メタナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Pathnav メタナイト(Meta Knight) は、任天堂のゲームソフト『星のカービィシリーズ』、及び同名のテレビアニメなどに登場する架空キャラクターである。

メタナイトの部下であるメタナイツ、及びメタナイトの写し身であるダークメタナイト、『ウルトラスーパーデラックス』の専用モードにおいて登場するギャラクティックナイトも本項にて記述する。

概要

星のカービィ 夢の泉の物語』にてボスキャラクターとして初登場。

デデデ大王と共にカービィライバルで、カービィシリーズに登場するキャラとしては珍しい、騎士道精神あふれるクールな剣士[1]。ゲーム中では敵対する事が多い一方で、目的や利害が一致した際にカービィの味方として行動する事もあり、常に中立的な立場を貫いている。

頭身の体形で専用のを持ち、肩当てを身につけ、コウモリの様なの形に変形可能なマントを羽織り(『星のカービィ Wii』ではから直接翼が生えている[2])、色のを履いた(素足色)仮面騎士である。

2000年代以降デデデ大王と並ぶ程に登場する機会が多くなり、そのままシリーズにおけるメインキャラクターの一人となっている。また、シリーズの一部の作品では、彼を主人公に置いたスピンオフモードも存在する。他にも(シリーズ内外問わず)一部作品ではプレイヤーキャラの一人として登場することもある。

人物

性格

性格は基本的に頑固で冷徹。何事においても自身の信念正義に忠実であり、目的の為なら大胆不敵な行動にも迷わず出る程の純粋さを持つ。一人称は「」。

『スーパーデラックス』の「メタナイトの逆襲」では、どんな事態に陥ろうとも即座に部下達へ的確な指示を与えるなど、常に冷静で機転の利く人物として描かれていた。また、終盤においてメタナイツ達に脱出を促すも、メタナイツ達がカービィに最後の抵抗を試みようとするのを聞き、「死にぞこないどもめ、勝手にするがよい」と吐き捨てるように言った後、内心で「(…すまない)」と呟く事から、一見無愛想だが、実際は人情に篤い性格である事が窺い知れる。

『メタナイトの逆襲』のラストシーンにて、私怨に駆られてカービィの脱出を阻止しようとした事や、ダークメタナイトの行動から、普段は(特にカービィに対しての言動は)強い自制心が働いていると思われる。

所有する戦艦ハルバード艦首が自分の仮面を模している、『タッチ!カービィ』のエンディングでキザらしいポーズをとるなど、ナルシスト的な一面も持つ。

『夢の泉の物語』と『夢の泉デラックス』では本来デデデ大王の部下に渡されるはずのスターロッドを預かっていたが、メタナイト自身はデデデ大王の部下ではなく、従属関係にある訳ではない[3]。『スーパーデラックス』における一件(後述)を引き起こした事から、国王である彼に対する敬慕の念があるかどうかも疑わしい。

『Wii』では突如ポップスターに堕ちてきたマホロア (とローア) の近くで偶然読書をしていただけなのだが、 (直前まで一緒に行動してたデデデ大王・ワドルディはともかくとして)何故かカービィに協力して一緒に冒険に出るなど、意外とお人好しなところもあると思われる。また、この作品のエンディングでは、デデデのマヌケな格好を見て笑う描写が見られる。

能力

慎重かつ俊敏に動きつつ、超高速の剣筋(『大乱闘スマッシュブラザーズX』によると音速に迫る速さ)の斬撃や剣から放つ衝撃波竜巻の球や火の玉を発生させる独特の剣技を得意とする。翼を使った高速の飛翔も可能であり、『ウルトラスーパーデラックス』では宇宙空間をも飛行している。

シリーズを通し、「常にカービィとの間合いを一定に保ち、不規則に何らかの攻撃を放つ」という一貫した行動パターンを持つ(『参上!ドロッチェ団』のみ、間合いを保つといった従来の基本行動を取らない)。また、作品によっては正面からの攻撃は剣で防御される。他にもカービィが画面上方にいると、剣を真上に突き出したり回転切りを仕掛けるなど、確実な安全地帯を作らせない対空用の迎撃手段も備えている。このように、一定のアルゴリズムに基づいて行動する他のボスと違い一筋縄ではいかず、シリーズにおける高い戦闘能力を持ったボスキャラとして位置付けられている。

素顔

メタナイトとの戦闘に勝利すると、大抵の場合は常に身につけている仮面が割れ、その素顔を確認出来る。作品によって多少の違いはあるものの、素顔はカービィをそのままくしたような外見。の色は仮面装着時の黄色とは異なり、色である。

この素顔を見られるのはほんの一瞬で、仮面が割れるとすぐさま顔を隠し、何処かへと飛び去るが、彼が自分の素顔を衆目に晒したがらない理由が何なのかは不明である(中には例外もあり、『きらきらきっず』では顔を隠そうとせずに「またいつか、あおーぞ!」という台詞を残して去っていった)。メタナイトの素顔がカービィのそれに酷似している理由も一切不明であり、両者にどういった関係があるのかは現在でも明らかにされていない。

ちなみに仮面には予備があるらしく、『スーパーデラックス』『ウルトラスーパーデラックス』の「メタナイトの逆襲」においてカービィに倒されても、一度退却しまた同じ仮面をつけて追いかけてきている。

