
  • 六甲店
  • 清和台店 - 1978年(昭和53年)に旧店舗を開店し、2007年(平成19年)11月27日に旧店舗隣接地にガーデンモール清和台の核店舗として新店舗が開店[16]
  • 日生中央店 - 2010年(平成22年)10月9日に「高質食品専門館」に改装[30]
  • 武庫之荘店 - 2010年(平成22年)8月5日に「高質食品専門館」に改装[28]
  • えるむプラザ店 - 2001年(平成13年)1月に別館をオープンし[53]2011年(平成23年)4月23日に「高質食品専門館」に改装[35]
  • 名塩店
  • 尼崎潮江店 - 2011年(平成23年)4月9日に「高質食品専門館」に改装[34]
  • 本山南店 - 2010年(平成22年)10月1日に「高質食品専門館」に改装[29]
  • 三田駅前店 - 2005年(平成17年)9月15日には兵庫県三田市のJR三田駅前に親会社の食品スーパー阪急百貨店と共に三田駅間の再開発ビルのキッピーモールに食品売場を担当する形態で開店[11]
  • 仁川店 - 2005年(平成17年)11月19日に開店[54]
  • 宝塚南口店 - 2008年(平成20年)8月6日に阪急ニッショーストアから譲渡(合併前)
  • 山下店 - 2009年(平成21年)3月19日に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 御影店(御影クラッセ内) - 御影クラッセの核テナントとして出店した阪神百貨店御影店[14]の売上不振だった食品売り場の75%にあたる2,080m²を引き受けて2009年(平成21年)8月5日に開店[15]
  • 宝塚山手台店 - 2010年(平成22年)5月20日に開店[25]
  • 神戸旭通店 - 2013年(平成25年)4月11日に開店。スギ薬局を併設している。
  • 石屋川店 - 阪神電気鉄道石屋川車庫高架下に2013年(平成25年)9月3日に開店。スギ薬局を併設している。

京都府

  • 伏見店
  • 千本店 - 2009年(平成21年)に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 白川通店 - 2009年(平成21年)に阪急ニッショーストアから業態転換
  • 山科店 - 2009年(平成21年)4月1日に開店[26]

滋賀県

  • 草津店 - 2008年(平成20年)3月に滋賀県初の店舗として出店[10]

過去に存在していた店舗

  • 福島大開店 - コーナン福島大開店の一部を割いて出店したが、数年で撤退。後任店舗はマルハチ
  • 神戸阪急店 - ダイエーハーバーランド店の閉店と同退去跡へのイズミヤハーバーランド店の開店とを契機として、2006年(平成18年)2月1日に神戸阪急地階食料品売場の一部をスーパーマーケット化する位置付けで出店した[13]が、2012年(平成24年)3月11日に神戸阪急と共に閉店した[55]
  • 名谷店 - 阪急ニッショーストアから業態転換後、2010年(平成22年)3月28日に閉店。後任店舗はマルハチ。

武庫之荘店・杭瀬店閉店 後任店舗はどちらもマルハチ

脚注・出典

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関連項目

外部リンク

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  47. http://blog.livedoor.jp/hankyuoasis2/archives/cat_546921.html
  48. http://ameblo.jp/nissyoku-kansai/entry-11303187025.html
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