上房郡

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上房郡(じょうぼうぐん、じょうぼうのこおり)は、岡山県および備中国にあった。人口16,967人, 面積245.45 km². (2003年)

消滅した町

以下の町が属していたが、合併によって消滅した。

沿革

古代~江戸時代

  • 古来、吉備国備中国の中心地として栄えた賀陽郡に属していた。後に北部を上方郡(じょうほう・じょうぼう)として分離した。
  • 元は「上方」と書き「じょうほう」「じょうぼう」と読んでいたが、「上房」と表記もした。表記は統一されていなかったが郡区町村編制法施行時に「上房」と書き「じょうぼう」と読む様に定められた。
  • 郡名の由来は賀陽郡に対し(高梁川の)上流にあったためといわれている。
  • 戦国時代に郡内に備中松山城松山城高梁城)が築かれ、三村氏の居城となった。江戸時代には、同城を陣屋とする備中国で最も大きい藩である備中松山藩(松山藩・高梁藩)があった。
  • 真庭市旧北房町地区や高梁市中井町地区などは、元々は上房郡ではなく阿賀郡であった。明治33年にこれらの地域を阿賀郡から上房郡へ割譲された。

上房郡 郡域および郡内町村の変遷

明治22年以前 明治22年6月1日 明治22年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和25年 昭和26年 - 昭和40年 昭和41年 - 昭和63年 平成1年 - 現在 現在
高梁本町 高梁町 高梁町 昭和29年5月1日
高梁市
高梁市 平成16年10月1日
高梁市
高梁市
松山村 松山村 昭和4年5月10日
高梁町に編入
川面村 川面村 川面村
津川村 津川村 津川村
巨瀬村 巨瀬村 巨瀬村
川上郡
玉川村
川上郡
宇治村
川上郡
松原村
川上郡
高倉村
川上郡
落合村
阿賀郡
中井村
明治33年4月1日
上房郡
中井村
中井村 昭和30年2月1日
高梁市に編入
有漢村 有漢村 有漢村 昭和31年4月1日
有漢町
有漢町
上有漢村 上有漢村 上有漢村
上竹荘村 上竹荘村 上竹荘村 昭和30年2月1日
賀陽町
昭和45年5月1日
高梁市に編入
下竹荘村 下竹荘村 下竹荘村 賀陽町 平成16年10月1日
加賀郡
吉備中央町
加賀郡
吉備中央町
豊野村 豊野村 豊野村
吉川村 吉川村 吉川村
吉備郡
大和村
阿賀郡
呰部村
明治33年4月1日
上房郡
呰部村
昭和4年7月4日
呰部町
昭和28年10月1日
北房町
北房町 平成17年3月31日
真庭市
真庭市
阿賀郡
中津井村
明治33年4月1日
上房郡
中津井村
中津井村
阿賀郡
水田村
明治33年4月1日
上房郡
水田村
水田村
阿賀郡
上水田村
明治33年4月1日
上房郡
上水田村
上水田村
新見市の一部
(豊永赤間の一部)
昭和32年4月1日
北房町に編入

関連項目