淡墨桜

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テンプレート:Mapplot 淡墨桜(うすずみざくら)とは、岐阜県本巣市(旧・本巣郡根尾村)の淡墨公園にある樹齢1500年以上のエドヒガンザクラの古木である。

淡墨桜は蕾のときは薄いピンク、満開に至っては白色、散りぎわには特異の淡い墨色になり、淡墨桜の名はこの散りぎわの花びらの色にちなむ。樹高16.3m、幹囲目通り9.91m、枝張りは東西26.90m、南北20.20m。樹齢は1500余年と推定され、継体天皇お手植えという伝承がある。

近年では幹の老化が著しく、幹内部にできた空洞も広がりつつあるが、樹木医や地元の人々の手厚い看護によって守られている。作家の宇野千代がその保護を訴えて、活動したこともよく知られる。苗木を分けて、岐阜県や愛知県内あちこちに子孫が植えられている。

日本五大桜または三大巨桜の1つであり、1922年大正11年)10月12日には国の天然記念物に指定された。毎年の開花の季節には多くの観光客が訪れる。

近くに財団法人NEO桜交流ランドが管理運営のうすずみ温泉と宿泊施設四季彩館がある。

略史

場所

  • 岐阜県本巣市根尾板所字上段995 淡墨公園

アクセス

  • 大垣駅から樽見鉄道に乗って終点・樽見駅下車徒歩15分(駅から公園までの公共交通機関はない)。公園のすぐ下まで車で乗り入れることができるが、見ごろの時期は渋滞が激しくなるので注意が必要。見物客の便宜を図って樽見鉄道が4月1日~15日頃に特別ダイヤ(桜ダイヤ)で運行する。

関連する作品

  • 書物
    • 『真清探當證』(古書)
    • 『薄墨の桜』(著:宇野千代
    • 『淡墨桜』(著:宇野仟江子)
    • 『桜守』(著:水上勉
    • 『生きよ淡墨桜―前田利行の反骨の生涯』(著:桑原恭子)
    • 演歌『淡墨桜』(歌:石原詢子 / 作詞:下地亜記子 / 作曲:徳久広司)
  • 絵画
  • 日本画『淡墨桜』(作:中島千波)
  • 切手『淡墨桜』(作:伊藤嘉晃、80円切手)
  • 美濃焼『淡墨の桜と大陶壁』(岐阜メモリアルセンター

関連項目

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外部リンク

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