国府津車両センター

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国府津車両センター(こうづしゃりょうセンター)は、神奈川県小田原市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜支社車両基地である。

概要

東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線国府津駅下曽我駅のほぼ中間に位置し、御殿場線の線路の西側に並行している。車両の入出区は、国府津駅から御殿場線に沿って延びる入出区線を介して行われる。

主に仕業検査交番検査を担当する。

歴史

配置車両の車体に記される略号

横コツ」…横浜支社を意味する「横」と、国府津を意味する「コツ」から構成される。

配置車両

2014年4月1日現在の配置車両は以下の通り[3]。以下に示す車両は全て電車である。

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
952両 0両 0両 0両 0両 952両
  • E231系(590両)
    • 10両基本編成42本(K01 - K42編成)と5両付属編成34本(S01 - S34編成)が配置されている。基本編成の4・5号車は2階建てグリーン車である。付属編成は基本編成の東京前橋方に連結され、最大15両編成を組む。また、付属編成のみで単独運転される列車も少数ながら存在する。
    • 2004年1月[4]から2006年にかけて新製されたが、小山車両センター配置の基本編成へのグリーン車組み込みとの兼ね合いで、K01編成を除く基本編成の6・7号車には小山からの転入車が組み込まれている。
    • 基本編成は東海道線東京駅 - 沼津駅間、伊東線、高崎線上野駅 - 高崎駅間)、湘南新宿ラインの東海道線 - 高崎線系統(小田原駅 - 両毛線前橋駅間)、付属編成は東海道線東京駅 - 熱海駅間、湘南新宿ラインの東海道線 - 高崎線系統(小田原駅 - 籠原駅間。ただし、平日朝に1本ある深谷駅始発の列車のみ同駅まで入線)、高崎線(上野駅 - 籠原駅間)で運用される。付属編成は、2012年3月のダイヤ改正まで御殿場線国府津駅 - 山北駅間)の運用が存在した。
    • 2004年7月から2006年2月にかけて一部編成が小山車両センターに貸し出され、小山配置車と区別なく宇都宮線や宇都宮線 - 横須賀線系統の湘南新宿ラインの運用にも充当された。
  • E233系(240両)
    • 3000番台10両基本編成16本(E01 - E16編成)と5両付属編成16本(E51 - E66編成)が配置されている。
    • 2007年にE01+E51編成が製造され、2008年3月10日よりE217系との共通運用で営業運転を開始した。E02+E52編成は2010年に増備された。
    • E217系と同様に、基本的には終日15両編成で、東海道線東京駅 - 熱海駅間(回送は伊東線来宮駅まで)で運用される。なお2014年3月15日のダイヤ改正では、東海道線東京駅 - 沼津駅間の営業運転を開始した。
    • 2013年3月16日ダイヤ改正での田町車両センター廃止により、2011年から2012年にかけて製造されたE03・E53以降の編成(元NT編成)が転入した。これらの編成はE01・E02編成と異なり6号車にも洋式トイレが設置されている。この転入によりE編成全体が共通運用となり、E217系と運用が分離された。
  • E217系(30両)
    • 10両基本編成2本(F02・F03編成)と5両付属編成2本(F52・F53編成)が配置されている。
    • 2006年3月18日のダイヤ改正では、朝ラッシュ時の湘南新宿ライン増発と横須賀線運転本数の削減により、鎌倉総合車両センターで余剰が発生した。これを東海道本線・伊東線の113系置き換えに活用することになり、F01 - F03・F51 - F53編成の45両が転入した。転入に際しては、サハ217形0番台の組み換え、湘南色の帯への変更、先頭車前面右側にあったロゴの撤去が施された。その後、2008年にF02・F52編成が鎌倉車両センター配置車の機器更新工事に伴う予備車確保のため、2010年にはF01・F51編成が横須賀線武蔵小杉駅開業に伴う増発用としていずれも鎌倉車両センターへ再転出した。2012年には、再びF02・F52編成が転入した。
    • 基本的には終日15両編成で、東海道線東京駅 - 熱海駅間(回送は伊東線来宮駅まで)で運用される。
    • 予備編成を持たないため、検査などにより編成に不足が生じた際にはE231系やE233系が代走する。
    • 2007年7月から9月まで、編成ごとにデザインが異なる「東海道線横浜駅 - 国府津駅間開業120周年記念」ステッカーが先頭車前面に貼付された。
  • 215系(40両)
    • 10両編成4本(NL1 - NL4編成)が配置されている。2013年3月16日ダイヤ改正での田町車両センターの廃止により、全車が転入した。
    • 湘南ライナー」・「ホームライナー小田原」・「おはようライナー新宿」・「ホリデー快速ビューやまなし」で運用される。

