焼津市

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焼津市(やいづし)は、静岡県中部に位置する漁港を中心に発展し、遠洋漁業水産加工業は全国的に有名である。

都市情報

市章

市章は、市民から公募し、1952年(昭和27年)11月に制定カタカナの「ヤイヅ」 を図案化したもので、市民の協力と伸びゆく市勢を象徴している。

焼津市民憲章

私たちは、秀麗な富士と駿河湾をのぞみ、豊かな志太平野の自然の中で育った焼津市民であることに誇りをもち、先人によって築かれてきた貴重な歴史をふりかえりつつ、希望に満ちた、魅力あるまちを創るために、この憲章を定めます。

  1. 豊かな自然を愛し、平和で住みよいまちをつくります。
  2. 地域の資源を活かし、潤いと活力のあるまちをつくります。
  3. 子どもたちが健やかに育つ、明るいまちをつくります。
  4. スポーツと文化に親しみ、心やすらぐまちをつくります。
  5. 互いに支え合い、安心・安全なまちをつくります。

地理

ファイル:Port of Yaizu Shizuoka Aerial photograph.1988.jpg
焼津市中心部と焼津港周辺の空中写真。1988年撮影の9枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

志太平野大井川の扇状地)の北東に位置する。静岡市との境には「東海の親不知」とも言われる大崩海岸がある。深海湾と呼ばれる駿河湾に面し、最近では新港の建設により、旧小川(こがわ)港を含めた広域漁港、焼津港を形成している。

市名の由来
日本神話で、日本武尊(ヤマトタケル)が東征の途中で地元の賊衆に襲われた時、草薙剣を薙ぎ倒し、そこで賊衆を迎えうち、火を放って難を逃れた。その様相が烈火のように見えた、あるいはその火で葦が焼け燃え盛ったという伝承から、「焼津」と命名された。

地区

市内はおおまかに7つの地区に区分される。

隣接している自治体・行政区

歴史

古代から鎌倉時代まで

  • 409年焼津神社(入江大明神)が創立されたと伝えられる。
  • 729年(天平元年) - 749年(天平21年/天平感宝元年/天平勝宝元年)(天平年間):行基が法華寺(天台宗)を建立。国分尼寺。
  • 815年(弘仁6年):空海(弘法大師)が香集院(俗に虚空蔵山、真言宗。後に曹洞宗)を建立したと伝えられる。

室町時代から江戸時代まで

  • 1487年(長享元年):今川氏親の後見・伊勢盛時が石脇城で挙兵し、今川家の家督争いを制する。
  • 1594年(文禄3年):この頃の和田湊は、大井川奥地の木材を江戸へ回送する集散港であった。
  • 江戸時代には田中藩の治下に置かれる。
  • 1614年(慶長19年):焼津産の生鰹と甘鯛を、駿府城に隠居していた徳川家康に献じる。
  • 1642年(寛永19年):田中藩が浜奉行を設け、海岸の防衛や漁村の貢税の取り立てを行う。
  • 1705年(宝永2年):古文書によれば、鰹節の製造が既に行われていた。
  • 1753年(宝暦3年):永豊寺住職(小川)が、宇治より緑茶の種子を持ち帰り、村民に緑茶の栽培を教える。

明治から第二次大戦まで

  • 1871年(明治4年)8月29日廃藩置県で静岡県に属する。
  • 1884年(明治17年)7月:戸長を官選に改め、戸長役場を置く。
  • 1889年(明治22年)10月1日:村制施行により益津郡焼津村が発足。
  • 1896年(明治29年)4月1日:益津郡・志太郡の区域に改めて志太郡が設置され、同郡の所属となる。
  • 1897年(明治30年)8月4日小泉八雲が初めて焼津を訪れる。
  • 1901年(明治34年)6月28日:町制施行(戸数 1,780戸、人口 10,472人)。焼津町となる。
  • 1901年(明治34年):鰹節の焼津節が土佐節を抜き、東京鰹節相場の首位を確保する。
  • 1903年(明治36年):焼津漁業組合を設立。
  • 1907年(明治40年):焼津漁船の、氷で冷やす鮮魚の運搬方法が一気に普及する。
  • 1908年(明治41年):鉄道輸送に冷蔵貨車が登場。焼津港の鮮魚の高速輸送が本格化する
  • 1909年(明治42年):このころから焼津漁船の動力化がすすむ。
  • 1924年(大正13年):焼津港初の鋼船が進水。
  • 1925年(大正14年):焼津漁業組合に民間初の漁業無線局が認可される。
  • 1926年(昭和元年)テンプレート:年代要検証:焼津港のカツオ船が急増したため、定数を決め、以後5年間は増加を中止する措置をとる。
  • 1937年(昭和12年)7月:焼津船籍の漁船の徴用が始まる。
  • 1941年(昭和16年)8月:漁船の徴用で焼津港の遠洋漁船のほとんどが消滅。焼津港の徴用船はわかっているだけでも 113隻。うち、1940年以後の徴用船で無事帰還できたのは 10隻あまり。乗組員 401人の戦死が確認されている。

