下総町

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テンプレート:Infobox 下総町(しもふさまち)は、千葉県香取郡にあった

概要

農業中心の町で、北に流れる利根川沿いに水田地帯が開け、水郷早場米の産地としても有名(早場米の出荷は8月中旬から。)。台地では畑作が行われ様々な作物が栽培されている、中でも無漂白なのに真っ白なレンコンは町の特産品で、国の減反政策がきっかけで栽培が始まった。現在ではハウス栽培、二年堀り、筋堀りなど多彩な栽培方法を組み合わせも、一年中市場へ出荷されており、その販売戦略などが高く評価され、平成12年、日本農業賞大賞(集団組織の部)を受賞している。また、サツマイモの生産も多い。利根川河川敷などでは酪農も営まれている。工芸品の下総鬼瓦も重要な産業の一つだったが今では県下唯一の鬼瓦工場がこの町に残るのみとなり、千葉県の伝統的工芸品に指定されている。

下総町は歴史も古く、鎌倉時代は大須賀氏の所領として栄え、江戸時代には井上政重がこの地を含めて1万石を領する大名となり(高岡藩)、3代藩主政蔽(まさあきら)の時に高岡に陣屋が置かれた(高岡陣屋)。

地理

隣接していた自治体

東南

西~南

歴史

地名の由来

  • 下総(しもふさ)の地名は、かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つである「下総国(しもふさのくに)」が由来となっている。「平成の大合併」直前時点では、関東地方で唯一旧国名をそのまま名乗る市町村であった(ただし、異なる表記を用いた例に茨城県日立市常陸国〕がある)。また、「全国伝統地名(旧国名)市町村連絡会議」に参加していたが、成田市との合併と同時に脱退した。なお近隣地域でも下総町の「ふ」を「う」と発音する人が多い。(旧下総国域の鉄道の駅名で使用される下総~の読みは「う」である)

沿革

行政区域変遷

  • 変遷の年表
  • 変遷表

姉妹都市

国内

  • 全国伝統地名(旧国名)市町村連絡会議

海外

教育

保育所

  • 下総町立高岡保育所

小学校

中学校

高等学校

交通

道路

鉄道

観光

  • 滑河観音(龍正院)
    • 坂東三十三観音霊場の第二十八番札所で、通称滑河観音。国の重要文化財・仁王門をくぐると右手に夫婦松がある。元禄十一年(1698年)建立の本堂は入母屋造の五間堂。本尊は高さ約3.6センチの十一面観音で、後に造られた大観音像の胎内に納められている。延命、安産子育、災難消除の守り本尊として参拝者が絶えない。また、本堂は県有形文化財。房総の魅力500選にも選定されている。
  • 小御門神社
    • 旧別格官幣社小御門神社は、後醍醐天皇の忠臣贈太政大臣藤原師賢公を祀っている。明治15年(1882年)明治天皇は師賢公の功績をたたえられ、国の守り神として別格官幣社に列し、今日では「回復の神」「身代わりの神」として、世人のあつい崇敬を受けている。境内の森は県内最大規模の常緑針葉樹林で、千葉県天然記念物に指定されている。
  • 成田ゆめ牧場
    • ヒツジヤギなど色々な動物と触れ合える、自然を生かした観光牧場。ペット同伴可。キャンプ場併設。また、乳製品の販売も行っている。

その他

  • 総世帯数:2,662世帯(2006年2月1日現在)

脚注

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関連項目

  • 下総町史編さん委員会編 『下総町史 通史 近現代編』、下総町、1994年より
  • 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 12 千葉県』、角川書店、1984年 ISBN 4040011201より