コムケ湖
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コムケ湖(コムケこ)は、北海道北東部、紋別市にある湖である。名前は北西端に三日月状に曲がった部分があり、ここがアイヌ語で「コムケ・トー」(曲がっている・沼)と呼ばれていたことに由来。小向沼(こむけぬま)ともよばれる。
地理
オホーツク海沿いに3つの湖盆が並び、水路で繋がっている。サロマ湖などこの地域によく見られるタイプの、直線的な砂州で海と隔てられた海跡湖。かつては湖口を持たず、融雪期に砂州が決壊して放水し、8月頃になると漂砂によって再び閉塞するのを繰り返していたが、1977年から始まった漁場開発事業によって永久湖口が掘削された。
- 流入河川 : オンネコムケナイ川、秋平川など
- 流出河川 : なし(海へ直接流出)
利用
- 湖ではヌマガレイが漁獲されるほか、カキの養殖も行われている。
- 南東畔には広大な敷地を誇るコムケ国際キャンプ場[1]がある。
- この近くにはかつてオホーツク紋別空港があったが、1999年に北西の市街地近くに移転している。
生物相
- 鳥類の飛来が多い。
- アザラシの出産期には、親とはぐれた個体が湖口から湖に入り、海獣保護施設のオホーツクとっかりセンターに保護されたことがある。
関連項目
- 紋別市
- 小向駅、沼ノ上駅 - 駅名がこの湖に由来する。
- 日本の湖沼一覧
- 日本の重要湿地500