メタナイトの剣について

当初のメタナイトの剣は、の部分に赤い球がはめ込まれていて全体が光り輝いている以外は普通の両刃剣の外見でしかなく、特に決まった名前もなかった。しかし、アニメ版『星のカービィ』では雷を模したような形状の3対の枝刃が付いた金色の剣(七枝刀のような形)となり、第60話にて『宝剣ギャラクシア』という名前があることが判明した(更にアニメ版では鞘にしまっている際は刀身がなく、取り出すと電撃のようなものを放ちながら刀身が形成されるという描写がある)。アニメ放映開始とおおよそ同時期[4]に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズDX』で入手できる彼のフィギュアも、デザインはかなり異なるもののアニメ風の剣(枝刃は2対)を持っている。

アニメ放映以降、原作におけるメタナイトの剣もこのギャラクシアに似たデザインとなっているが(2Dアクションゲームの場合、公式イラストのみギャラクシアの形状をしており、フィールド画面上では、刀身が普通の両刃となっている。ただし、イラストは枝刃は鯉口に近い小さな刃が省かれて2対になっていることが多い)、『鏡の大迷宮』ではメタナイトが剣をカービィに投げ渡すシーンがあり、その剣の名称は『マスターソード』となっている。ただし、これはエンディングの内容から彼が元々持っていた剣ではなく鏡の国にあったものをカービィに投げ渡した可能性がある。近年では『大乱闘スマッシュブラザーズX』に登場する最後の切りふだ「ギャラクシアダークネス」を皮切りに、原作側でも「ギャラクシア」の名を冠するようになり始めた。

関連キャラクター・アイテム

メタナイツ

メタナイツ (Meta Knights) とは、『夢の泉の物語』『スーパーデラックス』『夢の泉デラックス』『ウルトラスーパーデラックス』に登場するメタナイトの部下総称である。「メタ・ナイツ」と呼ばれることもある。

ステージの途中に出現し、メタナイトの命令でカービィの行く手をさえぎる中ボス的存在。だが、時間はかかるが全員吸い込める。 その強さはザコ敵以上中ボス未満であり、個人差はあるが数回の攻撃に耐えられる。数人が束となってカービィを攻撃する。メイスナイト、アックスナイトは『スーパーデラックス』『ウルトラスーパーデラックス』の「メタナイトの逆襲」では台詞付きキャラとなっており、アックスは艦のオペレーター的存在、メイスは語尾に「〜ダス」と付けるおとぼけキャラになっている。ハルバードのリアクターが破壊されメタナイトに脱出を促されても、最後までメタナイトに付き合おうとするなど忠誠心は非常に高い。

メンバー

ザコ敵としての出現ではあるが、後述のアニメ版のようにソードナイトブレイドナイトをメタナイツの一員と考える場合もある。

そのような例とコピー能力の関係もあってか、『ウルトラスーパーデラックス』の『メタナイトでゴーDX』ではメタナイトのヘルパー役としてソードナイトかブレイドナイトを呼び出せ一緒に戦うことが出来る。なお、ブレイドナイトの技はコピー能力・ソードと同様だが、ソードナイトは『うえづき』という攻撃が加わっているという違いがある。

アックスナイト
を使って攻撃する。基本は接近戦だが、斧をカッターよろしく投げることもある。
メイスナイト
トゲ付きの鎖鉄球を使って攻撃する。メタナイツの中で一番耐久力が高い。『スーパーデラックス』の一部資料では「メスナイト」とも書かれている。ちなみに、「メイス」とは主に棍棒に対して使う言葉で、本来このような鎖状の武器は「フレイル」と呼ぶのが一般的だが、「メイス」は打撃武器の総称でもあるので、あながち間違いではない。
トライデントナイト
電気を纏った三つ又トライデント)を使って攻撃する。高台からの槍投げ、突進攻撃を得意とする。
ジャベリンナイト
を纏った投げ槍(ジャベリン)を使って攻撃する。複雑な軌道で空中を動き回る為、攻撃を当て辛い。メタナイツの中では最も機械的な体の持ち主で、を纏っていると言うよりもロボットの構造に近い。

ダークメタナイト

ダークメタナイト(Dark Meta Knight) は、メタナイトが持つ僅かな邪悪の心が鏡の世界で実体化した者。『鏡の大迷宮』に登場。メタナイトと違い、仮面の左部分にが付いていて、目つきも違い、マントはボロボロ。

オープニング時点では仮面や剣も含め全身がどす黒い黒色だったが、ディメンションミラー内での戦闘の時はメタナイトの色を少々変えた程度のものに変わっていた(ボディの色が黒、剣の色が紫色(設定画では銀色)。足の色が赤っぽくなるなど)。

カービィの実力を試す為なのか、エリア8のRADISH RUINS(ラディッシュルインズ)では体色と宝剣の色を変え、メタナイトの姿に成りすましていた(ボス名には「???」と表示されている)。倒されるとメタナイトと同じく仮面が割れ、素顔を曝け出して逃げ出すが、素顔と同時に自身の本当の姿も一瞬だけだが曝け出していた。

続いて、ディメンションミラー内での戦いで再度カービィと会った時にもメタナイトの姿で現れたが、上空に本物のメタナイトも登場する。それによってカービィに自身の正体を見破られてしまった為、変装を解いて正体を現した。圧倒的な力を以てカービィに襲い掛かるが敗北し、(仮面は付けたまま)宙に浮いた状態で、鏡のように砕けて消滅した(元々鏡の世界の住人であるためと思われる)。

