日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲
テンプレート:基礎情報 ラジオ番組 日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲(ひのミッドナイトグラフィティ はしれ!かようきょく)は、1968年11月18日に放送を開始した文化放送のラジオ番組である。2013年に放送開始45周年を迎えた長寿番組。
目次
番組概要
現在の基本放送時間は火 - 土曜3:00 - 5:00(月 - 金曜27:00 - 29:00)となっている。(2006年4月3日から) 日曜未明(土曜深夜)に放送のあった2006年4月1日までは 火 - 日曜未明(月 - 土曜深夜)3:00 - 5:00に放送していた。放送上や実際の時間軸上では早朝番組扱いとなっているが、番組表(タイムテーブルやラ・テ欄)上では前日深夜番組扱いとなっている。そういうこともあり、番組開始当初から1991年3月までオープニングのジングルには「深夜の国道を歌と話題で綴る…」という前置きがあった。
スポンサーに日野自動車(1966年にトヨタグループ入り)がついていることからでもわかるように、深夜から早朝にかけて働く長距離運行トラック及び夜行高速バスの運転手(日野ファミリー)をメインターゲットに据えて、演歌を中心とした音楽のリクエストに応える(最新の曲が流れることも少なくない)。
番組開始当初から1991年3月までは「日野ダイナミックスコープ」(ひのダイナミックスコープ)というサブタイトルだったが、1991年4月から「ダイナミックスコープ」ではなく「ミッドナイトグラフィティ」に改められた。
TBSラジオが後追いで似たようなコンセプトで、1974年 - 2001年に「いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜」[1]を制作した。ネット局はNRN単独局のうち、東名阪3局ネット[2]だった当番組に対し、JRN系列(クロスネット局を含む)の「歌うヘッドライト」のほうがはるかに多かったが、放送時間短縮を経て先に終了している。ちなみに日野自動車は元々いすゞ自動車の前身・ヂーゼル自動車工業の日野工場から分離独立した企業である。 当初は実話誌等に「演歌専門番組」と紹介される程ほぼ全編演歌しか流さず、スタンダード・ナンバーから新譜、有名歌手から無名歌手まで演歌の見本市的な番組であったが、1990年頃から日曜日を中心にJ-POPを含めた歌謡曲全般がかかるようになる。入れ替わるように「歌うヘッドライト」はJ-POPと演歌を満遍なくかけていたジャンルを演歌に絞り込む。
出演者
当初は文化放送のアナウンサーやフリーアナウンサーが出演していたが、1980年に川中美幸が出演して以来、週1回程度(2回のときもある)演歌歌手がパーソナリティを勤め、以後は松原のぶえ、村上幸子、坂本冬美、香西かおり、城之内早苗、大石円(まどか)、Gパン娘。(上杉香緒里、水田竜子、渡辺ひろ美(現:鹿島ひろ美))、市川由紀乃、大黒裕貴、南かなこが担当してきた。またコーナー担当という形で田川寿美(たがわ としみ)、多岐川舞子、瀬口侑希(せぐち ゆうき)、井上由美子も出演(後に井上由美子は火曜日のパーソナリティに昇格している。なお、のちに井上は、木曜日のパーソナリティーにスライドしている)。
さらに、近年では、演歌歌手だけでなく、あさみちゆきや伊藤美裕などのようなポップス系歌謡曲の歌手がパーソナリティを勤めるケースもある。
現在の出演者
- 火曜日 山田真以 (2014年4月1日 - )
- 水曜日 小池可奈 (2010年4月7日 - ※担当曜日変更;土曜日から水曜日)「コイカナ」
- 木曜日 杜このみ (2014年4月3日 - )
- 金曜日 神谷美伽 (2014年4月4日 - )
