JNNフラッシュニュース

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テンプレート:基礎情報 テレビ番組JNNフラッシュニュース』(ジェイエヌエヌ フラッシュニュース、英称:JNN FLASH NEWS)は、毎日ゴールデンタイムに放送しているミニ番組枠で、TBSJNN)系列で放送されているニュース番組である。1962年10月放送開始。在京キー局で、かつ同一タイトルであり、2013年現在も続いているスポットニュース番組の中で、最も長く放送されている。[1]

概要

特別編成によって繰り上げや繰り下げがある。提供スポンサーは系列各局ごとに異なる。また、本来ならば当番組も「JNN排他協定」の対象番組にあたることからローカル差し替えはできないが、地方の首長選挙や気象関係(台風接近や豪雨などで被害が出ているようなケース)、その他差し替えるに足るような大きな事件・事故があった場合は「特例」として、当該局のローカルニュースに差し替えられる場合がある。その場合も番組タイトルは変更されず、オープニングのタイトルは差し替えた局がTBSと同じタイトルを独自送出している。

通常はTBSの報道フロアから放送しているが、半期に一度放送される『オールスター感謝祭』では、休憩時間中に『感謝祭』のBスタジオからキャスターがニュースを2006年春まで伝えていた。しかし、ここ最近は大道具セット入れ替えの兼ね合いから、2006年秋以降は本番組そのものを内包する形式で放送(報道フロアからの放送)されている(一部の局ではスポンサーもそのまま入った)が、2009年春はニュースコーナーそのものがなかった。

近年は『オールスター感謝祭』以外にも、期首改編シーズンに放送時間が3時間以上になる特別番組を放送する場合やサッカーキリンチャレンジカップW杯予選等の国際試合中継のハーフタイム中においても、同様の形式で放送する場合がある。

また2013年頃から、21時枠ドラマ『木曜ドラマ9→木曜ドラマ劇場』『日曜劇場』の初回SPが放送する際は、20:58 - 21:00に縮小され[2]、そのままステブレレスでドラマに接続したり、直前番組を21:00まで伸ばしてステブレレス接続し、ドラマ終了後に当番組を放送する(枠交換)するケースも出ている。

番組本編に入る前のカウキャッチャー枠で、TBSの番組宣伝コマーシャルが挿入される場合がある(系列各局もこのカウキャッチャー枠をネットしている)。また、1988年3月ごろまでオープニングにはテーマソングが用いられていたが、現在はBGMなどは使用していない(MBS等では1997年ごろまで使用)。なお、一部系列局でスポンサーが付く場合、スポンサーCMがエンドテロップの後にヒッチハイクCMとして流れる局(ATVなど)とその逆(スポンサーのCMを消化後、エンドテロップを流す局)がある。

20:54に放送される民放のスポットニュース番組では、唯一全国統一のタイトルとなっていて[3]、唯一全国的に同時ネットしている。たとえ系列局のローカルニュースを放送してもタイトルの改変はない[4]。また唯一ほぼ全国的に同時ネットされている理由としてはいわゆるJNN排他協定があると考えられる。同じ時間帯には他局も『FNN NEWS Pick Up』(フジテレビ)、『ANNニュース』(テレビ朝日・週末のみ)、『ニュースブレイク』(テレビ東京ローカル・日曜のみ)といったミニニュース番組を放送しているが、これらの番組は一部地方では異なるタイトルで放送されている他、未放送となっている地方もある(ニュースブレイクに至ってはテレビ東京のみの放送)。

東京のTBSからJNN系列全国ネットで放送されるが、一部地域(IBCMROMBSRSKRCCRKBなど)では台風や大雨などの災害や、地方選挙等がある場合に各局からのローカルニュースに変更することがある。

火曜日は2008年10月から2009年9月まで、20・21時台に『バラエティーニュース キミハ・ブレイク』(19:55[5] - 21:48)が編成されたため、火曜のみ通常の放送時間が21:48 - 21:54に変更された。ただ、『キミハ・ブレイク』が『ぴったんこカン・カン[6]』の2時間スペシャル等で休止された際には、他の曜日同様20:54で放送されることもあった。

2009年改編では、タイトルはそのままで『JNN NEWS』(全国)と『TBS NEWS』(関東ローカル)の統合タイトル『THE NEWS』へのリニューアルに倣い、当番組内のテロップも『THE NEWS』仕様のものへと移行した(「はなまるマーケット」内のニュースも同様)。しかし、この『THE NEWS』が1年で終了し以前の『JNNニュース』と『TBSニュース』に戻ったため、現在の『JNNニュース』と同様のテロップに移行した。