メタナイト同様素早い剣技を使い、ディメンションミラーでの戦いではエネルギーを溜めた剣から衝撃波や竜巻を放つ攻撃も使用する。

トリプルデラックス』では隠しモード「デデデでゴー!」の最終ボスとして10年ぶりの再登場を果たす。ゲーム内での名称は『ウルトラスーパーデラックス』の隠しモード「大王の逆襲」における強化版ボスの通称と同じように「ダークメタナイト リベンジ」となっている。 ボス説明文によると、『鏡の大迷宮』でカービィに倒された後、鏡の世界に封印されていた模様。どのように復活したのかについては詳しい描写が無く、明らかにされていない。 今作ではデザインがやや変更されており、『Wii』でのメタナイト同様に体から直接翼が生えるようになった。

戦闘開始直後の行動パターンは剣攻撃がメインだが、体力を半分まで減らすと分身を出現させたり、地面から刃を突きだすといった新たな攻撃パターンが加わり、戦闘BGMが「よみがえる最強の影」(『鏡の大迷宮』での戦闘BGM「ダークメタナイト」のアレンジ版)に変化する。

大乱闘スマッシュブラザーズX』ではメタナイトの色換えでこのダークメタナイト風のカラーを選択可能。ただ『鏡の大迷宮』そのままではなく、体色は黒というより濃紺で仮面も傷が付いておらず蒼灰色(実際、メタナイトの青カラーとして扱われる)、剣は金色のまま、目が赤く光っているなどの違いがある。

ギャラクティックナイト

ウルトラスーパーデラックス』のゲームの一つ『メタナイトでゴーDX』のラストボス。遠い古の時代に、あまりの力ゆえに恐れられ封印されていたという伝説戦士

容姿はカービィやメタナイトと同じ一頭身の体型(基本色は赤紫)に天使のような翼が生えた、重装備の騎士といった格好。メタナイトに似た仮面を着け、武器に右手にランスを、左手にバックラーのような小型のを装備している。メタナイトが「銀河最強の戦士と戦わせて欲しい」と、大彗星ノヴァへ願いをかけたため封印を解かれ、メタナイトと戦うこととなる。台詞が存在しない為、その人物像は不明だが、言い知れない威圧感を放っている。

攻撃方法は空中から急降下する下突きや、メタナイトの「百烈斬り」に相当する乱れ突き「ハイパーラッシュ」、巨大な竜巻などメタナイトと似た技を多数使用するが、攻撃力や隙の少なさなどにおいてワンランク上のものが多い。オリジナルの技も使用し、地面からを噴出させる「フレイムスパイン」、ランスから回転波動を撃つ「レボリューションソード」、メタナイツのクローン召喚などがある。メタナイトを凌駕する豊富な体力、背中の翼による常時浮遊、全体的な攻撃力の高さに加え、やはり間合いを保つことから容易には倒せない強敵として君臨する。

戦闘BGMも固有のもので、サウンドトラックCDでは『銀河最強の戦士』というタイトルがつけられている。また、同CDに収録されている『ボスのテーマメドレー』の一部にもこの曲のアレンジが含まれている。

「真 格闘王への道」ではカービィとも戦う。同等クラスのボスとの連戦を行ったうえでの戦いとなり、しかも次に待つ真のラストボス戦のためあまり消耗することも許されず、相対的に難度が上がっている。

星のカービィ Wii』の「真 格闘王への道」でも再登場する。本編には登場しない。メタナイツを召喚する技がなくなった代わりに、剣を飛ばす「エナジーソード」12本のエナジーソードを画面奥から降り注がせる「トゥエルブエナジーシャワー」などが加わり、移動も歩行になった。また、レボリューションソードの回転速度が上がり、フレイムスパインが雷を飛ばす「ライジングスパイン」に差し替えられている。本作の他のボス同様、体力が半分以下になると攻撃が激化する。それと同時にかかるBGM『銀河最強の戦士』もアレンジが加えられており、曲名も『異世界からの戦士』となっている。

