バーミヤン (レストランチェーン)

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バーミヤン・友部店

バーミヤン(Bamiyan)は、株式会社すかいらーくが運営する中華料理レストランチェーン。

沿革

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Sバーミヤン・武蔵野店

1986年4月、すかいらーくはバーミヤン1号店として東京都町田市大蔵町に鶴川店をオープンさせた。1987年12月、すかいらーくは全額出資子会社である株式会社バーミヤンを設立して関東地方関西地方を中心に店舗展開を行っていった。

バーミヤンは1997年7月に株式を店頭公開したが、1999年に親会社のすかいらーくと合併して7月に上場廃止となった。合併以降は、すかいらーく内のバーミヤンカンパニーとして事業を進めている。

2001年6月、ガストに対するSガストのような位置となる少品種に限定したメニューを低価格で提供する店舗・「Sバーミヤン」を展開した。その後、2007年には炒飯をメニューの主軸として押し出した「炒飯屋エスバ」という業態・名称に変更した。さらに麺と炒飯を中心にした「中華エスバ」に変更したが結果的には2008年中にエスバは消滅した。

2006年半ばより、客席を減らし高品質にこだわり、店舗の内装や接客係制服を変えた「NEXTバーミヤン」が5店舗ほど出店された。しかし、売り上げや評判の影響で4か月程でその全てが通常のバーミヤンに戻された。

2005年9月青森県十和田市に十和田店を出店させることによって同社が運営するガストに続いて全国都道府県制覇を達成。その結果、2006年12月末の店舗数はバーミヤンが721店、Sバーミヤンは24店となった。

その後、すかいらーくグループの事業改革の一環として、採算が取れない店舗をガストなどに転換する、もしくは閉鎖する計画が打ち出され、2008年7月には北海道から全店(10店舗)撤退し、2009年には九州から、その後東北からも撤退することになった。現在では大半の店舗が関東・中部(北陸除く)・関西に集中しており、2011年2月時点での店舗数は374店舗となっている。

店舗の特徴

  • 2012年頃まではアルバイトパートタイマーとして働く非正規雇用者を「メイト」という愛称で呼んでいたが、現在は「クルー」に改称されている。
  • 客がオーダーなどのために従業員を呼ぶコールボタンは、一般的によく使用される卓番が電光掲示されるようなものではなく、各従業員が個別に装着しているバイブレータと連動している。そのため、ボタンを押すと従業員が肉声で応答する。
  • 各店舗均一の味で低価格の料理を提供するために、マニュアル化した手順のもとでクルーが主に調理を行っている。業界ではセントラルキッチンとも称されるマーチャンダイジングセンターであらかじめ下味調理された食材を使用し、冷凍食材を他の業態に比べて使用しないなど、鮮度を重視したメニュー作りとなっている。
  • クルーへの調理指導を行うために、各店舗の端末へ調理手順を動画配信するシステムが配備されたり、技能検定制度を整備するなど努力が払われている。
  • 厨房機器については、火力の強いコンロが設置されるだけでなく、メーカーとの独自開発によるゆで麺機餃子焼き機なども取り入れられている。機器の開発に勤しむあたりはガストと共通する。
  • ドリンクバイキングは中華料理店らしくアイスティーにバリエーションを持たせ、福建烏龍茶黒豆烏龍茶プーアール茶美身痩茶ジャワティーライチ紅茶等を用意し、定期的に替えている。一時期「茶バー」という独自の名称も使われたが、ごく短期間で元に戻された。

提携

  • 2007年11月より、NTTドコモと提携したプレミアムサービスで、特定メニューの割引きなどを開始した。
  • 2008年1月よりメニュー改定と共に、ティーポイントサービス開始。

外部リンク

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