渡辺正人

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テンプレート:Infobox baseball player 渡辺 正人(わたなべ まさと、1979年4月3日 - )は、大阪府大阪市城東区出身の元プロ野球選手内野手)。

現在は、BCリーグ信濃グランセローズの守備兼走塁コーチ。

経歴

プロ入り前

上宮高では、2年次の夏の大阪府大会に1番打者として出場。前川克彦を擁するPL学園に決勝で敗れた。3年春の第69回選抜高等学校野球大会では、同級生の山田真介三木仁らとともにベスト4に進む。1997年のドラフト会議ロッテから1位指名を受け入団。当時マスコミからは「二世」と呼ばれ、いきなり背番号3を与えられるなど、入団時の期待は高かった。

ロッテ時代

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ロッテ時代(2009年)

テンプレート:Byまでの3年間はほぼ2軍暮らしだったが、テンプレート:Byに一軍初出場・初安打を記録。翌テンプレート:By小坂誠の故障でチャンスをつかみ、9番・遊撃手に定着する。6月に小坂が復帰して以降はスタメン機会は減ったが、その後も一軍に定着し続け、セカンドやサードの守備固めとして起用されて初の100試合出場を達成した。

テンプレート:Byもベテランの堀幸一や守備に不安のあるホセ・フェルナンデスの守備固めとして重要な働きをしただけでなく、打撃面でも7本塁打と意外なパンチ力を見せ、「守備は良いが、打撃がいまいち」という評価を覆す活躍を見せた。シーズン終盤には肘に故障を抱えていた堀が指名打者に回ったことでおもに9番・二塁手としてのスタメン出場を続け、来季のレギュラー獲得の期待が高まった。

しかし、テンプレート:Byシーズン序盤にヘッドスライディングで左手を骨折すると、同じ内野手の西岡剛今江敏晃のブレイクで出場機会を減らし、二人がレギュラーに定着した翌テンプレート:Byにはわずか20試合の出場にとどまった。

2005年の日本シリーズ(対阪神)で小坂、堀の故障により出番がめぐり、第1戦で9番・二塁手で先発出場。同点に追いつかれた5回表2死2塁の場面、赤星憲広のバウンドの難しいセカンドゴロを前へ突っ込んで刺すファインプレーを見せると、裏の先頭打者として井川慶からチェンジアップを打って左前安打で出塁。ロッテはこの回3点を奪い勝ち越しに成功し、勝利した。その後は選手層が厚いこともあり、1打席しか出番がなかった[1]が、江夏豊に「ちょっとでもボールを握り直したら、赤星の足を考えれば間違いなくセーフだったろうし、最高の技術と勇気が必要なプレーだった」「渡辺の二つのプレーはこのシリーズで最も光っていた」と絶賛された[2]。また、アジアシリーズの決勝戦(対三星ライオンズ)では、負傷の今江に代わり途中出場。3-1の4回裏、2死1塁から本塁打を打つなど、大舞台に強いところを見せた。

テンプレート:Byは小坂の移籍で守備要員としての地位を上げ、久々に出場機会を増やしたが、打率1割台でレギュラー定着には程遠い成績に終わった。テンプレート:Byも打率1割台に終わった。

テンプレート:Byは、28試合の出場に留まるも打率.306を記録。5年振りの本塁打を放つなど、少ない出場機会の中で好成績を残した。しかし、テンプレート:Byテンプレート:Byは2年連続で1桁の試合出場に終わるなど、出場機会を減らしていく。

テンプレート:Byは遊撃手の荻野貴司の故障もあり、出場機会を増やす。7月7日の対日本ハム戦では、ダルビッシュ有からプロ入り初のランニングホームランを放った[3]

テンプレート:By根元俊一が遊撃手に定着したこともあり、自己最少の2試合の出場にとどまった。10月7日に戦力外通告を受けた[4]

独立リーグ時代

テンプレート:By長野県を本拠地とするBCリーグ信濃グランセローズに守備・走塁コーチ兼任選手として入団[5]

テンプレート:By6月24日に選手契約を解除し、コーチ専任になることが球団から発表された[6]

プレースタイル

内野はどこでも守れる堅実な守備が持ち味。長らく控えとして二塁を中心に守ってきたが、本人は遊撃手としての強いプライドを持っており、守備練習の時には遊撃手の練習を重点的に行っている[7]

前述の通り打力は乏しく、通算打率は2割を辛うじて超える程度である。長打力はあるが三振が多い。なお、入団以来規定打席到達と2割5分以上打った事はなかったが、2008年に打率.306を記録し、初めて2割5分を超えた。

