大阪府道・和歌山県道61号堺かつらぎ線

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大阪府道・和歌山県道61号堺かつらぎ線 (おおさかふどう・わかやまけんどう61ごう さかいかつらぎせん)は、大阪府堺市堺区から和歌山県伊都郡かつらぎ町に至る主要地方道

概要

泉北2号線に代表されるような片側2車線道や滝畑湖畔沿いの片側1車線道など再整備された区間は幹線道路となっている一方で、和泉市の未舗装区間や蔵王峠大阪府側の区間は自動車での通行が困難な区間も多くあり「怖道(ふどう)」と呼ばれることもある。

2007年現在、この道路が河内長野市かつらぎ町を直接結ぶ唯一の自動車道となっているため、整備改良促進協議会などが市町で行われている。

路線データ

  • 起点:大阪府堺市堺区旭ヶ丘中町1丁(塩穴交差点=大阪府道30号大阪和泉泉南線交点)
  • 終点:和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺(妙寺東交差点(旧妙寺交差点)=国道24号交点)
  • 旧称:「大阪府道37号堺かつらぎ線」「和歌山県道堺かつらぎ線」
  • 通称:泉北2号線

路線状況

重複区間

堺市付近

堺市内は、塩穴交差点(履中天皇陵付近)から上野芝、深井清水町交差点(堺市中区深井中町付近)までの区間(通称『塩穴通』)と、阪和線津久野駅付近から南東方向へ伸びる区間(通称『泉北2号線』)に分かれている。津久野駅付近から堺市南区片蔵西交差点までは片側2車線、制限速度60km/hとなっている。片蔵西交差点から別所交差点までは片側1車線、制限速度40km/hとなっている。泉北2号線は、泉北1号線(大阪府道34号堺狭山線)とともに、泉北ニュータウンと堺市内を結ぶ幹線道路として認知されている。そのため豊田橋交差点より堺市内方向(北側)は交通量が多い。また阪和自動車道堺インターが平井大橋交差点付近にあるため、この付近では平日朝夕ラッシュ時、休日夕方に1 - 2km程度の渋滞が発生する。

和泉市付近

泉北ニュータウンを抜け、堺市別所交差点から和泉市善正町交差点までは国道170号旧道の区間を除いて歩道のない片側1車線となっている。大阪府と和歌山県を結ぶ主要地方道として区分されているものの、善正町交差点以南は両側1.5車線の狭部箇所があり、特に智積院付近以南の和泉市内は蛇行したダートとなっており、大きめの一般車両での通行は難しい[1]

和泉市と河内長野市の間には、1932年(昭和7年)に開通した塩降隧道(塩降トンネル)がある。延長は158mでトンネルは入口と中央付近で折れ曲がった構造をしている。滝畑第三トンネルと呼ばれることもあり、心霊スポットとして扱われている。以前は酷く老朽化していたが、2002年6月にPCL工法によってトンネルのアーチ部分を2分割する補修工事によって改善された。

河内長野市付近

ファイル:大阪府道61号蔵王峠01.jpg
大阪府・和歌山県境の蔵王峠付近

塩降隧道を抜けた先の交差点で大阪府道218号河内長野かつらぎ線に合流してから滝畑ダム湖畔沿いの区間は、歩道のある緩やかな片側1車線道になり交通量が増える。滝畑湖畔バーベキュー場を抜けると山間を蛇行した両側1.5車線の離合の困難な道路となるうえに道路沿いにキャンプ場が連なるため交通量が多く、休日を中心に渋滞が起こりやすい区間となっている。

府県境の蔵王峠(ざおうとうげ)付近の大阪府側は極狭激坂路となっており、普通車軽自動車同士でもすれ違いが困難なほど狭く(待避場所がない部分ではほぼ不可能)、舗装も荒れており、こぶし大の落石は日常茶飯事で、冬季には積雪することも多く、通行止めになることがある。

地理

通過する自治体

主な接続道路

大阪府堺市

大阪府和泉市

  • 国道170号(重複=横山小学校前交差点 - 善正町交差点)

大阪府河内長野市

和歌山県伊都郡かつらぎ町

周辺情報

脚注

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  1. 運転者の運転技量は別として、大きな落石や倒木などがなければ基本的に5ナンバーの車や全幅が比較的小さい3ナンバーの車は十分走行可能である。

関連項目

外部リンク

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