戦艦ハルバード

戦艦ハルバードはメタナイトが所有する戦艦。詳細は戦艦ハルバードを参照。

登場作品

星のカービィ 夢の泉の物語 (FC)
初登場作品。ボスとして戦う他、ステージの途中で無敵キャンディをくれるキャラとしても登場。カラーリングは仮面と足が紫色で体は黒く、マントは赤い。公式絵では肩当てを付けていないが、ゲーム内のグラフィックには肩当てが付けられている。ボスとして戦う時は投げられて地面に刺さった剣に触れると、自動的にソードの能力を得る(これは後の作品にも受け継がれている)。カービィが剣を取るまでメタナイトは動かない。メタナイトの実力はこの頃から相当なもので、不規則な行動パターンでプレイヤーを苦しめる終盤の強敵として立ちはだかった。ちなみに当時の任天堂公式ガイドブックにはカービィと何かしらの関係を匂わせる記述がしてあった。
カービィのピンボール (GB)
敵として登場。2周目である条件を満たすと登場する。
カービィボウル (SFC)
ランキング画面で彼の絵柄が存在する。
星のカービィ スーパーデラックス (SFC)
「メタナイトの逆襲」に登場。『メタナイト軍団』を結成し、本人曰く"堕落に満ちたプププランド"を自らの手で変える事を決意。国の制圧を実行に移すべく戦艦ハルバードを発進させ、その計画を阻止しようとハルバードに潜入したカービィを攻撃する。メタナイト軍団には、ワドルディ、メタナイツ(メイスナイト、アックスナイト、トライデントナイト、ジャベリンナイトのグループなど)、ハルバード艦長(下記参照のウルトラスーパーデラックスではバル艦長と言う名前になっている)などがいる。
後のメタナイトの代名詞となった竜巻攻撃、ソードビーム等の飛び道具や、マントを変形させた翼での高速飛行といった技を本作で初めて披露した。本作でも他のボスとは違い、残り体力に比例して行動間隔が徐々に短くなる仕様だった。
戦闘開始前は『夢の泉の物語』と同じように剣を取るように促されるが、これを無視したまま一定の時間が経つと、カービィが剣を取っていなくてもメタナイトが動き出す。
本作では戦闘BGMが固有のものになっている。デデデ大王の戦闘BGMが他の作品でもよく使用されるのに対し、メタナイトの場合は本作とそのリメイクである『ウルトラスーパーデラックス』を除くと『毛糸のカービィ』でしか使用されていない。
カービィのきらきらきっず (SFCのみ)
敵として登場。ステージ間のイベントシーンにおける言動は、今の彼とはややギャップがある。
アニメ版 星のカービィ
カービィの良き理解者、メタナイト卿として登場。詳しくは『アニメ『星のカービィ』におけるメタナイト卿』を参照。放映後に公開された『星のカービィ ~特別編~ 倒せ!!甲殻魔獣エビゾウ』に他の登場人物と同様に再登場を果たした。
星のカービィ 夢の泉デラックス (GBA)
本編中での役割は『夢の泉の物語』と変わらないが、原作とは違い無敵キャンディを渡してこない。
新たに追加された隠しモード「メタナイトでゴー!」では、シリーズ中で初めて主人公キャラクターとしての操作が可能になる。ただし、ライフは通常のモードと違い3ゲージ分しかなく、途中セーブも不可能である。
カービィのエアライド (GC)
条件を満たすことで操作キャラクターとして使用可能。『スーパーデラックス』と同じく翼を生やしている。コピー能力「ウィング」と似たような性能で、飛行能力に優れるが、生身のためプッシュ時にチャージができない。自動で敵を剣で切り裂く。常時剣が使える分、威力は低い。
星のカービィ 鏡の大迷宮 (GBA)
プププランドを守るため鏡の国の暴走を止めに旅立つが、自分の心の闇「ダークメタナイト」によって「ディメンションミラー」に閉じ込められてしまう。カービィのマジックの能力で呼び出される他、「ダークマインド」との戦いの前に「マスターソード」をカービィに投げ渡す。
ボスとしてのメタナイト(ダークメタナイト)は背中のウィングで2段ジャンプをするほか、攻撃と思わせバックステップで回避行動を取るといったトリッキーな動きを見せる。シリーズでは初めて剣を投げ渡してこないので、一部の攻撃でカービィが吸い込める星を出すようになっている(下突き、通常・3段切りなど)。なお、レベル8ボス戦前の部屋には「コピーのもと」のソードが用意されており、間接的に再現はされている。
メタナイトがカービィの味方と明確に言えるポジションで登場したのは本作が初となる。
タッチ!カービィ (DS)
メタナイトボールとして、条件を満たすことで操作キャラとして使用可能。他のキャラよりもスピードが速く、体力もライフ3と低いため上級者向け。
星のカービィ 参上! ドロッチェ団 (DS)
ボスとして登場。ダークゼロの復活を阻止する為、宝箱を奪った後レベル7の戦艦ハルバード内部で戦いを挑んでくる。今回は何故か剣を投げ渡してこないので、特定の攻撃を行った際に出現する星型弾か(それを飲み込むとソードになる)、ボス前の部屋などで事前に獲得したコピー能力(ボス前の部屋には「ビーム」、「ソード」がある)を用いて戦う事になる。
本作では新たな技が追加され、周囲に電撃を発生させる、炎の衝撃波を飛ばすといった攻撃を会得している。また、通常の切りつけ攻撃に予備動作が全く存在せず、従来よりも攻撃頻度の多さ・繰り出す技のランダム性が際立っており、正面きっての戦いそのものが難しくなっている。ただ本作は珍しく空中に足場が設置されており、これを利用して上手く立ち回ることで、ある程度安定した戦法が取れる。
大乱闘スマッシュブラザーズX (Wii)
プレイヤーキャラとして登場。彼の所有物である戦艦ハルバードも登場している。詳細については後述する
星のカービィ ウルトラスーパーデラックス (DS)
『スーパーデラックス』と同様に『メタナイトの逆襲』で敵として登場。ムービーでは通常時アニメ同様の格好をしている。一部の技は仕様変更によって相対的に弱体化した(星が出現する技の増加、竜巻攻撃の前にわざわざ定位置まで移動する、等)。
新たに追加された隠しモード『メタナイトでゴーDX』では、再び主人公として登場。『メタナイトの逆襲』の後日談という設定[5]で、更なる高みを目指すべく修行の旅に出るのだが、なぜかカービィの今までの冒険の道のりを辿るように各地を巡っていく形となる(ステージは、『はるかぜとともに』、『白き翼ダイナブレイド』、『洞窟大作戦』、『メタナイトの逆襲』、『銀河に願いを』の5つ)。『メタナイトの逆襲』ステージでは、カービィを操作する通常版と異なり、リアクターを撃破すればクリアとなる。
前身である『メタナイトでゴー!』と違い、今回は各ステージクリア後に任意でセーブが可能。モード中においてはカービィをメタナイトに差し替えた専用のCGムービーが挿入されており、スタッフロールも専用のものになっている。
今作では画面下の剣型メーターが溜まる事で、4種類の様々なコマンドを発動できる。お供のナイト(後述)を呼び出す「ナイトしょうかん」(-2ポイント消費)。一定時間スピードが上がる「メタクイック」(-8ポイント消費)、体力を全回復する「ヒーリング」(-10ポイント消費。ヘルパーも回復)、カービィの「クラッシュ」など一発コピーに相当する強力な攻撃技「マッハトルネイド」(-30ポイント消費)などの技が発動する。なお、上記の「ナイトしょうかん」でしかヘルパーを作り出せないため、使用できるヘルパーはブレイドナイトか、低確率で登場する強化型のソードナイトのみである(これはアニメ版の影響と思われる)。
毛糸のカービィ (Wii)
アミーボ・アモーレの奇襲時に戦艦ハルバードで飛行中にだったためプププランドでただ1人難を逃れており、プププランドの異変に気付くが、不意を突かれてアミーボ・アモーレの最後の被害者になる。その後、毛糸の剣に操られてしまい(メタナイト自身はギリギリまで抵抗している様子だった)ステージボスとしてカービィとフラッフと戦うことになる。なお、最終ワールドの1つ前のボスと言う位置づけである。戦闘中の音楽は『スーパーデラックス』で使用されたもののアレンジ版が使われている。
相変わらずの素早い行動と複雑なアルゴリズム、剣戟や飛び道具に竜巻攻撃(竜巻自体に攻撃能力はなく、巻き込んで天井のトゲにぶつける技になっている)といった多彩な技に加え、攻撃中以外はこちらが投げた毛糸玉を斬り捨てて防御してしまうなど、強敵になっている。空中移動が中心のため毛糸玉を当て辛い。
戦いの末にカービィたちが剣を全て破壊したことで元に戻り、戦闘後にカービィにアミーボ・アモーレがプププランドに侵攻したことを教えた。なお、メタナイト自体は傷つけない戦闘形式を取るため、彼を倒しても仮面は割れない。メダルの最高は4500、チェインの最高は184である。
ラストボス戦の最終形態直前には、他の作品における剣などのようにメタモルリングをカービィに投げ渡し、決戦の援護をした。
あつめて!カービィ (DS)
ミニゲームの「空中探検隊EOS」と「カービィマスター」に登場。ストーリーには直接登場しない。「空中探検隊EOS」では『スーパーデラックス』と似たような攻撃が多いが、新たに分身を生み出し、その分身と共にソードビームを放つ技が登場した。「カービィマスター」では第3章のボスとして登場し、第4章でもソードナイトやブレイドナイトと共に立ちはだかる。
星のカービィ Wii (Wii)
オープニングでは読書しながらカービィとデデデ大王のやり取りを静観していたが、その際に宇宙船「ローア」の落下に遭遇し、居合わせたカービィやデデデ大王、ワドルディらと共にローアのパーツ探しに協力することになる。メタナイトがカービィおよびデデデ大王と対等な立場で共闘するというのはシリーズ初である。
能力付けは、攻撃のスピードや範囲が広く、移動速度や飛行速度も速いなど扱い易いが、体力が低く設定されている。コピー能力「ソード」とは一部動作の異なる独特な剣技で戦い、コピー能力「ウィング」の技も一部使用する。