- 土曜日 小林奈々絵 (2010年4月10日 - )「夜明けのプリティーウーマン」
主な歴代パーソナリティ(演歌歌手以外)
- 成田敦子
- 美川玲子
- 乾瑞恵 (いぬいみずえ・元文化放送アナウンサー)
- 落合恵子 (1968年番組開始から1970年3月まで。元・文化放送アナウンサー、退社後作家に専心)
- 兼田みえ子
- 芝尚子 (1989年4月から1993年9月まで 現在は『QVC』のナビゲーターで活躍)
- 丹羽孝子(元文化放送アナウンサー)
- 相馬宏美 (1993年10月から1999年3月まで『パネルクイズ アタック25』(朝日放送)の問題出題を担当)
- 神田陽子 (女流講談師)
- 長谷由子
- 竹谷英子 (1979年4月から1984年3月まで『おはようスタジオ』(テレビ東京)の司会。現・悪役商会社長)
- きうち玲子
- 山沢じゅん
- 山加朱美 (現・東京都議会議員)
- 細野早苗
- 平野文(1978年4月から1981年3月まで その後同年10月テレビアニメ 『うる星やつら』 (フジテレビ)のラム役で声優デビュー)
- 筒井たか子 (一時期『ルックルックこんにちは』(日本テレビ)に出演していた)
- 戸田恵子
- 冨永みーな
- 鈴木淑子 (競馬ジャーナリスト)
- 水谷加奈 (文化放送アナウンサー)
- 紀平真理
- 金子ひとみ
- 新山志保
- 尾崎由美
- 白沢みき (2000年 - 2003年3月まで「白沢みきのモーニングTOKYO」 (TOKYO MX) を担当。)
- 水井久美
- 大鹿貞子
- 宮内理恵
- 内山久美子
- 寺瀬めぐみ (現:寺瀬今日子)
- 松坂順子
- 鈴木純子 (文化放送アナウンサー 2006年3月に廃止された日曜版の最終パーソナリティー)
- 岩波理恵 (2003年4月 - 2010年3月31日)
- あさみちゆき (2008年4月 - 2010年4月1日)
- 中尾美穂 (2001年4月 - 2010年4月2日)
- 松井陽子 (2010年4月6日 - 2011年2月1日)
- 伊藤美裕 (2011年3月8日 - 2014年3月25日)
- 柚月美穂 (2010年4月9日 - 2014年3月28日)
- マンスリー・パーソナリティ
- 2002年4月 - 9月には番組開始35周年記念企画と題して毎週木曜日(水曜日深夜)に「マンスリー・パーソナリティ」として、過去に担当したパーソナリティが1ヵ月ごとの交代出演で番組を担当した。自らのパーソナリティ時代のエピソードや番組の歴史などについて触れていた。
- 4月 水井久美
- 5月 神田陽子
- 6月 大石まどか
- 7月 寺瀬今日子
- 8月 金子ひとみ
- 9月 鈴木淑子
- 番組開始40周年記念スペシャルパーソナリティー
- 番組開始から40年目を迎えた2007年11月には、番組開始40周年記念企画と題して11月19日深夜から5日間に渡って過去に同番組を担当したパーソナリティーが日替わりで出演。出演当時の思い出を語ったり、放送開始からの39年間を当時の楽曲と出来事などで振り返ったりした。
- 11月20日(19日深夜) 大石まどか
- 11月21日(20日深夜) 紀平真理
- 11月22日(21日深夜) 筒井たか子
- 11月23日(22日深夜) 松原のぶえ
- 11月24日(23日深夜) 尾崎由美
1990年の村上幸子(同年7月没)、1997年の寺瀬めぐみ(現:寺瀬今日子)、1998年の新山志保(降板後の2000年2月没)、2004年の南かなこ がそれぞれ病気療養中で長期離脱中だったとき、あるいは現在のパーソナリティーがドライブインレポートやその他の所用などで出演できない場合、歴代パーソナリティーや番組縁の歌手がピンチヒッターとして番組を担当した。レギュラーパーソナリティーと一緒に歌手が「スペシャルパーソナリティー」として出演することもある。
番組内容
交通情報・天気予報
