下古沢駅
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テンプレート:駅情報 下古沢駅(しもこさわえき)は、和歌山県伊都郡九度山町にある、南海電気鉄道高野線の駅。
駅構造
単式1面1線の地平駅。山岳を経由しているため、駅舎とホームは傾斜面上にある。ホーム有効長は2扉車4両。
かつては相対ホーム2面2線の駅であったが、2002年(平成14年)に交換設備が撤去されたため、高野線単線区間では唯一の棒線駅である。現在使用されているのは当時の難波方面ホームである。電車とホームの間の間隔が比較的広くなっている場所がある。なお、構内踏切は普段はコーンで塞いでいるが、旧高野山方面ホーム裏手にある墓に参る人のために残されている。
旧高野山方面ホームは交換設備撤去後もしばらく手付かずの状態であったが、「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、2007年(平成19年)10月から跡地に花屏風が設置された[1]。
高野山電気鉄道時代は、高野下方面に車庫もあった。
閑散時間帯は無人化されている。また、自動券売機も設置されていないため、無人時間帯に乗車する際には乗車駅証明書を取って乗車し、降車駅で運賃を精算する事になる。なお、開閉式ではないが自動改札機があるため、スルッとKANSAI、PiTaPa、ICOCAの使用は可能である。
利用状況
2012年度の調査結果では、一日あたりの平均乗降客数は92人。この数字は南海の駅全体では100駅中95位、高野線の駅(難波駅 - 岸里玉出駅間含む)としては42駅中38位である。
駅周辺
- 九度山町下古沢・中古沢 - 高野山から流れる不動谷川の河川沿いの渓谷にある集落。同河川に沿って国道370号が通る。
- 古沢(こさわ) - 下古沢・中古沢・上古沢の3地区から構成され、総称で「古沢」とも呼ばれる。
- 周辺道路 - 国道370号は高野山へのツーリングに向かう道中としても利用されるが、急なカーブや道路幅の狭い箇所がある。
- 周辺施設 - 国道沿いには、下古沢にガソリンスタンドが1店、中古沢と上古沢にドライブインが1店ずつ、駄菓子屋が上古沢と中古沢に1軒ずつある。コンビニエンスストアはない。秋には九度山町の名産である富有柿の直売店が営業する。
- 九度山町立古澤小学校
- 中古沢橋梁(トレッスル橋)
歴史
- 1928年(昭和3年)6月18日 - 高野山電気鉄道が高野下駅 - 神谷駅(現・紀伊神谷駅)間で開業した際に設置。
- 1947年(昭和22年)3月15日 - 社名変更により、南海電気鉄道の駅となる。
- 2000年(平成12年)10月 - 駅業務を子会社の南海ビルサービスに委託。
- 2002年(平成14年)11月12日 - 交換設備が撤去され、棒線駅となる。
- 2007年(平成19年)10月 - 「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、下りホーム跡に花屏風が整備される。
隣の駅
- 南海電気鉄道
- テンプレート:Color高野線
- テンプレート:Color快速急行・テンプレート:Color急行・テンプレート:Color各駅停車
脚注
- ↑ 飾られているのはシャクナゲ、サルスベリ、ニッコウキスゲなど16種類・約5,000株であり、さらにその旨が「南海電鉄 高野線 こうや花鉄道 天空|こうや花鉄道プロジェクト/これまで実施したプロジェクト(「南海高野ほっと・ねっと」内)」でも隣の高野下駅と同様に採り上げられている。