レンコン

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ファイル:JaRenkonLotus04CR.jpg
泥付き状態のレンコン

テンプレート:栄養価

100g中の食物繊維[1]
項目 分量
炭水化物 15.5 g
食物繊維総量 2.0 g
水溶性食物繊維 0.2 g
不溶性食物繊維 1.8 g

レンコン蓮根テンプレート:Lang-en-short)とは、ハス地下茎が肥大した物で、食用に栽培される。原産地はインドはすね蓮茎などとも書き、主に沼沢地や蓮田などで栽培される。

内部に空洞があり、いくつかの節に分かれているが、節の長さは品種によって異なる。輪切りにすると穴が多数空いていることから「先を見通す」ことに通じ縁起が良いとされ、正月おせち料理にも用いられる。また、レンコンを折ったときに見られる糸状の物質は、導管内壁のラセン糸が引き伸ばされて出てきたもの。

10月から3月までで、「蓮根(はすね)掘る」は季語である。

数え方は「1本、2本…」である。助数詞も参照のこと。

産地

日本では、作付面積、出荷量ともに茨城県が全国トップで(平成20年)、特に土浦市かすみがうら市(旧霞ヶ浦町(旧出島村))、小美玉市(旧玉里村)、稲敷市(旧桜川村)で盛んである。

出荷量では土浦市が1位、徳島県鳴門市が2位、愛知県愛西市が3位、山口県岩国市が4位と続く。なお、通常のレンコンの穴の数は8つだが、岩国市で栽培されるレンコンは穴の数は9つであるという(もちろん自然物なのでどちらにも例外はある)。 のついたままの状態で出荷・販売されるが、これは空気からレンコンを守り、日持ちさせるためである。

おもに水煮状態のものが中国から大量に輸入されている。安価で販売されているレンコンはほとんどが中国産である。

栄養価

可食部(生からの廃棄率は20%)の約80%以上が水分で、残りは炭水化物が約15%、たんぱく質が約2%、灰分が約1%、繊維0.6%等。可食部100gの熱量は66kcal。カリウムビタミンC等も含むが、その他の水溶性ビタミン類の含有は微量。脂質並びに脂溶性ビタミン類も殆んど含有しない。

調理法

下準備として、皮を剥き、大抵の場合は水や水に入れて黒くならないように色止めを行う。特に変色を防ぎたいとき(サラダなど)には酢水の方が適しているとされる。色止めをしたものはシャキシャキとした歯ごたえになるが、しなかったものはモチモチとした食感になる。下準備の済んだものは、輪切りなど適当な大きさに切り分けられ、冷凍または水につけられた状態で販売されている。

特徴的なもの

煮物
厚めの輪切りにして煮付ける。滑らかな舌触りとシャッキリとした食感を楽しめる。昆布・干し椎茸など、乾物との相性が良い。
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椎茸と肉を加えて煮た一例
(2006年12月19日撮影)
酢レンコン
ちらし寿司のネタにも使用される。
ファイル:JaRenkonLotus14R.jpg
生姜柚子を加えた酢の物(三杯酢を使用)
(2006年12月19日撮影)
すり流し
汁物に流し入れてふわりとしたかたまりに仕上げるほか、一度すり下ろしたものを再整形して調理することもある。
レンコンチップス
ポテトチップスのように薄切りにして揚げた物。サラダや焼き物にかけて使う。
砂糖漬け
輪切りにした蓮根を砂糖に漬けたもの。茹でてから漬ける、揚げてから漬けるなど地域によってレシピに差異がある。
桜蓮根(花ちらし蓮根)
蓮根を漬け込んで紅色に色付けした後に輪切りにしたもの。

その他

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

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  1. 五訂増補日本食品標準成分表