大乱闘スマッシュブラザーズにおけるメタナイト

『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズには、3作目『大乱闘スマッシュブラザーズX』からにプレイヤーキャラクターとして登場する。声優はアニメ版と同じく私市淳。ちなみに『スマブラ』での声は後述のアニメ版のものよりやや低くなっている。

概要

原作どおり専用の剣を使った高速剣術による攻撃を主体とする。技の速射性が高く連続攻撃を仕掛けることができ、5回連続の空中ジャンプと滑空移動、復帰に使える必殺ワザが多いなどから機動力も高い。さらに武器を使うため小型キャラクターでありながら攻撃判定や相殺判定も強く、投げワザの性能もそこそこ良いなど、これらの性質を生かした強襲戦法を得意としている。ただし、一発の威力が低い技が多く、飛び道具も持たないので常に接近戦に持ち込まなければいけない、重量がとても軽くて吹っ飛びやすいなど性質をそのまま反映した欠点を持つ。そのため扱いやすい一方で、使いこなすにはそれなりの技量を必要とする。

ディレクターの桜井政博曰く、個性付けは「鋭く舞う剣質」で、原作とほぼ同様のデザインながら具足などはかなりシャープにアレンジが施されている[6]

同じくカービィシリーズから参戦しているカービィとデデデとは異なり、勝利時のBGMエレキギターのアレンジバージョンに変更されている(桜井曰く、カービィ・デデデと同じ曲にしようとしたら相当似合わなかったとの事)。