3:20頃に交通情報と天気予報、4:03頃に交通情報とスポーツニュースを放送する。この時のジングルは文化放送のみのものだが全国送出されている(みのもんたのウィークエンドをつかまえろも同様の送出をしている)。交通情報は「主なハイウェイ情報」をして、日本道路交通情報センターが各情報の10分前までにまとめたものを読み上げている。天気予報は全国の天気概況と番組ネット局(東京・静岡・愛知・富山・福井・大阪・広島)と札幌・仙台・新潟・高知・福岡・那覇の天気と気温・降水確率を読み上げている。なお、この編成は2005年4月から。それまで交通情報は3時台のみだったものの、1991年以前は4時台にも放送していた。
以前は3時台にニュース・スポーツニュース(最初はパーソナリティーが担当したが、その後は報道記者・アナウンサーが担当した)を放送したこともあった。突発の事故・事件が入った場合スタジオに文化放送報道部(現:報道制作部)のキャスターが登場することがある。
2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生したときはこの日のパーソナリティは登場せず番組自体も休止し報道特番として放送した(ただし、番組内のCMはいつも通りだった)。さらに、東日本大震災が発生した2011年3月11日の深夜(3月12日早朝。担当は小林奈々絵)も休止し、報道特番となった(こちらは、番組内CMもカット)。
企画コーナー
- 1980年代には、当時のネット局である東海ラジオ、ラジオ大阪から入中の地域の話題をレポートするコーナーがあった。
- ドライブインレポート(随時実施) 各パーソナリティーや番組縁の歌手が全国各地の高速道路のドライブインやパーキングエリア、また各地の日野自動車販売店・支店などを訪れてその地域の特性豊かな情報を届けるとともにインタビューを受けたドライブインなどのスタッフの方からのリクエスト音楽をかける。ただし、諸般の事情によりここ数年はドライブインレポートは実施されていない。
- ドラパラ(放送全曜日3:30ごろ 2005年5月スタート) タイトルは「ドライバーズ・パラダイス」の略。内容は週ごとによって異なるが、番組のリスナーへの役に立つ情報や豆知識、番組推薦の新譜情報、また番組を聴いているドライバーからのリクエスト音楽や伝言メッセージの紹介、ドライブイン情報やそれに関連したクイズなどを放送している。なお2013年には、11月12日から12月7日まで、『あさひるばん ビギニング』(11月29日公開の松竹映画『あさひるばん』からのスピンオフドラマ、文化放送のみ再放送扱い)をこの時間に編成。放送日のパーソナリティが、本編(5分間)の前後にストーリーや設定を紹介していた。
- パーソナリティ企画(放送全曜日) 各曜日ごとにパーソナリティーの個性を活かした様々な企画を展開している。代表的なものには以下のものが挙げられる。
- 生歌コーナー(Gパン娘、大黒)
- 歌声喫茶「四ツ谷あかつき」(岩波、瀬口=隔週)
- 2006年7月の新社屋移転に伴い、「浜松町あかつき」に変更。
- 究極のエンタ道(南かなこ)
- 新譜ダイジェスト(小池 毎月1回・第1、または第2土曜日)
- 基本的には、新聞番組表掲載上の曜日で第1金曜日深夜に相当する日に行うため、1日が土曜日となった場合は8日未明(7日深夜)に放送する形となる
- 現在は「ドラパラ」内で毎月第1週目の各曜日毎に2曲〜4曲の割合で放送している
- ちゆきのポロロン宝石箱(あさみ)
- あさみちゆきに影響を与えた詩人や童話作家の作品を、彼女自身の朗読で届けるコーナー
- いつでも青春!探検隊(あさみ 毎月最終木曜日)
- 毎月異なるテーマをリスナーから募集し、紹介していくコーナー。上位入選作(いつでも青春大賞)は番組内で紹介する他、佳作などは彼女が所属するテイチクエンタテインメントHP内の「こぶしdeねっと」などに掲載されている。「走れ歌謡曲」・雑誌「歌の手帖」・テイチクエンタテインメントによる連動企画である。
