ビーム・1
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テンプレート:Vertical images list ビーム1(ビームワン)とは、東京都と岩手県盛岡市を経由し宮古市および下閉伊郡山田町を結ぶ高速バスである。
全席予約指定制であり、乗車前に予約が必要である。
愛称の由来は、宮古市が本州で最も早く朝日(ビーム)が見られることにちなんでいる。
運行会社
運行経路
凡例 ○:乗車のみ取り扱い ●:降車のみ取り扱い (総延長649.0km)
所在地 | 停留所名 | ビーム・1 | 備 考 | ||
---|---|---|---|---|---|
品川 ↓ 宮古 |
品川 ↑ 宮古 | ||||
東京都 | 港区 | 品川バスターミナル | ○ | ● | |
浜松町バスターミナル | ○ | ● | 8番のりばに停車 | ||
岩手県 | 盛岡市 | 盛岡南 (岩手県北バス盛岡南営業所) |
● | ○ | (岩手飯岡駅より徒歩5分) |
宮古市 | 宮古駅前 | ● | ○ | 6番のりばに停車 | |
下閉伊郡山田町 | 山田支所前 | ● | ○ | ||
道の駅やまだ | ● | ○ |
運行回数
- 1日1往復。
運賃
- 東京 - 山田間:大人片道9,200円、往復16,500円(学割7,450円)。
- 東京 - 宮古間:大人片道9,170円、往復16,400円(学割7,400円)。
- 東京 - 盛岡南間:大人片道7,600円、往復13,600円(学割6,100円)。
- 多客期に運転される増発便(4列シート車)利用の場合の運賃は、3列シート車利用よりも安くなるが、往復割引はない。
歴史
- 1989年7月8日 - 運行開始。
- 2003年7月1日 - 盛岡南での客扱い開始。盛岡駅~盛岡南間の接続バスを運行開始。京急便の運行が京浜急行電鉄から羽田京急バスに移管される。
- 2005年頃 - 学割運賃を設定。
- 2011年3月18日 - 同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で運休していたが、同日夜出発便より運行を再開。東京都心と三陸海岸を結ぶ交通機関としては、震災後初の運行再開となる[1]。
- 2011年3月23日 - 東北地方太平洋沖地震により東北新幹線が不通となったため、岩手県北バスが単独で品川・浜松町~盛岡南間の昼行便「緊急支援バス」を運行開始(浜松町には4月11日から停車)。盛岡南にて盛岡駅・宮古方面に連絡[2]。
- 2011年5月10日 - 緊急支援バス(昼行便)の運行を終了。
- 2011年7月16日 - 往復割引運賃を設定。
- 2011年12月15日 - この日の出発便より2号車(岩手県北自動車担当便)が道の駅やまだへ区間延長。1号車(羽田京急バス担当便)は従来どおり浄土ヶ浜パークホテルまで運行[3][4]。
- 2012年1月10日 - この日の出発便より羽田京急バス担当便も道の駅やまだへ区間延長。これにともない浄土ヶ浜パークホテルバス停を廃止[5]。
- 2014年 - 7月1日から7月31日まで、通常運賃よりも25%割引となる開業25周年割引運賃を実施[6]。
車両
- 羽田京急バス
- 岩手県北バス
- 三菱ふそう・エアロクィーン 現行形
- 日野・セレガGD 後期形
- 日野・ブルーリボンGD 後期形
- 日産ディーゼル・スペースアロー(トイレなし・貸切車。増発便で運行)
運行開始当初は、京浜急行バス・岩手県北バスともビーム1専用塗装の車両を運用していた(現在は岩手県北バスのみ)。
利用状況
年度 | 運行日数 | 運行便数 | 年間輸送人員 | 1日平均人員 | 1便平均人員 |
2002(平成14)年度 | 365 | 857 | 17,600 | 48.2 | 20.5 |
2003(平成15)年度 | 366 | 891 | 19,094 | 52.2 | 21.4 |
2004(平成16)年度 | 365 | 914 | 20,065 | 55.0 | 22.0 |
2005(平成17)年度 | 365 | 970 | 21,310 | 58.4 | 22.0 |
2006(平成18)年度 | 365 | 845 | 18,322 | 50.2 | 21.7 |
2007(平成19)年度 | 366 | 859 | 17,715 | 48.4 | 20.6 |
関連項目
- 遠野・釜石号 - 当路線同様、道の駅やまだと釜石・遠野・花巻経由で東京を結んでいる夜行高速バス路線。国際興業と岩手県交通の運行。
- 岩手きずな号 - 東京 - 久慈間を結ぶ夜行高速バス路線で、盛岡市内では盛岡駅西口と厨川駅(岩手県北バス盛岡営業所)から利用できる。当路線とは異なり4列シート車を使用。フジエクスプレスと岩手県北バスの運行。
その他
- 盛岡市内の停留所である「盛岡南」は市街地から離れており(所在地は岩手県道36号線沿いで都南バスターミナルと東北本線をはさんで西側)、利便性を図るため盛岡駅前(東口7番のりば) - 盛岡南(岩手県北バス盛岡南営業所)間でアクセス便(106急行バスの出入庫回送便を活用)を運行している。
- 運賃はビーム1乗り継ぎの場合は無料。盛岡駅前発は乗車券を提示すれば無料で乗車でき、盛岡南発は降車の際に乗り継ぎ券を発行する。ビーム1利用客以外でも乗車でき、その場合は運賃は大人片道250円となる[7]。
- 盛岡南から乗車する場合に限り、無料で車を駐車できるパークアンドライドを利用できる。
脚注
外部リンク
- ↑ 京浜急行電鉄:京浜急行バス 3月18日(金)から震災後初 都心から三陸海岸を結ぶ高速バス運行再開(2011年5月19日閲覧)
- ↑ テンプレート:PDFlink(2011年4月15日閲覧)
- ↑ 高速バス 盛岡南・宮古ゆき「ビーム1号」山田地区へ延伸(京浜急行バス 2011年11月15日)
- ↑ テンプレート:PDFlink(岩手県北自動車 2011年11月2日)
- ↑ 高速バス 盛岡南・宮古ゆき「ビーム1号」の運行経路を変更します(京浜急行バス 2011年12月26日)
- ↑ 高速バス 開業25周年記念割引運賃について(京浜急行バス 2014年5月30日)
- ↑ BEAM-1との乗り継ぎによる盛岡駅~盛岡南間の運賃割引(無料)について(岩手県北自動車 2014年3月10日)