なお、この作品のメタナイトのみ、カービィが吸い込むことが可能である。コピーするとダミーの目(緑色)のついた仮面と小さいながら翼を装備する。

アドベンチャーモード『亜空の使者』におけるメタナイトについては、亜空軍を参照。

必殺ワザ

マッハトルネイド
通常必殺ワザ。高速回転することで自身に周囲に竜巻を発生させてそのまま突進攻撃し、触れた相手を巻き込んで連続してダメージを与える。ボタン連打で攻撃時間が伸び、高度が増していく。
出典は『スーパーデラックス』からである。後に『ウルトラスーパーデラックス』におけるメタナイトの技の名称としても採用されたが、そちらではメタナイトが竜巻を外部に放出して攻撃する派生攻撃の名称として使われている。
ドリルラッシュ
横必殺ワザ。剣を前方に突き立て回転しながら突進する。スティック(十字キー)で進む方向を上下に変えられる。『鏡の大迷宮』におけるコピー能力「マスター」の技、もしくは『スーパーデラックス』での突進技がモデルと思われる。
シャトルループ
上必殺ワザ。剣で打ち上げながら上昇し、放物線を描くように宙返りする。『X』ではその後、滑空状態に移行する。『for』では滑空システムが廃止されたため滑空移行しなくなり、宙返りしながら2連続で切り付ける攻撃となった。
本作発売当時ではメタナイトの技ではなく、カービィのコピー能力「ウィング」の技の一つであったが、後の『星のカービィ Wii』においてメタナイトの技として逆輸入された。
ディメンションマント
下必殺ワザ。マントで身を隠し一瞬消えた後、また出現する。消えている間は短距離だが移動が可能。攻撃ボタンを押していれば出現後に近接攻撃も出来る。また、発動中にとある事をする事でメタナイトが消え続ける裏技が存在する。
ギャラクシアダークネス
最後の切りふだ。マントを翻し、それに触れた敵とその近辺の敵を、闇の中で一閃するかの如く斬りつける。攻撃力が高く発動も速いが、最初のマントを敵に当てないと攻撃へ移行しない。バグか仕様かは不明だが、チーム戦の場合は何故か味方も斬りつけられてしまう。

アニメ『星のカービィ』におけるメタナイト卿

メタナイト卿(メタナイトきょう)として登場。

概要

声優私市淳。英語版ではエリック・スチュアートが吹き替えを担当している。

かつてナイトメア軍団と激戦を繰り広げた「銀河戦士団」に所属していた「星の戦士」の生き残り。部下はソードナイトとブレイドナイト。自身もデデデ大王の部下ではあるが、後述のように本心ではデデデに全く忠誠を誓っていない。劇中では基本的に、まだ赤ん坊程度の精神年齢しかないカービィと、カービィをサポートしたりデデデの策略に立ち向かっていくフームを陰から助ける立場にある。

カービィとの関係

カービィは本作において「次世代の星の戦士」とされており、メタナイトにとっては星の戦士としての後輩にあたる。カービィがプププランドに現れてしばらくはデデデの家来としてわざと攻撃を加えることで彼を鍛えていたが、(そのため1話~3話では敵か味方か曖昧な人物として描かれている)中盤以降はデデデ大王が魔獣を用いてカービィを倒そうとすることが多くなったため、メタナイトは自らは戦わず、カービィにアドバイスを送ることによって魔獣の倒し方を習得させようとしている。

カービィに関する知識は豊富であり、吸い込みの影響を受けたことがないためカービィに吸い込まれない方法も分かっているようだが、具体的な理屈は明かしていない。

素顔が登場することは一度も無く、ゲーム版のようにカービィそっくりな顔なのかは明かされなかった。

カービィと同じく自身も丸い一頭身の体形だが、39話のラストで、カービィが魔獣ボウキャックの力により一時的に周囲から忘れ去られた際には、彼をなぜか「不思議な形をしている」と評していた。

デデデ大王との関係

立場はデデデ大王の家来である。しかしデデデに仕える本当の目的はデデデがホーリーナイトメア社とつながりを持ち、魔獣を呼び出していることに起因する。メタナイトは次世代の若い星の戦士(=カービィ)を見届ける為に生きてきた。また、星の戦士の宇宙艇は自動的に魔獣のいる星へ向かう。よって、デデデ大王に部下となる事で星の戦士と出会う可能性を求めていた。

デデデの前では忠義者であるかのように振る舞うが、本心からの忠誠は皆無に等しい。さりげなくデデデに対して失礼な所があり、12話ではデデデ像の上に立って登場した。時としてデデデと敵対することもあるが、一方でカービィに対する捏造報道や圧政、頭脳戦に関しては、部下という立場から表だって止めることができない他、デデデが悪事を働いている確証がない場合も基本的にデデデの部下として行動する。また、魔獣からデデデを逃がそうとするなど、忠誠心が全く無いというわけでもない様子である。デデデの頭の悪さには悩まされているのか、ナイトメアとの最終決戦までも足を引っ張るのに対して次回予告でこっそり「デデデ陛下は一体どこまでアホなのか」と嘆いていた。

人物

ゲーム版と同様にクールで真面目な人物である。だがその一方で後述の52話におけるフームとの会話など、天然ボケのような言動をはじめ、傍から見ると真面目か皮肉か分からない言動も多い(さらに仮面で表情が見えず常に冷静な口調で話すため、普段何を思っているのか分かりづらい)。「滅相な。私は陛下の忠実なしもべです!」と言いながらカービィを襲おうとしたデデデの車を蹴押す(3話)、マイクカービィのあまりにもひどい歌声で崩壊する城から落下しながら「これぞ必殺技だ」と淡々とマイクカービィの解説をする(31話)、魔獣ボウキャックを追い出すためとはいえエスカルゴンを痛めつけ、それでも追い出せないため「もっともっと痛めつけなくては・・・」と、サディストめいた恐ろしいことを平気で呟く(39話)、などがその例である。