- ラジオドラマ
- 「男と女歌謡人生模様」(新山→内山、大黒=隔週、この時は「黒木梨花」として)
- 「サタデーロマン→歌謡ロマン」(寺瀬 当初は毎週だったがのちに隔週に)
- 「演歌の風景」(寺瀬 隔週)
- 「連続ドラマ」(大石)
- 「宮内理恵のひとりごと」
- 「大阪ラジオ芝居」(井上)
- 「ものまねショートドラマ」(伊藤) - 伊藤美裕が、『サザエさん』、『巨人の星』、『魔法使いサリー』、『ドラえもん』、『ムーミン』、『仮面ライダー』などといったアニメ作品や特撮ドラマ作品の登場キャラクターの物真似をショートドラマ形式で披露する。
- 「連続ショートドラマ」(柚月)
- ZUN子シリーズ(鈴木純子)
- 「気象予報士ZUN子のお悩み相談」
- 「ZUN子先生の恋愛ホームルーム」
- 「実況ゲーム」
- 岩本勉のプロ野球+日本人メジャー予想&公表トーク
- 岩本の名調子とも言えるまいど!の一言でスタートするこのコーナー。その年のテンプレート:Flagicon 日本のプロ野球とテンプレート:Flagicon アメリカ合衆国の大リーグの両リーグ開幕前の3月には予想を・終了後の11月(年によっては12月にずれる事も)には公表をトークしながら5日間に渡ってトークする。ペナントレース中盤のオールスター前(7月)にも『中間検証』と称して行われる事もある。司会は松島茂が担当している。
- 文化放送・北日本放送で放送されている、岩本勉のまいどスポーツの告知も兼ねられている。
インフォマーシャル
- 中田譲治のナレーションによるインフォマーシャルが名物となっている[3]。あらゆる分野の雑学を月単位で語りかけて、必ず「〜なんですね」で終わるDJ風のナレーションが、リスナー&日野ファミリーの虜になっている。
- インフォマーシャルは、3時台冒頭・4時すぎ・4時台終盤に3度放送しており、『歌うヘッドライト』とは違い3時台冒頭・4時台終盤のみ提供クレジットも兼ねている。
- 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災[4])以降はこれが大幅に変化した。提供読みは切り離されて別のナレーションに変更された(後述)。
- 日野のコマーシャルが再開されて以降の提供読みは、各曜日のパーソナリティー、後に太田英明(文化放送アナウンサー)が担当し、コメントも「日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲 この番組は日野自動車がお送りします(しました)」に簡約化されていた。
- 2012年の10月まで、インフォマーシャルは4時すぎの1回となり、エコドライブと整備点検を呼びかける内容が長期間放送され、中田が出演する頻度は激減した。同年11月から前項の各時間帯でインフォマーシャルを再開している。
- 2013年4月、3時台冒頭・4時台終盤の提供クレジット込みのインフォマーシャルが復活した。
- かつては、文化放送アナウンサーであったみのもんたもインフォマーシャルを行っていた。
その他
- 3時台の交通情報と天気予報の後、番組パーソナリティによるネット局の読み上げも行っている。
- 1991年から1999年にかけては日曜日(土曜深夜)を「サンデースペシャル(サンスペ)」として特に若者層に番組に参加してもらえる内容にした。1991年担当の田中義剛は番組唯一の男性メインパーソナリティだった。その後、ナース井手、冨永みーな、渋谷琴乃など、主にタレントが担当していたが、1999年4月から平日のスタイルに近い形に戻した。ただ、番組後半(4時台、日によって3時台にも)のゲストコーナーは演歌・歌謡曲系の歌手がメインであるが、日曜はサンスペの名残りもあり、ポップスやニューミュージック系の歌手も出演することがあった。なお2006年4月1日深夜(2日未明)を最後に土曜深夜(日曜未明)の放送が終了している。
