月岡温泉

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テンプレート:日本の温泉地 月岡温泉(つきおかおんせん)は、新潟県新発田市にある温泉

川端康成の『雪国』をモチーフに笹倉明が書き下ろした小説『新・雪国』の映画撮影がこの温泉で行われた。

泉質

  • 含食塩硫化水素泉

美肌に対する効能があるとされる。磐梯熱海温泉いわき湯本温泉とともに「磐越三美人湯」に数えられる。 硫黄成分濃度の高さで知られ、その含有量は万座温泉に次ぐ日本で2番目の含有量である。

温泉街

開湯当時の北蒲原郡本田村大字月岡は、のちに豊浦町の町域となったが、2003年7月7日に新発田市へ編入合併した際、「大字月岡」の全域は「月岡温泉」に改称した。

農村の中に開かれた温泉街で、全国トップ100に入る巨大なホテルと、開湯当時のままの自炊湯治宿が立ち並ぶ。

月岡カリオンパークという巨大な公園も存在し、市民の憩いの場となっている。

共同浴場を1件(「美人の泉」)、日帰り入浴施設を1件(「ほうづきの里」)有する。

歴史

大正4年、国内で石油需要が高まり、一帯では油田掘削が盛んになっていた。月岡もその候補地として中小企業を中心に掘削が行われていたが、最後の望みを託した鑽井からは石油ではなく、大量の温泉が湧出した。これにより、温泉の後に石油は出ないということで、業者は失望して引き上げたが、その中で本間周三郎が代わりに湯小屋を整備したのが契機である。その当初は、自分たちで炊事をするようなスタイルであった。

戦後、1957年に各旅館に配湯を行ったことで、温泉地としての体裁が整い、以来瀬波と共に新潟の奥座敷として急速に発展を遂げるようになり、県内有数の行楽温泉として知られるようになった。更に1982年には上越新幹線の開業、関越自動車道の開通によって大幅に首都圏からのアクセスが向上し、発展を後押しした。

現在の月岡温泉はナイトスポットなど歓楽温泉としての色も残す一方で、美肌の湯をPRした「湯めぐり」を行ったり、ユニークなイベントを開催したりと様々なニーズに対応している。

因みに、石油試掘に纏わる温泉は他にも豊富温泉羽根沢温泉瀬波温泉などがある。

動物園が存在したこともあった。月岡動物園という名称で市民から親しまれた。

アクセス

外部リンク

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