ダンサー・イン・ザ・ダーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox Film 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(原題:Dancer in the Dark)は、ラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演の、2000年製作のデンマーク映画。『奇跡の海』と『イディオッツ』に次ぐ「黄金の心」3部作の3作目とされる。
概要
アイスランドの人気女性歌手ビョークを主役に据え、手持ち主体のカメラワークやジャンプカットの多用によるスピーディーな画面展開、主人公の空想のシーンを明るい色調のミュージカル仕立てにした新奇な構成の作品である。
高い評価を得て、2000年の第53回カンヌ国際映画祭では最高賞であるパルム・ドールを受賞し、ビョークは映画主演2作目で主演女優賞を獲得した。音楽もビョークが担当し、特にトム・ヨーク(レディオヘッド)とデュエットした主題歌『I've seen it all』はゴールデングローブ賞およびアカデミー賞の歌曲部門にノミネートされるなど高く評価された。
ストーリー
舞台はアメリカのある町。チェコからの移民セルマは息子と2人暮しをしていた。貧乏だが工場での労働は、友人に囲まれて日々楽しいものだった。だが彼女は先天性の病気で徐々に視力が失われつつあり、今年中には失明する運命にあった。息子もまた、彼女からの遺伝により13歳で手術をしなければいずれ失明してしまうため、必死で手術費用を貯めていた。
出演者
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
セルマ | ビョーク | 玉川紗己子 |
キャシー | カトリーヌ・ドヌーヴ | 鈴木弘子 |
ビル | デヴィッド・モース | 内田直哉 |
ジェフ | ピーター・ストーメア | 宗矢樹頼 |
ノーマン | ジャン=マルク・バール | 大川透 |
ジーン | ヴラディカ・コスティック | 出口佳代 |
リンダ | カーラ・シーモア | 西田絵里 |
オールドリッチ | ジョエル・グレイ | 伊井篤史 |
サミュエル | ヴィンセント・パターソン | 森田順平 |
地方検事 | ジェリコ・イヴァネク | 納谷六朗 |
ブレンダ | シオバン・ファロン | 藤生聖子 |
ポーコルニー医師 | ウド・キア | |
医師 | ステラン・スカルスガルド |
スタッフ
- 監督・脚本・ カメラオペレーター:ラース・フォン・トリアー
- 製作:ペーター・オールベック・ヤンセン
- 音楽:ビョーク