第二次世界大戦後

  • 1951年(昭和26年)3月1日:市制施行(戸数 5,604戸、人口 31,016人)。焼津市となる。
  • 1951年(昭和26年)6月4日焼津漁港(内港、第一船停泊地約5万m²)完成。
  • 1953年(昭和28年)11月1日:志太郡豊田村を合併。
  • 1954年(昭和29年)3月1日:焼津港を出港した第五福竜丸が、ビキニ岩礁近海で水爆実験に遭い、被曝する。
  • 1954年(昭和29年)3月31日:志太郡藤枝町大覚寺上・大覚寺下地区を合併。(藤枝町の残部は藤枝市の一部となる)
  • 1955年(昭和30年)1月1日:志太郡東益津村小川町大富村和田村を合併。
  • 1956年(昭和31年)3月:原水爆実験禁止を焼津市議会で議決。
  • 1956年(昭和31年):焼津漁港が水揚高68億円に達し、漁港日本一となる。
  • 1957年(昭和32年)4月1日:志太郡広幡村越後島地区を合併。(広幡村の残部は藤枝市へ編入)
  • 1958年(昭和33年):市域の急速な拡大と、それに伴う旧町域への設備投資が嵩み、市財政の累積赤字が4億円を超える。
  • 1959年(昭和34年):昭和通り改装オープン。財政再建促進特別措置法準用団体に転落。
  • 1961年(昭和36年):平和都市宣言。
  • 1965年(昭和40年)10月:マリアナ群島アグリハン島沖合において焼津港所属船2隻遭難、乗組員72名が殉職。(マリアナ海域漁船集団遭難事件
  • 1965年(昭和41年)3月:昭和40年度末にて財政再建計画書による財政再建を2カ年前倒しで達成、財政再建団体から脱出。
  • 1966年(昭和41年)10月:交通安全都市、衛生都市を宣言する。
  • 1968年(昭和43年)3月:焼津漁港の第二・第三船停泊地完成。
  • 1969年(昭和44年):焼津新港(第四計画)起工。
  • 1970年(昭和45年)8月:焼津漁協、超低温冷蔵庫(-45℃、収容能力2,000t)が完成する。
  • 1977年(昭和52年)2月:ホバート市と姉妹都市提携。
  • 1977年(昭和52年)5月:10万都市となる(県下7番目)。
  • 1977年(昭和52年)5月2日:日本が200カイリ漁業水域を設定。焼津船籍の漁業水域も大幅に制限される。
  • 1979年(昭和54年)7月:東名日本坂トンネル大火災事故
  • 1980年(昭和55年)4月:障害者福祉都市の指定を受ける。
  • 1983年(昭和58年):第3セクター『株式会社焼津水産振興センター』設立。
  • 1985年(昭和60年)6月:「核兵器廃絶を願う焼津宣言」を市議会で議決。
  • 1985年(昭和60年)10月:焼津さかなセンター、オープン(株式会社焼津水産振興センター発足、現在は協同組合)。
  • 1989年(平成元年)4月:小川港港市場荷捌場完成。
  • 1995年(平成7年)10月:臨時市議会で「平和都市焼津宣言」を議決。
  • 1998年(平成10年)10月:FAO(国連食糧農業機関)において漁獲能力削減が採択され、焼津のマグロ延縄漁船も7隻が減船された。
  • 2000年(平成12年)12月:地域イントラネット稼働。
  • 2001年(平成13年):広域漁港、新焼津港完成。
  • 2001年(平成13年)9月:駿河湾深層水の取水供給施設が完成。
  • 2003年(平成15年)5月:駿河湾深層水脱塩施設が完成、供用開始。
  • 2008年(平成20年)11月1日:志太郡大井川町を編入。

人口

テンプレート:人口統計

行政

  • 市長:中野弘道(2012年12月24日〜、1期目)
  • 2011年度決算(一般会計)[1]
    • 歳入:474億442万円
    • 歳出:455億4,893万円
  • 2012年度当初予算[2]
    • 予算総額は874億8,911万円(対前年2.5%増)
    • うち一般会計は440億8,800万円(対前年0.4%増)

イベント

  • 虚空蔵尊ダルマ市と香集寺(2月23日)
  • 長徳寺の本開帳と例祭(2月末日)
  • ビキニ・デー(3月1日)
  • 藤守の田遊び(3月17日)
  • 地引網(和田浜 3月中旬~10月下旬頃)
  • 水天宮祭り(4月5日)
  • 焼津みなとまつり・焼津みなとマラソン(4月第2日曜日)
  • 大井川港朝市(4月29日)
  • 静浜基地航空祭(5月下旬)
  • 踊夏祭(おどらっかさい)(7月下旬)
  • 焼津神社荒まつり(8月12,13日)
  • 海上花火大会(8月14日)
  • 子安神社の祭典(8月下旬土日)
  • 吉永八幡宮の大祭(9月中旬(3年に1度))
  • 上小杉八幡宮の神相撲と流鏑馬(10月10日)
  • 小川港さば祭り(10月下旬~11月)
  • えびす講市(栄町 西宮神社 11月19日)

