国道389号
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国道389号（こくどう389ごう）は、福岡県大牟田市から熊本県玉名地方、長崎県島原半島、熊本県下島を通って鹿児島県阿久根市に至る一般国道。
概要
路線
起点から荒尾市北部にかけては4車線が確保され、道路環境は比較的良好であるが、荒尾市中部から玉名郡長洲町にかけては狭隘な区間が多い。なお、起点から長洲町までは国道501号（旧・福岡県道・熊本県道7号大牟田熊本宇土線）と重複した路線になっているが、これは下記の歴史にもある通り認定当初と異なり、後に路線区域の変更によるものである。
長洲港より有明フェリー経由で長崎県雲仙市に位置する多比良港に横断した後に島原半島を縦断する。雲仙岳に程近い場所を通過する為に標高が非常に高く、狭隘区間や視界が悪いことも時折ある。南島原市に位置する口之津港に到達したら2度目の海上区間である島鉄フェリーを経由して天草下島地方に位置する鬼池港へ。天草郡苓北町の中心街までは国道324号と重複するが、かつては苓北町から長崎市茂木地区へ向かうコースが国道389号（国道324号に重複する形）として路線認定されていた（後述）。
苓北町で再び単独路線になった後は天草灘に並行する形で天草市牛深町へ向けて海岸沿いを通過する。時折狭い区間やカーブが連続する場面も多々ある。鹿児島県阿久根市から長崎県長崎市までを結んでいた時代、沿線自治体がこの路線に「サンセットライン」という愛称をつけ観光キャンペーンを行っていた。
天草市南部で国道266号と合流するとそこから牛深港までは同国道と重複。漁港より再び単独路線になると同時に、三度目の海上区間である三和商船経由で蔵之元港に到達。鹿児島県出水郡長島町より長島地区の南側を通過し、途中で道の駅長島やかつては有料道路であった黒之瀬戸大橋を横断して阿久根市に位置する国道3号に到達する。
歴史
- 1975年4月1日 一般国道389号（鹿児島県阿久根市 - 熊本県天草郡苓北町 - 長崎県長崎市）として指定。実質的には鹿児島県道阿久根牛深線と熊本県道苓北河浦線の2路線が国道となった。
- 「阿久根牛深線」は、路線名だけをみると海上区間を経て熊本県にまたがっているように思えるが、実際には鹿児島県のみが認定しており、終点も鹿児島県出水郡長島町であった。
- 1993年4月1日 熊本県天草郡苓北町 - 長崎県長崎市の区間を、福岡県大牟田市から島原半島を経て熊本県天草郡苓北町に至る区間に変更し、あわせて起点だった鹿児島県阿久根市を終点とした。実質的には福岡県道7号・熊本県道7号大牟田熊本宇土線の一部、長崎県道35号国見雲仙線及び長崎県道36号口之津雲仙線の3路線が国道となった（なお、大牟田熊本宇土線は翌年に一般国道501号にも指定された）。
経路変更区間
- 大牟田 - 荒尾 2009年4月1日、大牟田市白金町2交差点 - 荒尾市四ツ山交差点において、福岡県道・熊本県道126号大牟田荒尾線との間で道路の区域変更（交換）が行われ、同区間はもと2車線であったが、4車線となった[1]。それ以前も4車線の県道の方が多く利用されていた。
- 大江バイパス - 崎津バイパス 天草市下島の旧天草町高浜 - 大江 - 旧河浦町崎津の区間。天草下島大江バイパスとも呼ばれる。2車線、総距離8.6km。天草灘に近い山地を通り、旧道は急カーブや幅の狭い個所が多かったが、2004年に橋やトンネルも用いて線形を改良したバイパスが完成した。
重複区間
通過市町村
海上区間
- 長崎市を終点としていたころは、苓北町富岡港～長崎市茂木港が国道389号の海上区間（国道324号と重複）となっていた。
主な接続道路
道の駅
- 長島（長島町）