2012年3月26日、約20年ぶりにタイトルロゴ字体が変更された。[7]

2014年4月からは平日のみリアルタイム字幕放送も開始している。またこの月より、水曜の『水トク!(第2期)』が19:56 - 21:54に繰り下がり、更にTBSおよび一部の系列局で、22時番組『水曜日のダウンタウン』の予告番組『もうすぐ水曜日のダウンタウン』が21:56 - 22:00に編成されたため、21:54 - 21:56に繰り下げ縮小されて放送される。

フラッシュニュース(関東ローカル枠)

  • 19時台のうち、1時間番組を編成していた1989年10月 - 1992年9月の火曜、1991年4月 - 1992年9月の水曜の、それぞれ19:54 - 19:58の枠で放送されていた。ちなみに、同時期の月 - 木曜19:58 - 20:00、金曜19:28 - 19:30には天気予報を放送。
  • その後、1992年10月 - 1994年3月、『ムーブ』開始により19時台が1時間番組に統一されたことに伴い、TBSでは月 - 木曜の19:54 - 20:00の枠で放送された。前半はローカルニュース、後半は関東地方の天気予報だった。
  • ローカル枠のためJNNの文字はつかず、『フラッシュニュース』として放送された。
  • テーマ曲は、『JNNフラッシュニュース』では廃止されていたものの、当番組は同時期の『JNNニュース』の年末年始用の曲が使われていた。
  • キャスターは若手アナウンサーがシフト制で担当し、放送後に当直勤務に入って当日最終と翌日早朝のラジオの『TBSニュース』を兼務した。コジマまたは東鳩製菓(現東ハト)の1社提供であった。
  • 1994年春の改編でミニ番組(『E・T』→『Try It』)が編成されたことで一旦終了したが、1996年4月から1999年3月まで、同じ放送時間に『ニュース&ウェザー』に改題されて復活した。バーミヤンまたは「TOKYO1週間」(講談社)の1社提供であった。

放送時間

「JNNフラッシュニュース」放送時間の変遷
期間 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日 放送分
1962.10 1963.3 21:11 1 20:56 4分
1963.4 1964.3 19:56 2 21:11 1 20:56
1964.4 1969.3 20:56
1969.4 1969.9 20:56 21:26 3 20:56
1969.10 1970.3 20:56
1970.4 1971.3 20:56 21:26 4 20:56
1971.4 1972.3 20:56
1972.4 1972.9 20:56 21:26 5
1972.10 1973.9 20:55 21:25 5 5分
1973.10 1982.9 20:55
1982.10 1987.9 20:54 6分6
1987.10 1989.9 20:54 19:54 7 20:54
1989.10 2008.9 20:54
2008.10 2009.9 20:54 21:48 8 20:54
2009.10 2014.3 20:54
2014.4 現在 20:54 21:549 20:54

担当アナウンサー

現在

(2014年4月現在)