姉妹都市

海外

国内(スポーツ姉妹都市)

産業

市内に立地する工場

良質で豊富な地下水、駿河湾深層水、便利な交通などが利用されている。

主な企業

伝統・文化

  • 八丁櫓
  • 浜言葉(浜通り、独特の方言)
  • 弓道用具
  • 焼津おでん
  • 藤守の田遊び

主な学校

幼稚園

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  • 焼津市立大富幼稚園
  • 焼津市立和田幼稚園
  • 焼津市立東益津幼稚園
  • 焼津市立さつき幼稚園
  • 焼津市立大井川南幼稚園
  • 焼津市立静浜幼稚園
  • 焼津市立静浜幼稚園下藤分園
  • 焼津市立大井川西幼稚園

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  • 焼津幼稚園
  • 新屋幼稚園
  • 西町幼稚園
  • 小川幼稚園
  • みなと幼稚園
  • 弘香幼稚園
  • 暁幼稚園
  • 焼津豊田幼稚園

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  • みやじま幼稚園
  • 焼津中央幼稚園
  • まどか幼稚園
  • 三和幼稚園
  • すみれ台幼稚園

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保育所

テンプレート:Multicol

  • 焼津市立小川保育園
  • 焼津市立旭町保育園
  • 焼津市立石津保育園
  • 焼津市立大井川保育園

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  • 焼津南保育園
  • さくら保育園
  • なかよし保育園
  • たかくさ保育園

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  • ふたば保育園
  • ゆりかご保育所
  • 第三ゆりかご保育所
  • 明星保育園

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  • なかよし大富保育園

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小学校

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  • 焼津市立焼津東小学校
  • 焼津市立焼津西小学校
  • 焼津市立焼津南小学校
  • 焼津市立豊田小学校
  • 焼津市立小川小学校

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  • 焼津市立東益津小学校
  • 焼津市立大富小学校
  • 焼津市立和田小学校
  • 焼津市立港小学校
  • 焼津市立黒石小学校

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中学校

  • 焼津市立焼津中学校
  • 焼津市立大村中学校
  • 焼津市立豊田中学校
  • 焼津市立小川中学校
  • 焼津市立東益津中学校
  • 焼津市立大富中学校
  • 焼津市立和田中学校
  • 焼津市立港中学校
  • 焼津市立大井川中学校

高等学校

県立

私立

専門学校

  • 静岡県立漁業高等学園
  • 組合立静岡県中部看護専門学校

大学

交通

鉄道

また、東海道新幹線静岡駅 - 掛川駅間で焼津市を通過している。

路線バス


港湾

  • 焼津漁港:遠洋漁業(マグロカツオ)の拠点。旧焼津漁港、旧小川漁港及び両港の中間に埋立て開発された旧焼津新港によって構成されている。
    • 焼津地区 - 旧焼津魚港に相当する地区。遠洋漁業主体
    • 新港地区 - 旧焼津新港に相当する地区。商業区画が多く、アクアスやいづなどもこの地区に建設されている。
    • 小川地区 - 旧小川漁港に相当する地区。近海漁業主体でサバの水揚げが多い。
  • 大井川漁港桜エビシラス漁。また、油槽所があり、石油が陸揚げされている。

道路

東名高速道路
国道
県道

施設

ファイル:Shizuhama Air Base.jpg
航空自衛隊静浜基地

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  • サンライフ焼津
  • ウェルシップ焼津
  • 焼津市総合グラウンドシーガルドーム、野球場、陸上競技場、テニス場)
  • 焼津市民体育館
  • 焼津市営青峯プール
  • 焼津市文化センター
  • 焼津市保健センター
  • 焼津市福祉老人センター

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  • 焼津市立養護老人ホーム「慈恵園」
  • 焼津市産業会館
  • 深層水ミュージアム
  • 栃山川自然生態観察公園
  • 静岡県立水産試験場
  • 静岡県立焼津青少年の家
  • 航空自衛隊静浜基地

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観光地

テンプレート:Multicol* 焼津さかなセンター

  • 花沢の里
  • 大崩海岸
  • ディスカバリーパーク焼津
  • 龍っちゃんのカッパ館
  • アクアスやいづ
  • 焼津市歴史民俗資料館

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出身有名人

芸術家

サッカー選手

野球選手

その他

焼津が舞台の作品

小説、エッセイ

  • 焼津にて(『霊の日本』の最終章)・乙吉のだるま(小泉八雲

映画

漫画・ドラマ

市内の町

焼津

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豊田

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小川

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東益津

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大富

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和田

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大井川

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脚注

テンプレート:脚注ヘルプテンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Sister

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  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite web