北海道道273号花畔札幌線

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ファイル:HokkaidoDo273go2005-3.jpg
東8丁目篠路通付近の道道273号(2005年3月)

北海道道273号花畔札幌線(ほっかいどうどう273ごう ばんなぐろさっぽろせん)は、北海道石狩市から札幌市に至る一般道道北海道道)である。札幌市域は札幌市管理路線。

概要

石狩市役所前から茨戸川の南を東に走り、国道231号の交点からは、4回伏籠川を渡った後、西側にやや離れて並行する。丘珠地区から東区を斜めに横断し、札幌駅近くまで通じる。明治時代には重要な道路だったが、現在は一概にはそうは言えない。

  • 丘珠町~北27条東22丁目までは都市計画道路苗穂丘珠通の一部を成しており、4車線整備された幹線道路となっている。一方、そこから北13条東16丁目までは、市道となった苗穂丘珠通と交差しつつ並行するルートを通るが、この区間は道幅も狭く、市道の方がメインルートになっている。
  • 途中に起点向き一方通行1箇所と終点向き一方通行が2箇所あるため、全線通して1回での通行は不能。

路線データ

通過する自治体

主な接続道路

歴史

1873年明治6年)に篠路村の早山清太郎によって札幌から北に敷かれた最初の道で、伏籠川西岸の自然堤防上に作られた。丘珠、篠路、茨戸といった札幌郊外の村をつなぎつつ石狩川に出る道であったため、沿道には本龍寺篠路神社など江戸時代以前に創立された神社仏閣も存在する。明治の初めにはこれが札幌から北に向かう唯一の道らしい道であった。1888年(明治21年)に新しい石狩街道が創成川沿いに作られたときに、元村街道と改称された。これは街道沿いの札幌元村にちなむ。

石狩川の流路が変更になってから、取り残された茨戸川に通じる道になった。伏籠川も暗渠になったり直線になったりしたため、古い道路と河道が並行するのは下流の一部にすぎない。現在は、時に他の大きな通りの一部に間借りし、時に他の整然と直交する道路を無視して斜めに走る。碁盤目を基調とする札幌の道路網を無視して曲がりくねり、もはや地形に残らないかつての伏籠川の流れを伝えている。

この道が道道に認定されたのは、1957年(昭和32年)7月25日であった。当時は道道207号茨戸札幌線と称した。1984年(昭和59年)3月31日に路線名を現在の花畔札幌線と改めたのち、道道273号になったのは1994年(平成6年)10月1日のことである。

関連項目

参考文献

  • 札幌市教育委員会編『地形と地質』(さっぽろ文庫77)、北海道新聞社、1996年。ISBN 4-89363-076-8。

外部リンク