下灘駅

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下灘駅(しもなだえき)は、愛媛県伊予市双海町大久保にある、四国旅客鉄道(JR四国)予讃線である。駅番号S09

ホームから広い海(伊予灘)を眺める事ができ、駅周辺は鉄道写真の撮影名所の一つとして鉄道ファンの間に知られている。海面を埋め立てる形で国道378号が開通するまでは、ホームの下にすぐ波が打ち寄せるほど線路と海岸が近接した「日本一海に近い駅」だった。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅である。元は島式ホーム1面2線だったが、向井原内子間の新線開業後に駅舎側の1線を撤去して現在のようになった。かつて終着駅であったため、構内は比較的広く、側線もある。

開業当初からの木造駅舎が改装されながら残っている。駅舎内部には待合所の他、今は使われていない出札口などがある。

簡易委託駅だが、出札業務の受託を行っていた駅前のたばこ店が休業したため、事実上の駅員無配置駅となっている。

駅周辺

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国道378号線が開通する前の下灘駅(1974年)

駅は下灘の集落から1キロメートルほど東にある。駅から国道沿いに西へ行くと海を埋め立てて造った港があり、周辺は役所の支所や郵便局、小学校などがあり、賑やかである。そこからさらに豊田川上流の方へ行くと中学校がある。

利用状況

  • 1日平均の乗降人員は60人である(2006年度) 。

ロケの舞台としての下灘駅

イベント

  • 駅のホームを舞台代わりに利用した音楽イベント「夕焼けプラットホームコンサート」が毎年9月の第1土曜日に開催されている。「内山線」(内子経由の新線)開通の1986年(昭和61年)に始まり、駅の利用が少なくなればやがて廃線にされるのではないかとの危機感から、旧双海町産業課の若松進一(当時。現観光カリスマ)らの手によって実現に漕ぎ付けたものである。

歴史

当駅は1935年(昭和10年)6月9日に国鉄予讃本線が伊予上灘駅から当駅まで一駅分だけ延伸したのと同時に下灘駅として開業した。当初は終着駅であったが、開業のおよそ4ヶ月後の10月6日には当駅から伊予長浜駅までが開通したため、終着駅ではなくなった。

1986年(昭和61年)3月3日には向井原内子間の新線開通により向井原から伊予長浜を経て伊予大洲に至る線路が幹線としての役割を喪失したため、当駅においても優等列車が通る事はなくなった。

その後、当駅は1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化を経て現在に至っている。なお、予讃本線は1988年(昭和63年)6月1日に予讃線に改称となった。

年表

ギャラリー

隣の駅

四国旅客鉄道
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伊予上灘駅 (S08) - 下灘駅 (S09) - 串駅 (S10)

関連項目

外部リンク

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テンプレート:予讃線 (伊予長浜地区)