曽爾村
目次
地理
奈良県の北東部、宇陀郡東部に位置する。冷涼多雨の気候で、住居は中央部の渓谷付近に集中。 渓谷の両側には屏風岩、鎧岳、兜岳等の岸壁がそびえ立ち、奇特な地形を形成している。また青蓮寺川が北流する。
奈良県の北東部に位置しているものの、その「冷涼多雨の気候」のためか、天気予報の発表区分および気象警報・注意報の発表区分は「奈良県全域 > 奈良県南部 > 南東部 > 曽爾村」となっているのが特筆される。これは隣の宇陀郡御杖村も同様である。ちなみにかつて同じ宇陀郡に属していた宇陀市(旧榛原町・大宇陀町・菟田野町・室生村)は全域が合併以前から「奈良県全域 > 奈良県北部 > 北東部 > 宇陀市」である。
東部の曽爾高原はススキの名所として知られる。また、三重県名張市と接する北部の香落渓は、秋季に紅葉を愛でる観光客で賑わう。
人口
テンプレート:人口統計 奈良県統計 曽爾村の人口
- 2007年10月1日現在 : 2,043人
- 人口増加率(2002年→2007年) : -13.5%
歴史
『古事記』の「蘇邇」、『日本書紀』仁徳紀の「素珥山」など、古くから歴史に現れる。また『和名抄』には「宇陀郡漆部(ぬりべ)郷」として見える。
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、掛村・長野村・小長尾村・今井村・塩井村・葛村・太良路村・伊賀見村の区域をもって発足。
- 1954年(昭和29年)10月1日 - 室生村の一部(大字山粕)を編入。
町域の変遷
明治22年 | 現在 |
---|---|
奈良県 | |
宇陀郡 | |
曽爾村 |
経済
金融機関
- 大和信用金庫 奥宇陀支店(掛)
農業協同組合
- 曽爾支店(今井) - JAバンクのATMも設置。
日本郵政グループ
(※2014年6月現在)
- 曽爾郵便局(葛) - 集配局。ゆうちょ銀行ATMのホリデーサービス実施局。
- 山粕(やまがす)郵便局(山粕)
- 曽爾長野簡易郵便局(長野)
村内の郵便番号は「633-12xx」(曽爾郵便局の集配担当)となっている。
隣接する自治体
行政
- 村長:岡田 泰昌(2007年4月の選挙で初当選、現在2期目)
- 村議会:議員定数8名
宇陀郡3町3村による合併が協議されていたが、曽爾村・御杖村の2村のみでの合併を進める動きが加速。2003年11月、両村が宇陀地区合併協議会を離脱。2004年1月1日に曽爾御杖合併協議会を立ち上げた。両村で新村建設についての協議が進められていたが、新村名や役場の位置を巡り難航。2005年1月末に合併協議会が解散。合併は白紙となった。村内には曽爾村立曽爾小学校、曽爾村立曽爾中学校と二つの小中学校が存在する。
なお、衆議院議員選挙の選挙区は「奈良県第4区」、奈良県議会議員選挙の選挙区は「宇陀郡・宇陀市選挙区」(定数:1)となっている[1]。
交通
道路
バス
- 奈良交通27系統 榛原奥宇陀線 榛原駅~山粕西口~掛西口~曾爾村役場前
- 三重交通21系統 曽爾香落渓線 名張駅前~曽爾役場前~掛西~山粕西
- 御杖ふれあいバス 掛西口~(茶屋の辻)~(土野原大野)~御杖村役場前~(菅野上郷)~(敷津)~(小屋)
その他
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
観光
- 曽爾高原
- 香落渓(奥香落渓)
- 屏風岩(国の天然記念物) - 屏風岩公苑
- 兜岳
- 鎧岳
- 曽爾高原温泉「お亀の湯」
- 済浄坊の滝
- 門僕神社
祭事
- 曽爾の獅子舞(毎年体育の日の前日)(門僕神社)
- ぬるべの郷夏祭り(毎年8月15日)
その他
- 2009年(平成21年)7月1日、同村においてNHK『鶴瓶の家族に乾杯』のロケが行われた。ゲストは坂崎幸之助(THE ALFEE)で、同年9月14日(前編)と9月28日(後編)(いずれも総合テレビでの放送日)に放送された。同番組が2005年(平成17年)4月にレギュラー化されて以降、奈良県内でのロケはこれが初めてである。
脚注
関連項目
外部リンク
- そにネット - 曽爾村公式サイト