過去

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  • 1980年代後半以降は、当夜の宿直者が担当した(TV、ラジオの両方を一人で兼務)。その宿直者は、平日は翌朝のラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』の8:50台のニュースまで、土曜日は7時の全国ニュース(ラジオ)、日曜日は8時のニュース(ラジオ)まで担当した(日曜日は主に土曜最終の『JNNニュース』と兼務で鈴木史朗が担当)。
  • 1990年代は、以下のように長らく担当者が固定していた。
    • 月 - 木曜日:有村かおり(当初は本番組専任。その後『NEWS23』第2部と兼任)
    • 金曜日:当直の若手アナウンサー(主に岡崎潤司が担当。当日最終と翌日早朝のラジオの『TBSニュース』と兼任)
    • 土曜日:鈴木史朗(夕方の『TBSニュース』、最終の『JNNニュース』→『JNNスポーツ&ニュース』と兼任)
    • 日曜日:『JNNニュースの森』スポーツキャスターが兼任(戸崎貴広田中宏明初田啓介。当番組放送後に当直勤務に入り、当日最終と翌日早朝のラジオの『TBSニュース』と兼任)
  • 2000年代に入ると、入社1 - 2年目の若手アナウンサーが担当する機会が多くなった。現在では、この番組を担当した若手アナウンサーは後にTBSテレビの看板番組を任せられることが多くなり、いわば、若手の登竜門的な番組となっている。
  • 以下、近年の担当者を判明している範囲で掲載。
「JNNフラッシュニュース」担当アナウンサーの変遷
期間
不明 2007.3 升田尚宏 岡村仁美 伊藤隆佑 秋沢淳子 豊田綾乃1 山田愛里2 升田尚宏2
2007.4 2007.6 向井政生 広重玲子2
2007.7 2007.9 伊藤隆太
2007.10 2007.12 伊藤隆佑 向井政生
2008.1 2008.3 杉山真也 井上貴博
2008.4 2008.9 伊藤隆太 向井政生
2008.10 2009.3 枡田絵理奈 升田尚宏 山本匠晃
2009.4 2009.6 升田尚宏 広重玲子3 升田尚宏2
2009.7 2009.9 鈴木順4
2009.10 2010.3 山本匠晃 伊藤隆佑5 秋沢淳子 杉山真也 田中みな実
2010.4 2010.6 升田尚宏 岡村仁美4 蓮見孝之 升田尚宏2 高野貴裕
2010.7 2010.9 赤荻歩6 岡村仁美
2010.10 2011.3 岡村仁美 升田尚宏2
2011.4 2011.9 蓮見孝之 杉山真也2 升田尚宏2
2011.10 2012.3 伊藤隆太 升田尚宏 高野貴裕 伊藤隆佑
石井大裕
蓮見孝之</sup>
2012.4 2012.9 高野貴裕 堀井美香 青木裕子 木村郁美
伊藤隆太
杉山真也 伊藤隆佑2
石井大裕2
2012.10 2012.12 赤荻歩 高野貴裕 杉山真也 青木裕子7 伊藤隆太2
2013.1 2013.3 林みなほ
2013.4 2013.9 石井大裕
伊藤隆佑
外山惠理 高野貴裕
杉山真也
江藤愛
林みなほ
2013.10 2014.3 佐藤渚 高野貴裕
熊崎風斗
木村郁美
林みなほ
2014.4 現在 伊藤隆佑
熊崎風斗
出水麻衣 シフト勤務 堀井美香
水野真裕美
木村郁美
斎藤哲也

  • ○は新人アナウンサーの起用。
  • 1 出産準備のため改編を待たずに降板。
  • 2 同日の最終ニュースを兼務(詳細は各番組のページを参照)。
  • 3 人事異動のため改編を待たずに交代。
  • 4 当初はシフト勤務(2010年4 - 6月は水曜のみ)。
  • 5 2010年3月まで『NEWS23』スポーツキャスターを兼務。
  • 6 『Nスタ』サブキャスターと兼務。
  • 7 退職に伴い改編を待たずに降板。

タイトルロゴ

「JNN」「フラッシュ」「ニュース」の3段構成。

  • ? - 1984年 「フラッシュ」「ニュース」ロゴが斜め45度に傾斜していた。
  • 1984年 - 1992年 「フラッシュ」「ニュース」ロゴの傾斜はなくなっており、丸みを帯びている。
  • 1992年10月 - 2012年3月25日 CGロゴを採用。「フラッシュ」「ニュース」ロゴの間にフラッシュ状のCGがあり、フラッシュニュースは再び斜め45度傾斜となるが、鋭くなっている[10]。タイトルの「フラッシュニュース」が横書きで表記されていた頃には「FLASH NEWS」の英字表記も挿入されていた。
  • 2012年3月27日 - 白枠に青字で「フラッシュ」「ニュース」と2段で左寄せに書かれており、上部にはJNNのロゴ(黒)が小さく表記されている。また、右上には青枠に「N」と書かれた(TBS NEWSと同様の)ロゴが表記されている。

オープニング

  • 腸捻転解消後~1984年頃までは、「滝流し」オープニングに中村八大作曲のJNNテーマ曲(10秒のショートバージョン)が流れていた(水色【後に緑】のバックから“JNN”の文字が輪転機から印刷される新聞の如く多数出現し(当時のJNNニュース共通)、「JNNフラッシュニュース」のタイトルロゴが中央に登場するというもの。一部地域では1990年代前半までこのOPが流れていた)。
  • 中村八大の曲が廃止された後はオープニングテーマがなくなり、スタジオの全景(緊急ニュースが入って報道センターのブースから放送される場合や、台風・大雪・大雨等の場合はお天気カメラの画像)をバックに、画面左上部に番組タイトル、右下部にスポンサー社名が表示され、冒頭5秒間にスポンサー名が読み上げられるだけとなった。
  • 現在はさらに簡略化され、オープニング自体が廃止となり、画面左上部に番組タイトルを表示、右下部にキャスター氏名を表示し、スポンサーが付く場合、左下部にスポンサー社名を表示している。

