葛西橋

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葛西橋(東京都江東区から。2005年10月)

葛西橋(かさいばし)は、荒川および中川にかかるで、東京都道10号東京浦安線東京都道475号永代葛西橋線葛西橋通り)を通す。東岸は江戸川区西葛西二丁目、西岸は江東区東砂六丁目である。

かつては、葛西地区から江東区に出る手段として利用されて交通渋滞が頻発する橋であったが、清砂大橋が開通後は混雑が緩和してきている。

橋の概要

  • 橋長 727.4m
  • 形式 補剛ゲルバー桁(最大支間長142m)
  • 幅員 15m
  • 完成 1963年昭和38年)

東側1/3付近には、荒川・中川間の堤防へ降りられるスロープが設置されている。

旧葛西橋

現在の葛西橋が完成する以前は、300mほど上流の清洲橋通りの延長線上であった江東区南砂町(現・江東区東砂六丁目交差点東側)から江戸川区小島町(現・江戸川区北葛西一丁目付近)に木橋がかけられていた。これが「旧葛西橋」である。この橋は、荒川放水路の掘削に合わせて1928年(昭和3年)2月[1]に開通し、架橋当時は東京都内で最も長い橋であった。

現在の江戸川区西葛西付近、江東区南砂付近の埋め立てが行われていない時期であり、荒川の最下流の橋であったため、ハゼ釣りの名所として、橋上には釣り人がたえなかった。そのため、橋詰には多くの釣具屋が軒を連ね、釣り船の桟橋も多く存在した場所である。

路線バスも通行する片側一車線の橋ではあったが、木橋ということもあり耐久性に問題があり、1950年(昭和25年)に老朽化のために崩落事故を起こす。その後復旧されたが、自動車の通行が禁止され、仮設の人道橋として細々と使い続けられたが、1963年(昭和38年)10月7日[2]に現在の橋が架橋され、その役目を終えた。

現在も往時を偲ばせる釣具屋や屋形船屋が立ち並んでおり、江東区側に50mほどの「葛西橋商店街」が、また「旧葛西橋」という名称の交差点やバス停留所としても、その名を残している。

1981年(昭和56年)4月に、「旧葛西橋跡」として江東区の史跡に指定された。

隣の橋

(上流) - 船堀橋 - 都営地下鉄新宿線荒川橋梁 - 葛西橋 - 東京メトロ東西線荒川中川橋梁 - 清砂大橋 - (下流)

施設

江東区側に、都営バス葛西橋操車場がある。

脚注

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関連項目

テンプレート:荒川の橋

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  1. 葛西橋1928-2 - 土木学会附属土木図書館
  2. 葛西橋1963-10-7 - 土木学会附属土木図書館