岡垣町
岡垣町（おかがきまち）は、福岡県遠賀郡に位置する町。北九州地区を構成する。
目次
地理
福岡県の北部、北九州市（小倉北区）から西へ約30km、福岡市から北東へ約40kmの場所に位置する。
北九州市に30km、 福岡市から40kmと比較的近い所に位置する事から 北九州市・福岡市のベッドタウンであり、 北九州都市圏を構成する発展著しい町である。 周辺の遠賀郡は勿論の事、 明治期まで遠賀郡(おんがこおり)に属していた 北九州市八幡西・東区および北九州市が 七区制に移行する際に八幡西区へ割譲された旧若松区西部地区との関係は 特に親密である。 2000年の国勢調査では北九州都市圏の10％通勤圏に属し、 福岡都市圏の5％通勤圏に属している。 また、宗像市との関係がとても緊密であり、 経済的に相互依存している。 2005年の国勢調査では人口で 水巻町を抜き、遠賀郡で最も人口の多い町となり、 集合住宅やマンション等の建設が進んでいる。 町域北部は響灘に面しており、 町域西部の宗像市との境界部には宗像四塚と呼ばれる 300～400m級の山々が連なっている。
反面、うみがめもかえる町のキャッチフレーズのもと、 北部の三里松原を中心にしっかりとした 自然の保護がなされている。
町の中心部にある岡垣サンリーアイは総合施設で、図書館などがあり、 映画等も時々上映している。 岡垣町は海老津駅前を都心、岡垣町役場・岡垣サンリーアイ周辺を副都心としている。 海老津駅前には、情報の受発信の核となっている 情報プラザ「人の駅」がある。
隣接市町村
地名
- 内浦
- 海老津
- 黒山
- 上畑
- 高倉
- 手野
- 戸切
- 糠塚
- 野間
- 波津
- 原
- 三吉
- 山田
- 吉木
1998年から毎年9回に分けて住居表示が実施された。
- 公園通り1丁目～3丁目(1998年、高倉・野間より発足)
- 鍋田1丁目～2丁目(1998年、戸切・山田より発足)
- 東高陽1丁目～2丁目(1998年、戸切・山田より発足)
- 松ケ台1丁目～5丁目(1998年、山田より発足)
- 南高陽(1998年、戸切より発足)
- 山田峠1丁目～2丁目(1998年、山田・糠塚より発足)
- 高陽台1丁目～3丁目(1999年、戸切より発足)
- 東松原1丁目～3丁目(1999年、戸切・山田より発足)
- 百合ケ丘1丁目～2丁目(1999年、戸切・山田より発足)
- 旭台1丁目～5丁目(2000年、黒山・野間・山田より発足)
- 旭南(2000年、山田より発足)
- 桜台(2001年、山田より発足)
- 東山田1丁目～2丁目(2001年、山田より発足)
- 海老津駅前(2002年、海老津より発足)
- 中央台1丁目～6丁目(2002年、海老津・野間・山田より発足)
- 野間1丁目～5丁目(2003年、野間・高倉・山田・吉木より発足)
- 東高倉1丁目～2丁目(2003年、高倉より発足)
- 海老津駅南1丁目～3丁目(2004年、海老津・戸切・山田より発足)
- 吉木西1丁目～2丁目(2005年、吉木・高倉より発足)
- 吉木東1丁目～2丁目(2005年、吉木より発足)
- 海老津1丁目～3丁目(2006年、海老津・野間より発足)
- 野間南(2006年、・野間より発足)
歴史
平成の大合併
2004年9月に遠賀郡4町の合併を問う住民投票をおこなった結果、岡垣町が反対多数で否決された。
合併論争
遠賀郡合併が否決された岡垣町では合併問題に際し、複数の意見が存在する。
- 宗像市との合併論。
- 現在、岡垣町民の大半が買い物を赤間で済ます場合が多く、宗像市と経済圏が一体化していることや宗像四塚や響灘など様々なものを共有していることから岡垣町では大きな意見のひとつである。
- 遠賀郡全域での合併論。
- 一度は失敗したが、遠賀郡の歴史を尊重する上で、広域行政などの点も踏まえて、遠賀は1つという考えから来ている。この意見も岡垣町では大きな意見の1つである。