過去の配置車両

  • クモヤ145形
    • 牽引車。2004年4月1日現在では、119・125の2両が配置されていた[4]
  • 113系
    • 1979年10月の電車基地開設に際して182両が大船電車区から転入して配置が開始された[7]
    • E231系への置き換えが開始される前の2004年4月1日現在では、11両基本編成34本(K41 - K63・K65 - K75編成)と4両付属編成17本(S81 - S97編成)、訓練車4両編成の計446両が配置されており[4]、基本編成は東海道線(東京 - 静岡間)と伊東線、付属編成は東海道線(東京 - 熱海間)と御殿場線(国府津 - 御殿場間)で運用された[4]。付属編成はS編成のほかに東海旅客鉄道(JR東海)静岡車両区のT編成も用いられ[4]、互いの運用を代走することもあった。
    • 2006年(平成18年)3月18日のダイヤ改正で定期営業運転を終了。その後、クハ111形とモハ113・112形ユニットの一部(主に2000番台)は横須賀色に車体塗装を変更した上で幕張車両センターに転出し、同センターの0・1000番台初期車を置き換えた。また、サロ124・125形は全車が211系に改造され田町車両センターおよび高崎車両センターに転属となった。それ以外の車両は全車廃車された。
    • 定期営業運転終了直前には残存する編成4本の前面に「113系と富士山・日の出」「緑とオレンジの縁取りに山々」「富士山と散り行く桜」「クリーム地に文字のみ」4種類のデザインによるステッカー式ヘッドマークを当センターで制作・貼付して運転された。

国府津機関区時代

  • 蒸気機関車
  • 1000形 -(在籍1931年-1935年、1941年)
  • D50形 -(在籍1931年-1939年)
  • 2120形 -(在籍1933年、1947年-1951年)
  • 2500形 -(在籍1935年-1943年)
  • B10形 -(在籍1937年-1943年)
  • 5500形 -(在籍1939年-1949年)
  • D51形 -(在籍1941年-1951年)
  • 6760形 -(在籍1947年-1955年)
  • 8550形 -(在籍1947年)
  • C50形 -(在籍1947年-1949年)
  • D52形 -(在籍1947年-1965年)
  • C12形 -(在籍1949年-1957年)
  • C11形 -(在籍1959年-1965年)
  • 「国鉄動力車配置表』1931年より1965年までの1945年を除く隔年分から『世界の鉄道』1967年、朝日新聞社
  • 電気機関車
  • ED10形 -(在籍1931年-1937年)
  • ED11形 -(在籍1931年、1953年-1959年)
  • ED12形 -(在籍1931年-1943年)
  • ED13形 -(在籍1931年-1937年)
  • ED15形 -(在籍1931年)
  • ED54形 -(在籍1931年-1933年)
  • EF50形 -(在籍1931年-1935年)
  • EF51形 -(在籍1931年)
  • EF52形 -(在籍1931年-1933年、1943年-1949年)
  • EF53形 -(在籍1933年)
  • EF54形 -(在籍1933年)
  • EF10形 -(在籍1935年-1967年)
  • ED23形 -(在籍1943年)
  • EF12形 -(在籍1943年-1947年)
  • EF13形 -(在籍1947年-1949年)
  • EF14形 -(在籍1947年)
  • EF15形 -(在籍1949年、1955年)
  • EF57形 -(在籍1949年)
  • ED17形 -(在籍1953年-1957年、1961年-1963年)
  • 「国鉄動力車配置表』1931年より1967年までの1945年を除く隔年分から『世界の鉄道』1969年、朝日新聞社

配置車両以外について

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

テンプレート:東日本旅客鉄道横浜支社
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 『国府津電車基地の創業』p41
  2. 『国府津電車基地の創業』pp43-44
  3. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「railfan201407」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 ジェー・アール・アール『JR電車編成表2004夏号』
  5. 5.0 5.1 5.2 『車両の動き』p99
  6. クモヤ143形3両が長野総合車両センターへ - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年4月7日
  7. 『国府津電車基地の創業』p42