- 2006年6月23日未明に民放ラジオ全局が「2006 FIFAワールドカップ」中継のため、「走れ!〜」自体の放送が3:40までの40分間に短縮して放送した。その際、番組の冒頭ならびに終了間際に於いて番組パーソナリティ自ら提供クレジットの読み上げを行っている[5]。また、2005年6月3日午前1時台から2時台に東海ラジオが「2006FIFAワールドカップ・アジア地区最終予選 バーレーン-日本戦」の中継のため、途中飛び乗りの形で放送した。この中継は、CBCラジオが1:00 - 3:00にニッポン放送制作の「オールナイトニッポン」を通常放送したため、通常この時間に自社制作番組を放送している東海ラジオがネットした。
番組テーマ曲
番組テーマ曲はテンプレート:仮リンク「テンプレート:仮リンク」[6]が使用されている。 1991年のサブタイトル変更時から2002年10月6日放送分までは、ポール・モーリア・グランドオーケストラ「テンプレート:仮リンク」が用いられたが、2002年10月6日以降は、再び「口笛天国」が使われ、現在に至る。ただ、生放送の「目指せ○○曲!オールリクエストウィーク」や、前年12月下旬に事前収録して放送する年始編成などの場合は、時間調整などのため、「青春に乾杯」がエンディングテーマに用いられる場合がある(後述)。
ネット局
現在のネット局
【S】印は、radiko.jpでステレオ配信を実施[7]。【P】印は、radiko.jpプレミアム(有料)にて放送エリア外に全国配信を実施。
- 文化放送(関東広域圏)【S】【P】
- 静岡放送(2003年より開始、4:00で飛び降り。ネット開始前はJRNネット番組(最終は『B-JUNK』)をネット)
- 東海ラジオ放送(中京広域圏)【S】【P】
- 北日本放送(富山県) (1989年1月より開始、ネット開始前は放送休止時間。ネット開始の経緯は後述)
- 福井放送(2007年より開始、4:00で飛び降り。ネット開始前はJRNネット番組(最終は『JUNK2』)をネット)
- 大阪放送(ラジオ大阪)[8] - (ネット受けするまでは自社制作番組「オーサカ・オールナイト 夜明けまでご一緒に」を放送していた)【S】(AMステレオ放送も実施)【P】
- 中国放送(広島県)[8](1976年12月6日より開始、それまでは『オールナイトニッポン第2部』をネット)【S】
地域局ごとのネット調整
- 2000年12月 - 2006年3月まで、BSデジタルラジオ・BSQR489で日曜未明(土曜深夜)以外の放送のディレイ放送が、平日19:00 - 21:00までの時間帯に行われていた。
- 東海ラジオでは、現在、旧走れ歌謡曲日曜日枠にて自社製作の「松原敬生のシャレアップ歌謡曲」を2006年9月30日より放送している(2007年10月からは4:00開始となり、3時台は別番組となった)。
- 北日本放送(富山県)で番組ネットされるようになったのは、スポンサーである日野自動車と縁が深い大手運送会社・トナミ運輸の本社が富山県内にあることが理由だといわれている。
- 日曜日の放送が廃止されてから、NRN単独のQR、SF、OBCはそれぞれ2時間とも自社製作に、またクロスネットのKNB、SBS、RCCはそれぞれTBSラジオからのネット受けに切り替えられた。2013年3月のTBSラジオ番組終了後はRCCは自社制作へ切り替えた。
ラジオ大阪での放送
- 放送当初より東海ラジオとともに文化放送のネット受けをしており(ネット受けする前のローカル番組については前述)、現在もキー局と同様に、火 - 土曜未明(月 - 金曜深夜)3:00 - 5:00に放送している(但し前述の通り、ラジオ・チャリティー・ミュージックソンを始めた1976年より12月25日未明はローカル編成に差し替え)。