デデデの悪事が罪も無い村の住民に及ぶことを内心快く思っていないが、酸性雨が引き起こす環境破壊に無関心な住民たちを憂えるフームに対しては「愚か者たちは痛い思いをしないと理解できない」と語る(28話)など、冷徹になることもある。49話で、村人たちが作るアニメの制作進行が遅くなりやむを得ず放送時にアフレコをすることになった際には「ぶっつけ本番でアフレコするとは…正気の沙汰ではない」と冷静な発言をしていた。時には欲に駆られるデデデ達を利用して発明品をブンに強奪させ(65話)、72話でデデデ城からワドルディが全ていなくなった際に「見つかったらどんなにこき使われることか」と逃げるエスカルゴンに便乗してデデデから隠れるなど、薄情とも言える要領の良さも見せる。また、戦闘経験の皆無な一般市民からハルバードの搭乗員を募り、カービィとフームが逸れて5分以内に合流できる根拠もないのにも関わらず敵地の爆破を計画するなど、若干短慮な面もある。

その他特筆すべき点

性格上ストイックな人物と思われるが、意外にも面白い事好きの一面を持つ。6話でデデデが国民の洗脳目的で双方向テレビをププビレッジ中に配った際、最も良識的な人物までテレビを受け取っていたことに驚愕するフームを背に「一時の流行だ。それに、テレビ自体は悪いものではない」とテレビ観賞で盛り上がっていた(ただし捏造報道やらせには騙されない)。特にメタナイト卿のこうした一面を決定的付けた52話では、無断でチョコカプセルのレアフィギュアのモデルとして起用され、フームに「肖像権の侵害」で訴えるべきだと言われた時には「いよいよ私もレア物か」と笑いながら去っていき満更でもなさそうだった。
ただし、流行に流されることは無く、村にオープンした回転寿司を食べに行こうと彼を誘ったソードナイトとブレイドナイトを「愚かな民の仲間入りをするのか」と制止した。
また36話のプププグランプリにおいて彼のみに対して圧倒的に女性の声援が多いことから、ププビレッジではかなりモテているのかもしれないという描写がある。デデデ大王から見てもメタナイトの容姿風貌はカッコいいらしく、ププビレッジに前述のチョコカプセルのブームが起きたとき、部下にメタナイト本人がいるにもかかわらず、デデデ大王はメタナイトのフィギュアを執拗に欲しがっていた。

自他共に認める実力者ゆえか、ゲームと同様にナルシストと思われる節がある。次回予告においても「(戦艦ハルバードを用意していたことに対して)自分で言うのも何だが、賢い私はある兵器を用意していた」、別の次回予告でも最後の戦いに際して「私がいるから安心とはいえ、星のカービィの運命は…」と自信満々な発言をしている。

太古の昔に光の種族によって作られた宝剣ギャラクシアを持つことが許されている唯一の騎士でもある (後にカービィと、曲がりなりとは言えシリカも所有者として認められることになる)。また、銀河戦士団が開発していた宇宙戦艦ハルバード(前述)の設計図を持っており、ナイトメアとの決戦に備えてデデデ城の地下で密かに建造していた。なお、現役の星の戦士だった時代(作中の現在時間より数百年前)を考えると現在はかなり高齢(エスカルゴンも「現役を引退した老いぼれ爺」と言ったことがある)と思われるが、年齢などの詳細は不明 (なお、今作のカービィは「本来、星の戦士として活躍すべき年齢よりも200歳若い」という設定であるなど、星の戦士の寿命は地球人よりも遥かに長いようで、高齢だとしても老人であるのかは不明[7])。

経歴

詳しい生い立ちは劇中で明かされていないが、彼によると「星の戦士はナイトメアに創造された魔獣が起源」のようで、彼もカービィと同じく元は魔獣であったと考えられる[8]。銀河戦士団の一員として活躍していた頃から相当な実力を持っていたらしく、その力量は同僚であるナックルジョーの父親とも肩を並べるほど。宇宙征服を開始したホーリーナイトメア社との戦い「銀河大戦」に身を投じ、銀河戦士団に貢献した。22話などで登場した星の戦士の老兵・ダコーニョ軍曹は部下だった戦士である。

戦中、メタナイト卿は「宝剣ギャラクシア」をナイトメア側から奪還する任務を受け、同僚のガールードと共に闇の洞窟へ向かう。宝剣を守護する魔獣キリサキンとの死闘の末、ガールードが己の命を犠牲にしてメタナイトを助けた事により、任務は成功を収めた。これは自身の力不足を悟ったガールードが甘んじて受け入れた運命であったが、当のメタナイト卿は未だに罪悪感を引きずり続けているらしく、後に彼女の娘、シリカに「母を見捨てた卑怯な殺人者」と憎まれ命を狙われようとも、その誤解を決して自分から解こうとはしなかった。

その後もメタナイト卿は戦いを続けたが、ナイトメアの卑劣な作戦によって今度は洗脳されたナックルジョーの父親と剣を交えなければならず、最終的に彼の命を殺めた(劇中の回想シーンでは既にギャラクシアを装備していたので、ガールードの死後の出来事と考えられる)。

以降、戦局が悪化するにつれ同胞は次々と倒れ、元銀河戦士団のヤミカゲにまで裏切られ、ついにはメタナイト卿一人だけが生き残るという残酷な結果となってしまった(第4話で当時の状況をこのように絶望視していたと語っていたが、最終回近辺ではオーサー卿といった重役の面々が生き残っていたことが判明した)。それでも僅かな希望を捨てることは無く、一団の切り札ともいえる宇宙戦艦『ハルバード』の設計図を隠し持ち、大戦中に自らを襲った山賊であったソードナイトとブレイドナイトを魔獣チリドッグから救い、メタナイト卿の部下になりたいと申し出た2人を従者として連れていった。