- 宗像市＋遠賀郡全域での合併論。
- 岡垣町を中心とし、岡垣町に関係の深い自治体全域と合併することで、岡垣町全体の発展に寄与するであろうとする考えである。遠賀郡全域合併の際にも次のステップとして、遠賀郡の「中核市」化のため検討された意見でもある。
- 中間市＋遠賀郡全域での合併論。
- 本来、遠賀郡の構成員だった中間市を含めることで本当の意味での遠賀郡であるとする意見。この声も少数意見である。
行政
歴代町長
- 現職:宮内實生（2期目）
- 任期：2009年1月21日-
| 代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 旧市（公選前） | ||||
| 1 | 俵口静江 | 1962年10月1日 | 1965年8月5日 | |
| 2 | 辻守荘 | 1965年8月6日 | 1969年8月5日 | |
| 3 | 深田順一 | 1969年8月6日 | 1973年3月8日 | |
| 4 | 辻守荘 | 1973年4月8日 | 1977年4月7日 | 町長へ返り咲き |
| 5 | 1977年4月8日 | 1981年4月7日 | ||
| 6 | 1981年4月8日 | 1985年4月7日 | ||
| 7 | 1985年4月8日 | 1989年4月7日 | ||
| 8 | 刀根功 | 1989年4月8日 | 1993年4月7日 | |
| 9 | 1993年4月8日 | 1997年4月7日 | ||
| 10 | 1997年4月8日 | 2000年12月5日 | ||
| 11 | 樋髙龍治 | 2001年1月22日 | 2005年1月20日 | |
| 12 | 2005年1月21日 | 2009年1月20日 | ||
| 13 | 宮内實生 | 2009年1月21日 | 2013年1月20日 | |
| 14 | 2013年1月21日 | 現職 | ||
町議会
- 条例定数：13人（法定上限議員定数：26人）
- 任期：2015年4月30日
産業
漁業
- 波津漁港
商業
海老津駅前地区では寿屋デパートの撤退などにより商業の空洞化が進んでいる。
郊外部ではここ近年、大型薬局店やGEOなどが出店し利便性が増している。 2007年11月に町北東部の糠塚地区にスーパーセンターと40の専門店からなる「イオン岡垣ショッピングセンター」が開業した。
- 主な企業
- 遠賀信用金庫
- 永順産業
- 永和
- 松本製作所
- 力丸鋼機
- ハタリー精密
- 中島ターレット
- 日本オムニグロー
人口
国勢調査人口
- 昭和10年 - 8151人
- 昭和15年 - 11635人
- 昭和20年 - 14320人
- 昭和25年 - 14339人
- 昭和30年 - 15629人
- 昭和35年 - 13417人
- 昭和40年 - 13807人
- 昭和45年 - 16760人
- 昭和50年 - 21483人
統計人口
教育
中学校
- 町立
- 岡垣中学校
- 岡垣東中学校
小学校
- 町立
- 海老津小学校
- 山田小学校
- 戸切小学校
- 吉木小学校
- 内浦小学校
交通
鉄道
バス
- 西鉄バス宗像 - 海老津駅と町北西部の響灘沿いの波津との間を結ぶ路線、海老津駅と駅北側の住宅地である松ケ台との間を結ぶ路線、鹿児島本線に並行し海老津駅と西鉄赤間営業所を結ぶ路線がある。なお、岡垣町内では西鉄バスの運賃は区間にかかわらず大人150円となっている。
- 岡垣町コミュニティバス「ふれあい」 - コミュニティバス。西鉄バス宗像と地元タクシー会社の西部遠賀交通に委託して運行している。
道路
一般国道
主要地方道
一般県道
観光名所
- ゆうれい坂
- 三里松原（日本の白砂青松100選）
- 波津
- 筑前岡城跡地
- 金比羅山
- 城山（蔦ヶ嶽城跡）
- 成田山不動寺