- 1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災のため、翌18日より22日未明まで文化放送及びスポンサーの了解のもと、OBCのみ「がんばれ!神戸」に差し替えていた。このときのパーソナリティは当番組のOGである紀平真理だった。
- 2001年10月2日未明より2013年3月31日まで、ラジオ大阪(OBC)ではTBSラジオ制作、創価学会提供の「あなたへモーニングコール(通称「あなモニ」)」を、他のネット局より1時間遅れ(全曜日5:00 - 6:00)で放送した。これは、JRN加盟局で2001年9月まで放送されていた、いすゞ自動車提供の歌うヘッドライトをネットしていた毎日放送(MBS)は創価学会がスポンサーの番組・CMを一切流さない方針を打ち出していた[9]ため、同じくJRN加盟局である朝日放送 (ABC) は番組編成上によりネットされていないことにより、TBSラジオがJRN非加盟局のOBCに(番組セールスという形で)ネットを打診したものと思われる[10]。これによりラジオ大阪は、他地域では「走れ-」の裏番組であり、しかもかつて同種の番組を流していた枠の番組を、「走れ-」直後に放送することとなった。なお、MBSは2008年9月30日より、火 - 金曜日の3時台に(新聞上では前日深夜扱い)JRNの「JUNK ZERO」[11]をネット受けをしている。「あなモニ」終了によりラジオ大阪では自社製作番組を5時台からの放送に拡大している。テンプレート:Mainテンプレート:See also
- また、旧日曜日枠の3時台に「テイチク・ミッドナイト歌謡曲」を2006年4月16日から、4時台に「まもなく夜明け 米朝事務所です」を同年5月28日から放送していたが、「まもなく-」は2008年、「テイチク-」は2011年の共に3月で放送を終了した。次番組は3時台が「中村こずえのサウンドピクチャー」(ニッポン放送制作)、4時台が「ソングトレイン1314」→「OBCミュージック・アベニュー」(フィラー番組)である。
静岡放送と福井放送の番組ネット
- 静岡放送(SBS)は2003年4月1日放送分から、福井放送(FBC)は2007年4月3日放送分から、それぞれ3:00から4:00までの1時間に限りネットを開始した。なお2社ともにこの番組のネット開始前までは、JRNの同時刻の番組を同時またはテープネットにて放送していた(SBSは「JUNK」(TBSラジオの24時台)終了まで、FBCは「JUNK2」放送途中の2007年3月まで)。
- この2社では「あなモニ」のネットスポンサー(創価学会)との契約上の都合もあり、4時までに放送を切り上げる。そのため、番組では3:55ごろから1曲音楽をかけ、それをバックに「まもなく4時になりますが、静岡放送、福井放送でお聞きの皆さんとはこの曲でお別れになります…」という主旨のアナウンスを、各曜日のパーソナリティが行うようになっている。また、静岡・福井のリスナーからのメッセージはなるべくこれまでに扱うようにしている。
- 放送を終える方法として典型的な『飛び降り』が用いられており、3時59分に曲の途中でフェードアウトして終了する。この際、放送局から告知や提供アナウンスは挿入されず、そのままスポットCM・時報ののち「あなモニ」へ接続する。
- なおSBSは“日曜版”のみ、「あなモニ」を日曜に限りネットせず、2006年3月の放送終了まで2時間フルネットしていた。
- 「あなモニ」が2013年3月31日をもって放送終了し、2013年4月以降は、両局とも「ラジオ・パープル」、「東京ポッド許可局」を放送している。[12]
年始の特別編成
2003年まで毎年1月1日(元日)放送は全曜日パーソナリティーと番組に縁の深い歌手、レコード会社、スポンサーの日野自動車の関係者らが総出演し生放送で歌手の歌を披露する特別版として放送されていた。また、関東地区のみこの日だけ2:00から放送していた。また、2001年のように、元日が月曜日の時はネット局では放送がなかった。
