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日本三塀の一つ、西宮神社の大練塀

(へい)とは、や敷地などにおいて、他との境界に設置する囲いのこと。目的としては、区画と目隠しの2つの意味がある。

壁・垣との違い

塀と類似した意味で用いられる用語に「」があるが、壁は建築物の外壁や内部を間仕切る内壁を指すのに対し、塀にはこういった用法はない。塀とほぼ同じ意味を持つものにがあるが、こちらは生垣石垣など、現在ではもっぱら限定された意味で用いられる。英語ではブロック塀をconcrete block wallと呼ぶように、敷地を区分けるという点で壁と塀は同じ語で表されている。

材料

材質により、板塀、土塀築地塀、コンクリート塀などに分類される。窯業地として知られる佐賀県有田町では「トンバイ塀」と称する塀がある。これは、トンバイ(登り窯を築いたり、壊したりするときにでてくる内壁用の耐火煉瓦)や不要となった陶石などを赤土に混ぜて固めて塀材として使用したものである。

塀をめぐる諸問題

日本

日本においては、1960年代以降の高度経済成長期、内部を見通すことのできないコンクリート製の高いブロック塀が多く設置されたが、地震によるブロック塀の倒壊が問題視されるようになったことや、内部が見通せないことは外から敷地内の犯罪に気付かないケースなど防犯上も問題があるとされ、近年ではブロックを2、3段程度重ねた上にアルミ製のフェンスを設置するケースが多く見受けられる。

敷地の境界に設置されるものであるため、住宅が密集する日本においてはしばしば紛争の原因となることがある。主なものとしては、

  • 隣地に越境して設置された塀(共同で設置されたものを除く)
  • 共同で設置した塀のメンテナンス費用
  • 隣地との境界にある生垣
    • 隣地がなどであった時期に設置した生垣が、隣地が宅地化されたことによりメンテナンス不能になるケースが多い。
  • 隣地への蔓性植物などの進出
  • 塀による日照や通風への障害

が挙げられる。

設置に当たっては双方で費用を折半して土地の境界線上に設置される場合もあるが、後々のメンテナンス時の煩雑さを嫌い、片方が全額を負担して自らの敷地内に収まるよう設置することも多い。双方が独自に設置したために二重になっている塀を見かけることも稀にある。

有名な小話

  1. 「隣の家に囲いが出来たんだってな」「へえ(塀)」
    (「かっこいー(囲い)」に替わる、あるいは付加されるバージョンもある。)
  2. 「隣の家に塀ができたんだってな」「かっこいー(囲い)」
    (同様に「へえ(塀)」に替わる、あるいは前置されるバージョンもある。)

関連項目

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