湯の川温泉 (北海道)

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湯の川温泉(ゆのかわおんせん)は、北海道函館市湯川町にある温泉。「函館奥座敷」といわれる。

泉質

温泉街

函館市街の北東部、函館空港函館競馬場近くの海岸沿いに温泉街が広がる。ホテル旅館は22軒存在する。

公衆浴場は3軒、長生湯・永寿湯・大盛湯が存在する。どれも地元の人が多く通う浴場である。中でも永寿湯は湯温が40 - 45度と熱いので有名。また、海岸沿いに「サル山温泉」でも知られる函館市熱帯植物園函館市電湯の川温泉電停近くに足湯がある。

毎年8月下旬の土曜日に温泉街に近い松倉川で花火大会が開催される[1]

歴史

開湯は1653年松前藩主の息子、後の4代藩主松前高広の病気療養場所を探した際に発見されたと言われる[2]

湯治場として知られ、箱館戦争時には旧幕府軍の負傷兵が療養していた。

1885年、福井県出身の石川藤助がボーリングを試み、翌年毎分140リットルの温泉を掘り当て、浴場を開く[3]。これ以降、入浴客が増え、それに伴い料理店や宿、商店、さらに豪商の別荘が建ち、温泉街として栄えることになった。

1898年、東川町・湯の川間に函館馬車鉄道が開通。1913年に馬車鉄道が路面電車に替わり、1918年には日本初の専用自動車道路が大森浜沿いに開通[4]と、函館市街からの交通網が整備され、函館の奥座敷として賑わった。現在の函館市民会館のあたりに湯の川遊園地ができ、遊びの場としても湯の川は有名となった。

1976年、温泉の枯渇が懸念されるようになったことから、北海道が市街の一部区域を温泉保護地域に設定。新たな泉源の掘削の制限を行った[5]。こうした規制にかかわらず、泉源の回復にはつながらず、2009年の段階では、温泉の水位は40年前と比較して12mも低下している[6]

2006年には別府温泉で開催されていたオンパクを導入し、はこだて湯の川オンパクを開催した。別府以外では初のオンパク開催地である。

アクセス

脚注

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関連項目

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外部リンク

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  1. 湯の川温泉花火大会
  2. 湯の川温泉の歴史
  3. はこだて人物誌 石川藤助
  4. 「函館市史」通説編第3巻
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