年始放送分は、原則として撮って出し(前年末に予め通常放送時間の118分に合わせて収録したものをそのまま生放送に準じた形式でオンエアする)という形で放送される。1月5日(5日が土曜日の場合は翌週火曜の8日)より通常の生放送になる。ただし、2013年は、1月5日が土曜日であったものの、翌週火曜の8日よりではなく、5日より通常の生放送となっている。
当該日の放送は録音放送のため、3時台の交通情報と天気予報、4時台の交通情報、スポーツニュース並びに番組内でのメールによるリクエスト告知がない。エンディングが前述のとおり放送時間を調整するため、「青春に乾杯」になっている。
- 2003年以降の録音放送日
- 2003年 1月 2日(木) - 5日(日)
- 前年12月31日(火)まで通常放送、1月1日(水)は前述の生放送特番、1月7日(火)より通常放送。
- 2004年 1月 1日(木) - 4日(日)
- 前年12月31日(水)まで通常放送、1月6日(火)より通常放送。
- 2005年 1月 1日(土)・2日(日)・4日(火)
- 前年12月31日(金)まで通常放送、1月5日(水)より通常放送。
- 2006年 1月 1日(日)・3日(火) - 8日(日)
- 前年12月31日(土)まで通常放送、1月10日(火)より通常放送、日曜は2回分録音で最初の生放送は15日。
- 2007年 1月 2日(火) - 6日(土)
- 前年12月30日(土)まで通常放送、1月9日(火)より通常放送。
- 2008年 1月 1日(火) - 5日(土)
- 前年12月29日(土)まで通常放送、1月8日(火)より通常放送。
- 2009年 1月 1日(木) - 3日(土)
- 前年12月31日(水)まで通常放送、1月6日(火)より通常放送。
- 2010年 1月 1日(金)・2日(土)
- 前年12月31日(木)まで通常放送、1月5日(火)より通常放送。
- 2011年 1月 1日(土)・4日(火)
- 前年12月31日(金)まで通常放送、1月5日(水)より通常放送。
- 2012年 1月 3日(火)・4日(水)
- 前年12月31日(土)まで通常放送、1月5日(木)より通常放送。
- 2013年 1月 1日(火) - 4日(金)
- 前年12月29日(土)まで通常放送、1月5日(土)より通常放送。
- 2014年 1月 1日(水) - 4日(土)
- 前年12月31日(火)まで通常放送、1月7日(火)より通常放送。
番組発のCD・歌手
- 2002年に放送開始35周年を記念した企画としてこの34年間のヒット曲を収録したアルバム「走れ!!歌謡曲〜プラチナ編〜」「同〜シルバー編〜」を発売した。これは小池、水井、金子、鈴木(淑)の4人の歴代パーソナリティーが当時の世相背景や番組の歴史を描きながら当時のヒット曲を収録した。更にその中から要望の多かった演歌に特化したアルバム「走れ!!歌謡曲・演歌スペシャル編〜あなたの十八番〜」がその後発売された。
- また、番組35周年記念ヴォーカリストオーディションでグランプリを獲得した井上が2003年1月に演歌歌手としてデビューを果たした。その後、毎週火曜日未明のコーナーレギュラーを経て、2006年4月4日早朝放送分から火曜日(のちに木曜日担当にスライド)のメインパーソナリティーとして出演中である(2007年3月27日放送分までは鈴木(純)と二人で担当)。
- 2004年11月には「夜明けの惑女。(マドンナ)」と題した4人組のユニット(番組メインパーソナリティーの中尾、岩波、小池、鈴木(純)で結成)が「キツネとタヌキ」(岩波を除く3人が歌唱)、カップリング「振りむかないわ」(岩波のソロ歌唱)で歌手デビューしている[13][14]。
