金峰町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox 金峰町(きんぽうちょう)は、鹿児島県の南部にあったで薩摩半島の中心部であり、日置郡に属する。

2005年11月7日加世田市大浦町笠沙町坊津町と合併して南さつま市となり、自治体としては消滅した。

地理

東部には、南薩の名峰で霊峰でもある金峰山(636m)を主峰とした山々が続く山岳地帯で、山麓から中央部にかけてはシラス台地となり、その後は海岸まで平野が広がり、海岸は吹上浜砂丘となっている。堀川・長谷川が町域を貫流し、鹿児島市錫山付近を源とする万之瀬川とそれぞれ合流し、東シナ海に注いでいる。支流域を含めた流域一帯は水田地帯となっている。

気候は年間を通じて温暖で、冬はやや季節風が強いが、海の影響でさほど寒くない。年間降水量は2077mmとなっている[1]。西側からみた姿が横たわる女性に例えられる金峰山の麓、素晴らしい田園地帯で知られる。

旧石器時代からの豊富な遺跡が発掘されている。道の駅である「木花館」の名称は古事記に登場する木花咲耶姫に由来している。木・竹工芸品などの展示・販売、そば体験道場を通して町外の人たちとの交流を図ったり、手打ちのそばや、金峰コシヒカリのおむすびが食べられる。よっかぶい(高橋十八度踊)、金峰山神社大祭など歴史あるものから、木花館春祭りなど新しいものまで多彩な祭りが催されている[2]

隣接市町村

歴史

近現代

テンプレート:Sister 1889年4月1日 - 町村制が施行されたのに伴い、阿多郡田布施村及び同郡阿多村が成立。

1956年(昭和31年)9月30日 阿多村と田布施村が対等合併し町制施行。金峰町が発足。町名の由来は金峯山から。

1993年9月3日、九州南部に上陸した台風13号により、避難勧告を受けた扇山集落の10世帯20人が避難していた大きな住宅を鉄砲水が襲い、全員が死亡した[3]

2005年(平成17年)11月7日 - 加世田市笠沙町大浦町坊津町と合併し、南さつま市となった。

文化遺産・観光

日本三大砂丘の一つで、美しい松林の続く広大な吹上浜があり、海ガメの産卵場所として名高い。一帯は県立吹上浜海浜公園として整備され、公園内を流れる万之瀬川の流域は県内でも有数の野鳥観察場であり、河口にか架かるサンセットブリッジから見る東シナ海に沈む夕日は観光客に感動を与えてくれる。また、公園内には県立南薩少年自然の家もあり、キャンプやカヌーを楽しむ家族連れで賑わっている。 (鹿児島県風土記より)

産業

温暖な気候や豊かな水に恵まれ、古くから米作を中心とした農業が行われ、圃場整備などの基盤整備や機械化にもいち早く取り組み、「南薩の穀倉地帯」と呼ばれている。なかでも早期水稲が盛んであり、3月上旬に田植えを行い、7月には出荷する超早場米は「金峰コシヒカリ」として県内外に知られている。また一部では古くからアイガモを用いた農法を使っている町でもある。また吹上浜砂丘一帯で生産される白ネギは、夏場を除くと周年出荷でき、品質の良さで人気があり、コシヒカリとともに町を代表する作物である。

特産品

気候と地理を活かした農業の盛んな町である。

地域

教育

中学校

町立

小学校

町立

特別支援学校

その他教育施設

  • 南薩少年自然の家 (吹上浜海浜公園敷地内)
  • 歴史交流館 金峰

交通

バス路線

一般路線バス

道路

一般国道

県道

主要地方道
一般県道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

  • 金峰夏祭:8月15日
  • 高橋十八度踊(よっかぶい):8月22日
  • 金峰山神社大祭:10月19日
  • きんぽう木花館春祭り:4月29日
  • 金峰ふるさと産業祭り:11月第4日曜日
  • 金峰山ふれあいウォーキング(旧 金峰おむすびマラソン):10月第4日曜日

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

  1. 鹿児島県風土記より
  2. H18.11.2 南さつま市議会だより《このまち訪問》より
  3. [100人の証言](70)1か月後に台風 教え子犠牲(連載)読売新聞 2013年6月24日 西部朝刊 31ページ