そして、戦後は宇宙を彷徨った末にポップスターの小さな国プププランドに身を落ち着かせ、ナイトメア社の魔獣を集めているデデデ大王の元にいつか次世代の星の戦士が現れることを期待し、本心とは逆の仮の身分としてデデデ大王に仕える事を選んだ(デデデ曰く、「引退した爺だから安く雇えた」)。そして第1話にて騒ぎを聞いてプププビレッジを訪れてカービィと対面、彼が待ち望んでいた新たな星の戦士だと知る。その後は第4話でフームに自分の過去やカービィら星の戦士の存在を明かし、カービィを戦士として成長するよう促して行くこととなる。

その他

  • フームやカービィのピンチ等、絶妙なタイミングで登場することが多く、特にカービィが新しいコピー能力を披露するときは必ず登場し、その場合「あれぞ○○(コピー能力名)カービィ!」と周囲に解説をする(第73話に至ってはそのためだけに登場したような描写もあった)。専用のBGMが流れることもある。また、殆どのシーンではマントで体(顔?)の下半分を隠したポーズで登場する(そのシーン以外にもアニメ中は基本的にそのポーズで登場し、原作のようなマントを垂らした姿は少なめ)。
  • 前述のように表情は分からないが、瞳の色合いの変化で感情が表現されているシーンがある。気を失っているときや眠っているときは黄色の瞳の明度が下がる。喜怒哀楽の表れたシーンで描写された限りでは、「怒り=赤」「本気(真剣)=緑」「感動=水色」、「自惚れ=ピンク」と変化している[9]
  • ゲームでの登場シーンと同様に、など他のキャラクターたちよりも物理的に高い位置に現れることが多い。他には、城のの上、城のバルコニーの上、果ては城にあるデデデ像の上やファミレステーブルの上などにも現れる。
  • 城の私室にはが一畳敷いてあり、あんどん掛け軸など和風の内装があるなど、彼の趣味が窺い知れる。なお、城で生活はしているが、城の食堂などで食事をしている訳ではないらしく、85話ではタゴの経営するコンビニで買い物をしている描写もある。
  • 原作では、マントをコウモリのような翼に変形させることができるが、アニメにおいては翼の存在自体描写されていないため変形できるか不明。

漫画におけるメタナイト

星のカービィ デデデでプププなものがたり
2巻で初登場。この時はデデデの部下としての登場であり、礼儀や生活に厳しい生真面目なキャラであったため、ぐうたらなデデデは彼を苦手としていた。(余談だがデデデの生活が見直された際、コマ割までしっかりとしていた。)その後デデデの策略を受けカービィに礼儀を教えるつもりが逆にカービィに弟子入りし大食いの修行を受けることに。8巻の原始時代の世界の話では、メタナイト軍団で攻めてきたことがあった。11巻ではデデデ大王をミサイルで攻撃しようと企んでいた(ただし爆弾の中身は火薬ではなくコショウだった)。
決まった設定を持たず、登場のたびに容姿・性格・地位その他すべての設定がリメイクされており、同作におけるその他大勢の敵キャラクターと同等の扱いを受けているといえる。
星のカービィ カービィとデデデのプププ日記
第10話で初登場。デデデ大王に忠誠を誓っていて(影では馬鹿にすることもある)、つねにカービィをライバル視している。また、ドロッチェとも対立した。
実は栗ご飯が大好物で、ひどい花粉症持ちという意外な一面も。
星のカービィ! も〜れつプププアワー!
主要キャラクター。1巻の第6話で初登場。性格はゲームやアニメとはまるで別人で、かなりのナルシストでお調子者。女性からは人気がある一方、ドロッチェにかなり嫌われており、ドロッチェは彼に対して拒否反応を起こす。愛剣であるギャラクシアは2006年12月に落としてしまったらしい。1巻の第7話でカービィに敗北した後は、カービィを倒そうとよく現れる。

脚注

  1. 大乱闘スマッシュブラザーズDX』におけるメタナイトのフィギュアの解説文より。
  2. 『星のカービィ Wii』のプロローグにて、マントを脱ぎ捨てて、その下から翼を広げるシーンがある。
  3. ファミ通2008年1月18日発売号小冊子『スマブラ拳!!開眼の書』より。
  4. アニメは2001年10月6日開始、『DX』は2001年11月21日発売。
  5. 『ウルトラスーパーデラックス』公式サイトにおける説明より。
  6. ファミ通』の特集記事における桜井の解説、および2008年の『Game Developers Conference』で行われた桜井の講演より。
  7. しかし、デデデが「老いぼれ爺だから安く雇えた」と言っていることから、現役として活躍できるほどの年齢は既に過ぎているとも考えられる。
  8. ナイトメアに創造された魔獣、その中で最初にナイトメアに反抗したとされる魔獣の姿がメタナイトと酷似している。
  9. 緑は第40話や第98話など、水色は第40話や第51話など、ピンクは第52話における前述の自身をモデルとしたフィギュアがレア物として販売されたことの報告を受けたシーンで確認できる。

テンプレート:Kirby character テンプレート:Kirby テンプレート:大乱闘スマッシュブラザーズシリーズの登場キャラクターテンプレート:Link GA