済美高等学校 (愛媛県)

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済美高等学校(さいびこうとうがっこう)は、愛媛県松山市にある日本の私立高等学校

学校法人済美学園が経営している。創立は1901年。元々女子校であったが、2002年度から男女共学となった。県内屈指のマンモス校で、全校生徒は1,350人。

沿革

  • 1901年 - 私立松山裁縫伝習所として創設。
  • 1911年 - 済美高等女学校及び済美女学校が開校。
  • 1948年 - 済美高等学校に改組。
  • 2002年 - 男女共学となる。
  • 2004年 - 春の甲子園優勝、夏の甲子園準優勝、冬の国立1回戦突破。
  • 2008年 - 各特進コースを配属。音楽科を音楽専攻科に改名し、2年生からの開始に。
  • 2009年 - 特進コースが特進E(エクセレント)コースと特進S(スタンダード)コースに離別。
  • 2013年 - 春の甲子園準優勝。

設置学科

  • 普通科
    • 特進E(エクセレント)コース
    • 特進S(スタンダード)コース
      • 2年次に上記2つのコースから特進文系コース、特進文系音楽専攻コース、特進理系コースに分かれる。
    • 特進国際コース
    • 特進スポーツ科学コース
    • 総合コース
      • 進学コース
      • 情報・商業コース
      • 食物科学コース
  • 美術科
    • 日本画専攻
    • 洋画専攻
    • ビジュアルデザイン専攻

スポーツ活動

  • 野球部 - 2004年4月第76回選抜高等学校野球大会において上甲正典監督(元宇和島東高校監督)のもと、鵜久森淳志高橋勇丞福井優也らを擁して、春の選抜大会を史上最速の創部3年目にして初出場・初優勝した。2004年夏の選手権でも、駒大苫小牧に決勝戦で10-13で敗れたものの準優勝した。翌年夏も出場し1勝を挙げる。その後は古豪・今治西の躍進もありなかなか甲子園には手が届かずにいる。2008年の愛媛県大会では優勝し甲子園出場を果たしたものの、甲子園で智弁和歌山に完封負けして初の初戦敗退となる。その年の秋の新人大会では準決勝で新田高校に2-4で敗れた。同年秋季大会では四国大会まで進出したものの初戦で盟友の馬淵監督率いる明徳義塾に敗れた。同じく1年生大会でも松山商業に敗れて、やや低迷気味。練習は朝の8時頃から始まって終わるのが夜の10時、週末のミニ合宿となると深夜まで練習している。2013年春には選抜大会で準優勝を果たした。2013年夏は、県大会で優勝を果たし全国大会の出場が決定。選抜準優勝の立役者・2年生エース安楽智大を擁して臨んだものの、3回戦で敗れた(対花巻東戦 延長十回6-7)。2014年の8月、苛めが報道された。
  • サッカー部 - 2003年8月、創部2年目にして夏の総体において土屋誠監督のもとで初出場となるが、1回戦で東邦高校に敗れる。2004年夏の総体では富山第一室蘭大谷を退けベスト16入りし、3回戦では敗れはしたがこの大会で優勝した国見に1-2で善戦した。この年には冬の選手権初出場も果たし、1回戦では実践学園相手に堀川恭平の大会ハットトリック第1号などの活躍により3-1で快勝。しかし2回戦では前橋商業に1-2で惜敗した。2006年冬の選手権にも出場し2回戦から登場するが、星稜の前に敗退。2007年は夏の総体に3年ぶり出場を果たすも日章学園に敗退し、冬の選手権も帝京に0-3で惨敗。2011年の第90回で冬の選手権4年ぶりの出場を果たし藤本佳希が大会通算3得点を記録したものの、3回戦で中京大中京宮市剛に2得点を許し2-3で惜敗。女子も全日本高校選手権全日本選手権出場歴がある。
  • ソフトボール部 - 1993年創部。元社会人野球選手の乗松征記が監督を務め、1995年の新人大会で初優勝。全国大会の常連となり、2002年には夏の総体3位、国体3位の成績を上げた。
  • バレーボール部 - 夏の総体8回出場、春高バレーでは3回出場でベスト8も経験している。しかし、聖カタリナ女子という強豪校の存在が大きな壁となっており近年は全国大会から遠ざかっている。
  • 陸上競技部 - 県大会31回及び四国大会10回の総合優勝を誇り、全国大会でも優勝を含む入賞者も多数。共学化とともに創部された男子部も2004年に全国大会を経験し優勝者も出している。

その他

甲子園優勝後、校訓が「やればできる」に変更された。教室に入ると壁にかけられた「やればできる」が目に飛び込んで来る。また、その校訓は学園歌の一節から採られていることもある為か、全国の高校野球ファンに知れ渡っている。

全校生徒数に対する進学比率は低いが、これは進学対応の学科・コースが限られているためである。特進コースでは、ほぼ100%が進学をしている。地元の愛媛大学松山大学への進学者が割合では最も多い。最近は芸術系「音楽科」「美術科」などの県外進学も増えている。

野球部でのいじめ及び死に至る危険の強要

2年生の野球部員により1年の部員がカメムシを実際に食べさせられるなどの被害があった。また、経口致死量90-120ml、誤嚥すれば数mlで死に至る灯油[1]を飲まされそうになっていることが明らかになり、有期での大会出場停止が言い渡される[2]

主な出身者

関連校

関連項目

外部リンク

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  1. 日本中毒情報センター灯油の毒性
  2. 野連 いじめ問題の済美「有期の対外試合禁止が相当」