東京スタジアム補助グラウンド

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テンプレート:スタジアム情報ボックス 東京スタジアム補助グラウンド(とうきょうスタジアム・ほじょグラウンド)は、東京都調布市にある多目的グラウンド。隣接する東京スタジアム(味の素スタジアム)サブグラウンドである。施設は東京都が所有し、都・京王電鉄みずほ銀行などの出資による第三セクター株式会社東京スタジアムが運営管理を行っている。

東京スタジアム同様、命名権の売却により、呼称をアミノバイタルフィールドとしている。

歴史

2001年開場。補助グラウンドはそもそも、東京スタジアムが日本陸上競技連盟第1種公認を取得するのに必要な、第3種公認の補助トラックを設置するために建設されたが、用地買収交渉の遅れなどから補助トラックを整備するのに必要な面積を確保することができず、東京スタジアムは当面は陸上競技場としての整備を見送ることとなり、補助グラウンドは主に球技を行うためのグラウンドとして使用することになった。当初は全面に天然芝が敷設され、サッカーラグビーの地域リーグクラスの大会も行われた。

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天然芝時代のアミノバイタルフィールド(2003年12月)

2002年味の素が東京スタジアムの命名権を取得した際、補助グラウンドにも「アミノバイタルフィールド」の呼称が付与された。「アミノバイタル」とは、同社の健康食品(サプリメント)のブランド名。

2005年の開場5周年を機に、グラウンドがロングパイル人工芝ハイブリッドターフに張り替えられた。敷設に際し関東学生アメリカンフットボール連盟からの援助を受けた[1]ことから、ピッチにはアメリカンフットボールのラインが常設され、アメフトに特化したスコアボードも設置された。同連盟はこれを機に味の素スタジアム内に本部を移転、現在はリーグ戦のメイン会場として利用している(これらの経緯により、同連盟およびアメリカンフットボール競技に使用の優先権がある[1])。またナイター開催に備えて4基の照明設備も併設されている。スタンドは鉄骨製で2000人程度が収容可能となっている。

なお、近年サッカーの試合では部分的であるが人工芝のグラウンドでの試合が認められるようになった。だが、JリーグJFLといった全国規模のサッカー大会では現状天然芝のみしか開催が許可されていない。この為、2004年まで開催されたJFLの公式戦(佐川急便東京SC横河武蔵野FC国士舘大学サッカー部など)の試合が開催されなくなった(後述の「西競技場」が完成したことにより、2012年度は横河主催の試合の一部や関東大学サッカーリーグ日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ・チャレンジリーグ)を西競技場で行う)。

近年ではクリケットの日本選手権の会場として使用されている。

なお、東京都では2013年国民体育大会が開催されることが決定している。味の素スタジアム本体の陸上トラックの整備に加え、この補助グラウンドとは別に味スタの西側に補助トラックなどを含めた「武蔵野の森総合スポーツ施設」の整備計画を進めている。[2]この補助競技場の「東京スタジアム西競技場(命名権適用中は「味の素スタジアム西競技場」)」は2012年4月1日に開設された。[3]トラック8レーン(1周400m、収容人員2800人<うちメインスタンド座席400人> 天然芝ピッチ)従来の当競技場も継続して使われ、補助グランドは2箇所になる。

主なエピソード

  • このグラウンドが、天然芝から人工芝へ芝生の張替えをするに当たり、これまで使用した天然芝を敷島公園陸上競技場(2008年より正田醤油スタジアムに名称変更)に移し替えた。2004年まで敷島競技場は高麗芝(温暖地型)のみだったが、Jリーグの規定で常緑の天然芝を設置することが義務付けられており、ザスパ草津のJリーグ昇格に伴い芝生の張替えが必要な為であった。
  • テレビ番組では、「松本人志のコントMHK」の収録が行われたことがある。

交通

ファイル:Aminobital1.JPG
アミノバイタルフィールド

脚注

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外部リンク

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  1. 1.0 1.1 アミノバイタルフィールド人工芝化のお知らせ
  2. 関連資料
    1.「武蔵野の森総合スポーツ施設基本構想」を策定しました(東京都 2009年4月23日発行)
    その骨子
    計画書本文
    2.武蔵野の森総合スポーツ施設建設基本計画の見直し提案(経過報告)(調布市 2008年5月5日発行)
  3. 東京スタジアム公式サイト・西競技場