宗教番組

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宗教番組(しゅうきょうばんぐみ)は、宗教を主題に置く番組。ここでは、特定の宗教団体が、自らの布教目的で放送するものを主に扱う。

概観

布教番組は、放送枠買い取り・持ち込みが殆どを占め、教義上の理由(朝のお務め等)と費用面の理由から、廉価な早朝・深夜に主に放送されている。

多チャンネル化が著しいテレビ放送では、BSデジタル放送・CS放送CATVが、廉価に全国放送可能なメディアとして注目され、インターネットと共に有力な布教手段として多用される傾向にある。

宗教団体が自らの専用放送局を所有する例は、外国には例が多いが(後述)、日本では見られない(文化放送の成立経緯[1]参照)。

日本で放送中の宗教番組の例

宗教枠(超宗派)

単一の宗教団体で箱番組を維持するには多費を要するため、複数の団体が共同で1つの枠を買い取って輪番制で用いたり、また放送局・財界の理解と支援によって、同様に超宗派の時間枠を廉価に、或いは無償提供される場合がある。以下に例挙する。

  • 『宗教の時間』(NNN系列、1962年~2001年3月)
正力松太郎が立ち上げた、財団法人全国青少年教化協議会の放送枠。仏教系超宗派。
テレビ版『心のともしび』(1966年10月~)も、同一の成立経緯に依る。
株式会社精神文化映像社(=カトリック系)の制作
神社アワー(永職会
神道セミナー(神道国際学会
心田を耕す(立正佼成会
平和の創造(白光真宏会
常楽我浄、Edge、応現院文化講演会、スピリチュアリティを生きる、アマチュア映像作家連盟作品紹介(真如苑
カトリックアワー
金光教の時間、KPAC(金光教
辯天宗
天台宗
浄土宗
ひろさちやの仏教さんぽ道(超宗派)
これらの他、葬儀社や建設会社の時間枠もある
まことの救い日本福音宣教会
希望の声富雄キリスト教会
大本教の時間大本
カトリック教会の時間
円応教の時間円応教、終了)
高野山の時間真言宗、終了)
東本願寺
天台宗
カトリック善き牧者の会

日本国外の状況

キリスト教信者が多いとされる国においては、ラジオ局自体がキリスト教の宗教放送専門の場合があり、よく「クリスチャン・ラジオ」と呼ばれる。これらの局においてはほぼ1日中、トークは聖書にちなんだ話題が選ばれ、音楽ゴスペルなどがしばしば選曲される。世界的にラジオ局を有するFEBCを始め、欧米には中波FMによるクリスチャン・ラジオが多い。韓国では基督教放送がラジオ及び衛星放送で放送され、仏教放送圓音放送のような仏教系のラジオ局もある。

ちなみに初期の文化放送は、カトリック修道院(聖パウロ修道会)が布教を目的に開局を申請した局であったが、日本では宗教放送局が認められず、宗教色を薄めてようやく認可された経緯がある。2006年7月24日港区浜松町に移転するまで使用された新宿区四谷(若葉)の本社社屋が特徴的な形をしているのは、教会施設(教会堂)を改修して転用されたため。

その他

関連項目

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