エンディング

  • エンディングについて、TBSやMBSのようにエンディングテロップを出さない局や[11]、ATVのようにJNN共通テロップを出す局[12]及びRBCのように局独自のエンディングテロップを出す局がある(RBCでは独自のBGMも流れる)。また、RSKでは以前はTBSから同じ画面をそのままネットしていたが、現在は独自のものに変更されている。
  • なお、CBCの場合は基本的にエンディングテロップを出すが、スポンサーによってはイメージ映像のみだったり、時期によってはイメージ映像代わりの5秒の番宣が入りエンディングテロップを出さない場合もある。[13]
  • MBSでは1980年代の一時期スポンサーが付いた場合、エンディングタイトルのバックにスポンサー社の商品等を映していた。
  • 開局当初のTUTではオープニング・エンディングにて中村八大のJNNテーマ曲を使用していた。
  • MRTでは平成に入ってからもエンディングにて中村八大のJNNテーマ曲を使用していた時期がある。
  • なお、1980年代頃までは、JNNテーマ曲(中村八大~山内直樹作曲の10秒の途中からバージョン)を流して、ブルーバックで「JNNフラッシュニュース 終」と表示していた。RBCでは1990年後半まで山内直樹作曲のエンディング前5秒バージョンが使用されていた。
  • 1990年代は、エンディングテーマが廃止され、グラデーションがかかったブルーバックの画面左上部に「JNNフラッシュニュース 終」、右下部にスポンサー社名が表示され、スポンサー名が、一部系列局ではキャッチフレーズ付きで読み上げられていた。
  • 1989年には、平日の22時台に放送されていた「JNNニュースデスク'89」で放送予定のニュースを約15秒ほど入れるお知らせが入っていた。土曜・日曜は代わりに同番組の宣伝CMを流していた。

系列局のタイトルとネット状況

○…同時ネット
放送局 番組名 ネット状況 備考
TBSテレビ JNNフラッシュニュース 番組制作局
北海道放送
青森テレビ
IBC岩手放送
東北放送
テレビユー山形
テレビユー福島
テレビ山梨
新潟放送
信越放送
静岡放送
チューリップテレビ
北陸放送
CBCテレビ
毎日放送
山陰放送
山陽放送
中国放送
テレビ山口
あいテレビ
テレビ高知
RKB毎日放送
長崎放送
熊本放送
大分放送
宮崎放送
南日本放送
琉球放送

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:TBS系列のスポットニュース

テンプレート:TBSテレビ系列の報道番組
  1. ちなみに、同時期(1962年)に同局夕方の報道番組『JNNニュースコープ』が開始されている。
  2. 20:58:00から20:58:15までは21時ドラマのジャンクションに変えられ、カウキャッチャーは省かれる。
  3. ただし、局によりホームページなどの番組表で「JNN」がない「フラッシュニュース」と表記しているところもある。
  4. RBCのように、ロゴが異なる場合はある。
  5. 2009年3月17日までの半年間は19:56開始。
  6. 2009年4月10日より、金曜日20時台へ移動。
  7. その週の4月1日に信越放送のロゴ変更した後の4月2日からのローカルニュース番組「SBCニュースワイド」の文字体と同じになっている。
  8. KUTVのように、火曜日に限り同一タイトルのローカルニュースを放送して対応した地域もあった。
  9. 小島は、「JNNニュースデスク」と兼務。
  10. 青森テレビのエンドタイトルは現在もこのロゴを使用している。
  11. 全面的にスポンサーのイメージ映像とし、CMの代わりとする。MBSではスポンサーのない日の場合、らいよんチャンが登場するイメージ映像が代わりに入る。
  12. ATVでのエンディングタイトルは、スポンサー有りの場合は左上部に、スポンサーがない場合は画面中央部にそれぞれ表示される。なお、エンディングテロップは、前代のものが引き続き使用されている。
  13. ただし特別番組に内包する場合によってはスポンサーは出さず、スポンサーがある日でも別の日に振り替えて、この日はノンスポンサー扱いとして5秒の番宣を入れる。