- 2007年に放送開始40周年を記念した企画として、過去39年間のヒット曲を収録したアルバム「走れ!歌謡曲〜スーパーデラックス〜」「同〜ベスト・トラックス〜」を発売。前述の「プラチナ編」「シルバー編」同様、筒井・尾崎・小池・紀平の歴代パーソナリティー4人が、放送当時の時代背景や番組の歴史などを織り交ぜながら、番組に寄せられたリクエストの中から最も多く寄せられたリクエスト頻度の高い70曲以上を選曲・収録している。
- 番組発の歌手とは違うが、2011年3月8日早朝放送分から火曜日早朝のレギュラーパーソナリティーを担当している伊藤は、本番組のパーソナリティー就任から約1ヶ月半後の同年4月20日に、「六本木星屑(スターダスト)」で歌手(日本コロムビア創立100周年記念歌謡曲アーティスト)として正式デビューしている[15]。
脚注
関連項目
- 新世紀歌謡大行進 (BSQR489 2000年12月 - 2004年9月)
- いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜
外部リンク
テンプレート:前後番組テンプレート:走れ!歌謡曲- ↑ 「歌うヘッドライト」の前番組は「パック・イン・ミュージック」の2部である。
- ↑ 1974年時点のネット局は文化放送、東海ラジオ、ラジオ大阪のみである。
- ↑ かつての『歌うヘッドライト』でも3時台冒頭・4時台終盤にインフォマーシャルを流していた。
- ↑ 日野自動車は同年4月22日まで提供を自粛した
- ↑ 4時台の交通情報・スポーツニュース・ドラパラ・インフォマーシャルは放送されなかった。
- ↑ 日野自動車テレビCMの他に2011年2月からキリンビール「キリン濃い味」CMソング、「柳原可奈子のワンダフルナイト(ニッポン放送)」エンディングテーマなどに使用される。
- ↑ 本来はNRN回線(モノラル音声)を使用してネットされるが、3:00-5:00の時間帯はニッポン放送が「オールナイトニッポン0(ZERO)」の配信に使用しているため、QRから直接ネット各局の自社回線等で送出される。これにより、QR以外のネット局では音声品質(ステレオ/モノラルや帯域)に違いがある。
- ↑ 8.0 8.1 大阪放送と中国放送は、ラジオ・チャリティー・ミュージックソンのある12月25日朝(12月24日深夜)の放送は無い。
- ↑ この方針は2009年春の番組
改正改編を機に改められたようだが、MBSの番組編成上(4:55からカトリック教会の番組「心のともしび」を放送しているため)、放送されていない。 - ↑ このために番組そのものは、同時パッケージ方式の録音番組となっている。
- ↑ 現在(2010年4月 - )はミュージックナビ〜昨日と今日との交差点〜
- ↑ 「ラジオ・パープル」は、月曜日-金曜日の全曜日に、「東京ポッド許可局」は土曜日にそれぞれ放送している。
- ↑ 「振りむかないわ」は岩波による再録音版が2010年3月に発売されている
- ↑ また、岩波は、本番組のレギュラーパーソナリティー卒業後の2012年2月に、「こころ、こわれそう」でメジャー歌手としてデビューしている
- ↑ なお、伊藤は、歌手デビュー、ならびに、本番組のパーソナリティー就任前の2010年10月から、NRN加盟各局でプロ野球のオフシーズンの平日の21時台に放送されている日替わりの帯番組『ラジオアミューズメントパーク』枠のうち、北日本放送と北陸放送のみで放送される月曜日の番組において、初めてラジオのレギュラー番組(「伊藤美裕のジユウケンキュウ」)のパーソナリティーを(翌2011年3月まで)務め、歌手デビューから約半年後の2011年10月から2012年3月までの半年間についても、本番組のレギュラーパーソナリティーを担当しつつ、同じく『ラジオアミューズメントパーク』枠の北日本放送と北陸放送のみで放送される月曜日の番組(「伊藤美裕のミユラボ」)のレギュラーパーソナリティーを務めた。