人物

2005年のオフシーズンに、TBS筋肉番付シリーズのSASUKEに元チームメイトの早坂圭介とともに出たことがあるが、両者とも1stSTAGEでリタイアしている。

詳細情報

年度別打撃成績

テンプレート:By2 ロッテ 21 38 31 3 7 0 0 0 7 3 0 1 4 0 3 0 0 8 0 .226 .294 .226 .520
テンプレート:By2 106 159 141 16 28 4 2 2 42 11 2 3 7 0 11 0 0 41 3 .199 .257 .298 .554
テンプレート:By2 104 191 160 20 35 7 3 7 69 26 2 0 18 2 9 0 2 51 2 .219 .266 .431 .697
テンプレート:By2 43 64 58 4 14 4 0 0 18 9 0 2 4 0 2 0 0 19 1 .241 .267 .310 .577
テンプレート:By2 20 14 13 2 3 2 0 0 5 4 0 0 0 0 1 0 0 3 1 .231 .286 .385 .670
テンプレート:By2 68 80 72 8 14 1 1 0 17 2 0 0 3 0 3 0 2 23 0 .194 .247 .236 .483
テンプレート:By2 34 59 52 7 9 2 0 0 11 3 0 0 2 0 4 0 1 16 0 .173 .246 .212 .457
テンプレート:By2 28 40 36 4 11 2 0 1 16 3 0 0 2 0 2 0 0 13 0 .306 .342 .444 .787
テンプレート:By2 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
テンプレート:By2 9 8 6 0 1 1 0 0 2 0 0 0 1 0 1 0 0 3 0 .167 .286 .333 .619
テンプレート:By2 54 120 105 10 18 3 1 1 26 10 0 0 6 0 5 0 4 30 0 .171 .237 .248 .484
テンプレート:By2 2 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
通算:12年 492 776 677 74 140 26 7 11 213 71 4 6 47 2 41 0 9 208 7 .208 .261 .315 .578
  • 2013年度シーズン終了時

年度別守備成績

年度 一塁 二塁 三塁 遊撃
試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率 試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率 試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率 試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率
2001 - 5 9 14 0 3 1.000 15 9 14 3 2 .885 1 1 2 0 0 1.000
2002 - 24 27 38 2 3 .970 42 9 15 1 4 .960 43 58 119 4 25 .978
2003 - 54 81 107 2 24 .989 59 6 16 1 2 .957 7 18 17 3 3 .921
2004 - 6 2 9 0 3 1.000 26 18 24 0 1 1.000 12 10 11 1 4 .955
2005 1 1 0 0 0 1.000 5 3 3 0 2 1.000 6 0 3 0 0 1.000 9 1 10 0 1 1.000
2006 - 42 20 32 0 6 1.000 8 5 11 1 0 .941 23 23 64 2 14 .978
2007 - 15 19 26 1 3 .978 2 0 0 0 0 - 17 12 31 3 8 .935
2008 1 2 0 0 0 1.000 4 3 3 0 0 1.000 9 1 4 0 0 1.000 16 12 27 2 10 .951
2009 - 2 0 1 0 0 1.000 1 0 0 0 0 - -
2010 - 3 0 2 0 0 1.000 2 2 3 0 0 1.000 -
2011 2 0 0 0 0 .000 - 8 5 9 0 1 1.000 42 48 81 4 12 .970
2012 1 0 0 0 0 1.000 - - 1 3 1 0 0 1.000
通算 5 3 0 0 0 1.000 160 164 235 5 44 .988 178 55 99 6 10 .963 171 186 363 19 77 .967

記録

独立リーグでの成績











































O
P
S
テンプレート:By2 信濃 57 204 34 57 15 1 3 102 20 4 0 1 25 2 46 14 .279 .362 .500 .862
テンプレート:By2 26 84 14 21 3 0 0 27 7 1 1 0 13 3 22 3 .250 .370 .321 .691
通算:2年 83 288 48 78 18 1 3 129 27 5 0 1 38 5 68 17 .271 .364 .448 .812

背番号

  • 3 (1998年 - 1999年)
  • 40 (2000年 - 2012年)
  • 6 (2013年 - )

脚注

  1. 第2戦の8回、結果は二ゴロ。
  2. 『Number』640号、P31
  3. ロッテ・渡辺正がダルからランニング本塁打 デイリースポーツオンライン、2011年7月7日
  4. 戦力外通告のお知らせ - 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト 2012年10月7日
  5. テンプレート:Cite web
  6. テンプレート:Cite web
  7. 【野球好きコラム】 大型ショートJ SPORTS、2011年7月20日

関連項目

外部リンク

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