スポーツショー行進曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『スポーツショー行進曲』(スポーツショーこうしんきょく)は、古関裕而によって作曲された行進曲。
解説
NHKプロ野球や選抜高等学校野球大会、全国高等学校野球選手権大会など、日本放送協会(NHK)の各放送波で放送されるスポーツ中継番組(プロ・アマ無関係)のオープニングテーマ曲として使用されている。相撲・サッカー・オリンピックや北米4大プロスポーツリーグ(MLB・NBA・NFL・NHL)の中継は別の楽曲が使用される(例として、大相撲中継では寄せ太鼓の音)。
演奏時間が約17秒(前奏なし)と約25秒(前奏付き)の演奏がある。ラジオの場合は、あまりそれを気にする必要はないが、テレビの場合は曲に合わせて画面をどう創るか、重要な確認事項であった。
通常、放送で使用されるのは上記の2種類であるが、フルバージョンとして1分57秒のものも存在している。
1995年にNHKのマークが現在のものに変更されたのに合わせて『スポーツショー行進曲』もリニューアルされることになり、ステレオ音声で再録音され、テンポもそれまでのものに比べてやや速くなった(編曲・篠原敬介)。また中盤のパートは『テレビスポーツ教室』のテーマ曲(1970年代後半から80年代頃まで、スポーツショー行進曲前奏なし版に引き続いて流れていた曲)をアレンジした物に変更された。
現在放送されている版はハ長調であるが、リニューアル以前は変ロ長調であった。さらに古く(1977年頃まで)は変イ長調で演奏されており、再録音のたびにキーが上げられているのが、この曲の大きな特徴といえる。
レコード
- 『スポーツ・ショー行進曲』(作曲・編曲:古関裕而、演奏:コロムビア・ブラスバンド)日本コロムビアAK619(1949年4月発売)
- 『実用レコードシリーズ[行進]「スポーツショー行進曲」』(作曲:古関裕而、指揮:山本正人、演奏:東京吹奏楽団)コロムビアレコードGA-7(GA-7A)(1975年9月発売)